セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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ドイツ環境街道をゆく 連載-第5回- ドイツ、環境NPOのちから(3)−BUNDの基本方針−

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BUNDの活動内容を正確に知るには、まず、活動の基本方針を示した会則を押さえておいた方がよいだろう。

海外研修
BUNDラインラント・ファルツ州支部会則

<BUNDラインラント・ファルツ州支部会則>
(1) 当連盟は、「持続的発展」の考えに基づき、州の文化財保護および環境保全を目的とする。
(2) 当連盟は以下の方法により、この目的を追求する。
a) 自然・環境・文化財保護を目的とした公益・非営利活動を行う。
b) 社会教育及び学校教育の目標に自然環境保護の考え方を導入し、平行して環境教育を行う。
c) 環境に影響を与えうる全ての計画・事業について、自然環境保護の立場で、その効果や被害を代弁する。
d) 自然、自然豊かな暮らし、農業、地域資源、都市景観、住みやすさ、保養価値を脅かすことがらについて、あらゆる合法的手段を用いて防止する。
e) 関連する法律の徹底的な実施を求める。また、時代に見合った自然・環境・文化財保護の必要条件に、法律を適合させることに努める。
f) 自然環境保護のために生態的に重要な土地を取得する。
g) 景観概念に基づいて計画された事業、環境改善事業(植林事業、美化事業など)を積極的に導入する。
h) 自然環境分野における研究活動を行い、知識と経験などの情報交換を行う。
i) 同様の、もしくは類似した目標を掲げる有力な団体・個人や国内外機関との協力に努める。
j) 経済的に独立して、商品やサービス、ライフスタイルの及ぼす重大な環境的・健康的影響について、消費者に啓蒙活動やアドバイスを行う。
(3) 当連盟は政治的、宗教的、かつ国家の利害関係を超えて独立している。当連盟はドイツ連邦共和国憲法およびラインラント・ファルツ州法を遵守する。業務を委託された職員は、連盟の仕事に従事する際、BUNDの政治的独立性に従わなければならない。

海外研修
マインツ氏から支部事務所で資料の説明を受ける。

この会則を読んでどう思うかは、人によってさまざまだろうと思う。
私が感じたのは、まず、活動の明確な方向性やキーワードがしっかりと記されていることである。また、環境保全に関する、深く、幅の広い活動方針が盛り込まれているように思う。
法人格を取得するために県とのやりとりを重ね、修正に修正を加えて個性がなくなったわが国の環境NPOの定款とは、結構、差があるな、なんて思う。だって、「関連する法律の徹底的な実施を求める。また、時代に見合った自然・環境・文化財保護の必要条件に、法律を適合させることに努める」なんて定款に盛り込んでるNPO、日本にあります?




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