WRPSは、事務所や有給スタッフを持たずに、30年間活動を続けるボランティア組織。運営形態に興味があった。代表者のジョンさんは彫刻家。ワイタケレの谷が一望できる自宅でお話をうかがった。発足のきっかけは、ゴミ埋め立て施設の反対運動。それ以後、民有地を購入して公園に寄付し、管理の提言を行うなど、活動が広がっている。運営は総会で選ばれた10人の役員が行う。毎週1回、持ち回りで自宅を開放してのミーティングを開いているそうだ。
活動的な会員で運営されていると感じた。科学者、アーチスト、法律家などの専門家が600人の会員の中にいて、ボランティアで高度な仕事をしている。また、会員一人一人が身の回りの環境を監視し、問題をいち早く見つけている。
パーティーや市民講座を開き、若い人の参加を呼びかける努力も怠っていない。「教育の力で住民の意識が変わる。それが重要だ」。ジョンさんの言葉が心に残った。




最終日に訪問したARCについては、その名を何度も聞くが一体何をする機関なのか、最終日になってもはっきりせず、この訪問で一気になぞを解決しようと訪れた。応対してくれたウィリアムスさんは、クッキーを用意してくれていて、暖かい歓迎であった。日本とは制度がことなり大変難しかったが、多少理解できた点はその機能である。いくつかの市町村を含んだ地域の行政機関で、広域で考える必要のある環境、交通、自然保護、リクリエーションなどを担当している。また、自然保護については、22の公園(リージョナルパーク)と7のビジターセンターを持ち、DOCとは別に独自で運営していることや、オークランド市は人口の増加が激しく、住民のリクリエーションの場所としての自然公園の整備が必要性なこと。また人口集中により、ゴミや水、大気の汚染問題をかかえ真剣に取り組んでいることなどの説明を受けた。(谷口さん)
ボランティア活動をするための問題の1つが活動資金。ボランティアする人と資金援助する側を繋ぐのがここ。ジョセリンは今までのキャリアを生かし、Executive directorをしています。ボランティア団体からの申請書を受け、どこに助成するか役員が検討し、また助成金を受けた団体の活動が適正か見てまわり、写真やレポートを資金援助側に報告しています。
