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九重の生物図鑑

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キスミレ

草原など乾燥した草地に咲くスミレ。くじゅう山系では、4月ごろ、野焼きが行なわれたあとに咲くことが多い。花の頃は比較的長く、タデ原、泉水山など野焼きの行なわれている草原で数多く見られる。スミレの仲間は種類が多く、日本にあるものだけで250種類くらいあるといわれている。

マンサク

3月ごろ、九重で最初に咲く花。指山の中腹に群生地があり、黄色く染まる。黄色い花びらが次第に伸びていき、満開の頃は溢れんばかりの花が咲く。マンサクの花が多い年は豊作といわれている。

ツクシショウジョウバカマ

ショウジョウバカマの仲間。少し湿ったところや日陰に比較的多い。本州のショウジョウバカマに比べ花の色が白く、やや小型。葉がロゼット状に広がる。大分県内には「ツクシ」と名のつく草本が多い。ツクシとは九州のことで、福岡の南西部の地方のことも言う。
※ロゼット状とはタンポポなどと同様で根元から葉が平らに広がる状態のこと。

コシアブラ

若木の新芽はおいしい為、よくウサギなどの動物に食べられてしまう。人間が食べてもおいしい。特に天ぷらなどは美味。また、大きくなると根元が象の足のようになる。

ハンカイソウ

低地から低山地の湿地で見られ、草丈は60〜120cmに達する。豪壮に直立する姿を漢帝国初代皇帝劉邦に仕えた武将「樊噲(はんかい)」になぞらえてこの名がついた。花期は6〜8月で大きな黄色い花をつける。

オカトラノオ

漢字で書くと「岡虎の尾」。花序を虎の尾に見立てている。丘陵の日当たりのいい草地などに生える。花期は6〜7月。小さい白い花を多数つける。

ノハナショウブ

水辺や湿地に群生することが多い多年草。葉の長さは30〜60cm。花期は6〜7月で、赤紫色の花をつける。よく似た花に、「アヤメ」、「カキツバタ」がある。

アセビ

ツツジ科の常緑低木。漢字では馬酔木と書く。葉に毒があり、馬が食べると酔ったようなことになるという木と意味から当てられたという説がある。この毒は人間にも効くとのことなので、注意が必要。

ハルリンドウ

日当りのよい草原に咲く花。九重では春に一般的に見られる。タデ原や周辺の草原では群生している場所もある。冬はロゼット状に地表に葉を広げ越冬し、春になると鮮やかな薄紫色の花をポンと咲かせる。フデリンドウとよく似ている。
※ロゼット状とはタンポポなどと同様で根元から葉が平らに広がる状態のこと。

サイヨウシャジン

夏から秋にかけて、釣鐘状の紫色の花を咲かせる草原の花。周囲よりも背が高くなり、目立つ。ツリガネニンジンの仲間。

サワギキョウ

本来は北方の植物。くじゅうの様に高地の湿地に分布している。絶滅危惧種。あまり知られていないが根に毒がある。

ノアザミ

アザミの仲間は色々あるが、飯田高原では最も普遍的に見られるアザミの仲間。多くのアザミは葉の先端がとがっており、触れると痛い。咲いたばかりのノアザミの花のオシベの頭を軽く触れると花粉が出てくる。昆虫等が来たときにだけ、効率よく花粉を出す為の仕組みと考えられている。

ノアザミ(白花)

ノアザミの白色種。飯田高原では時々見られる。

ヒゴタイ

大分県の指定希少植物に指定されているキク科の植物。紫色のボールのような花が咲く。アザミの仲間で、日本が大陸とつながっていたことを示す植物でもある。紫色の花は目立つ為、乱獲され急激に数が減少している。

マツムシソウ

夏から秋にかけて草原に咲く花。紫色の花が美しい。小さな花の集まりで、塊の外側の花の花びらのみが大きく広がっている為、一つの花のように見える。大分県の絶滅危惧種。

ヤマトラノオ

7月から9月にかけて草原に咲く花。紫色の小さな花が動物の尾のように連なって咲く。大分県の絶滅危惧種に指定されている希少種である。飯田高原ではヤマトラノオ・オカトラノオ・イブキトラノオという3種類のトラノオとよばれる花があるがそれぞれ科が異なり種類の違う植物である。ヤマトラノオはゴマノハグサ科。

ヤマラッキョウ

リンドウと共に秋の最後に咲く花。タデ原の木道の輪地切りはこの花が終わるとはじめられる。

ユウスゲ

キスゲとも言う。全国的は尾瀬などで近縁のニッコウキスゲが有名である。夕方から咲き、朝にはしぼむ。花が黄色いのは昆虫に発見されやすいからという説がある。飯田高原では湿地から草原にかけ、比較的普通に見られるが、絶滅危惧種に指定されている。

リンドウ

秋の草原の花の代表格。ヤマラッキョウと共に、飯田の草原では最後に咲く花。ハルリンドウより濃い青色の花が咲く。昼間花を広げ、夕方になると閉じる。

ワレモコウ

夏に深いワインレッドの花が咲く。小さな花が卵状、または小指の先のような形に集まり咲く。

キクラゲ

食用にも用いられるキノコ。耳たぶのようなさわり心地で、梅雨時期に発生する。

ホソバノヤマハハコ

細くて白い産毛の生えたような葉が特徴。花は対照的に花びらが多くボリューム感がある。東日本にはヤマハハコが分布し、西日本にはホソバノヤマハハコが分布している。



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