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日独ファンドレイジング・シンポジウム開催


2005年(平成17年)6月25日、ドイツよりハンス・ヨーゼフ・ヘーニッヒ氏を招いた「日独ファンドレイジング(資金調達)・シンポジウム」が名古屋市の愛知芸術文化センターにおいて開催されました。
このシンポジウムは、NPO法人地域の未来・志援センターとセブン-イレブンみどりの基金が共催したものです。
ヘーニッヒ氏は、ドイツのファンドレイジングアカデミー(NPO資金調達専門学校)の講師であり、ドイツファンドレイジング協会の理事役員を務められています。ドイツ環境NPO団体の資金調達の具体例や最新事例は、日本のNPO団体にとって新しい試みと感じられました。
特に「会員獲得へのアプローチをいかに行うか」「成功へのキーポイントは」といった実際に活用できる事例や、ドイツ特有の事例には、参加者がそれぞれの活動に照らし合わせて聞き、今日聞いた情報を生かそうと真剣にメモを取っていました。
午後のパネル討論は、パネリストにハンス氏、日本福祉大学情報社会科学部助教授の千頭聡氏、NPO法人環境研究所豊明事務局長の中村喜美子氏を迎え、当基金理事の秋山英敏が加わり、NPO法人地域の未来・志援センター理事長の萩原喜之氏のコーディネートで進行しました。それぞれの分野から活発な意見交換が行われ、内容の濃い討論会となりました。


第2部では、財団法人イオン環境財団の『第15回助成先公募』、リコー中部株式会社のグリーンプロモーション『エコひいき』、TOTO株式会社の『水環境基金』、セブン-イレブンみどりの基金の『環境市民ボランティア活動助成制度』について、日本での資金調達の具体例として各団体がそれぞれ「助成金制度」を紹介しました。
助成団体からの生きた情報に、参加者は申請時のポイントなどを注意深くチェックしていました。
プログラム終了後の交流会では団体間の交流はもちろんのこと、参加者はヘーニッヒ氏にドイツの環境情報を聞いたり、各助成団体に申請情報なども熱心に質問していました。また、参加者から「一年に一回はこのようなシンポジウムを開いてほしい」という声があがりました。

ヘーニッヒ氏の講義の中では資金調達についての具体例がたくさん出てきました。
以下は講演内容の一部です。

── ドイツのファンドレイジングの代表的な手段を紹介します。いろいろな方法がありますが、今回は重要な5つのことを紹介します。それは、【1】寄付のための手紙 (Mailings)、【2】プロジェクト里親制度、【3】高齢者富裕層からのファンドレイジング、【4】遺産マーケティング、【5】スポンサーの獲得です。
最も重要なものは、寄付のための手紙です。非営利団体の80%は、手紙によって寄付金を集めています。アメリカも同じ割合です。
これから、重要になってくるであろうものが里親制度です。野生の白ヒョウの保護を行っている団体では、白ヒョウの里親になってくれた人に毎月定額の寄付をしてもらい、継続的な寄付につなげています。
社会的な所得構造を考えると、多額の資金を持っている60歳以上の富裕層をターゲットにしたファンドレイジングも重要です。
また、ドイツも高齢化が進んでいます。遺産を寄付してもらうためのアプローチは、非営利団体にとって重要なファンドレイジングです。
その他にも商品販売でのファンドレイジングがあります。これは、先の里親制度と強いつながりがあり、里親になってくれた人に、例えばTシャツなどのグッズを販売するなどして、資金調達をします。この分野を得意としているWWF(世界自然保護基金)は、グッズのカタログを寄付者に配布しています。
最後にスポンサー会員の獲得です。安定した資金を得るために、企業会員を獲得することが重要です。そのために「どうして私たちがみなさんを必要としているか、みなさんに何ができるのか、企業会員になるとどんなメリットがあるのか」を書いた企業向けのパンフレットを作成しています。

以上、一部を紹介しましたが、この他にもたくさんのドイツ最新事例が紹介されました。


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