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環境ボランティアリーダー海外研修

2010年(平成22年)第13回環境ボランティアリーダー海外研修レポート

海外研修レポート 感想 DEXTE-K
橋爪 慶介 さん

I.  訪問団体の活動やマネジメントなど、どの部分を日本のボランティアリーダーとして生かせるか。

  1. 10月13日(水)午前『ドイツの環境保護』
    (ラインランド・ファルツ州 州環境情報センター)
    • ローランンド=ホーン氏の環境保護に対する州の広報官としての、情熱とたいへんわかりやすい説明を受講することができた。その説明から、特に環境活動に携わる者にとって外部への広報や報告書・説明などの際の留意点として整理すると、数値化されている点、イメージしやすい身近な事例におきかえて説明している点が重要であることを学んだ。これは、ホーン氏が高い専門的知識を得ていることはもちろんであるが、州の環境への取り組みの成果を確実に、総合的な価値判断と費用対効果を数値化して確認している点で説得力があったからである。
      第三者に活動の成果を報告にするにあたり、上記事項を意識しておこなうことで、より理解されやすい説明となるため、たいへん参考になった。またそのようにすることで、活動成果報告の信憑性が高まり、より信頼の高いネットワークづくりにつながると感じた。
    • 【キーワード】パトロギッシュ(病理的解決手法)、エコバランス
  2. 10月13日(水)午後『ドイツの環境政策』
    (ヘッセン州環境省)
    • ヘッセン州及びフランクフルト市の環境への取り組みと成果を聴くことができたが、様々な取り組みについて累計年ごとの成果目標値が設定され、現段階の進捗度ついてもやはり数値化されていた。州や市は、市民に対して様々な分野の取り組みについて、積極的に参加してもらうことをねらいとしている点で、やはり信頼性を得るためには「数値化」は必要不可欠なことであると実感した。成果やその推移について有効なグラフや表を用いることで、その理解も深まることも実感した。
       またドイツの行政意識では、いわゆる市民とは企業も含まれ、行政目標を速やかに達成するためには、企業に積極的に参加してもらうことが有効であり、そのためには客観的に評価された指標で広報することの重要性も学習できた。
    • 【キーワード】数値化、グラフ化
  3. 10月14日(木)午前『ドイルの環境保護団体』
    (NABU ラインランド・ファルツ州 州支部)
    • NABUはいわゆる組織運営にかかわる諸経費をすべて会員費で賄っている。そして主体性をもっておこなわれる自然保護の活動のプロジェクト費は州などの補助金や寄付金で実施されているのが財務の大きな特徴のひとつである。安定的に組織運営にかかわる費用を得ることで、安定した組織運営をすることが可能であり、主体的に行われる自然活動に対して、関連する企業の支援金を受けながら活動している運営の姿はたいへん参考になった。
      また会員それぞれが、自身の生計を持ちながら、専門家(エキスパート)として活動に参加し、NABU組織を支えていることが当たり前であるように運営されている点が印象的であった。
      自身の活動へは、地区の専門家と連携をとりネットワーク化していくことで、漂着ゴミに対する真の問題解決が段階的に解決できると感じた。またその成果を数値化して公表することで、社会に対してより信頼が生まれる手ごたえを得ることができた。
    • 【キーワード】持続可能な財務・会計運営、専門家との連携、ネットワーク化
  4. 10月14日(木)午後『ファンドレイジング』
    ((有)ファンドレイジング研究所)
    • 寄付者の情報についてデータベース化し、より多く収入源を得るマネジメント手法は、私の活動にとっては、活動参加者の情報をデータベース化することで、利点が生まれると感じた。海浜の漂流ゴミの清掃活動に対しては大きな財源は必要とせず、労力を必要とするのがその理由である。また過去の参加者に対しても定期的にメールなどを通じて活動報告をおこなうことで、海浜清掃の輪が広がる可能性を感じた。
    • また欧州文化として、ボランティアなどを通じて労力のみを提供した場合でも、労力の対価を換算し、公に税務署へ税控除の申告ができる仕組みがあることを、素朴な質問より知ることができた。これは大きな発見であった。
    • 【キーワード】会員や寄付者のデータベース化、労力対価の税控除システム
  5. 10月15日(金)終日『組織運営』、『人材教育』、『広報』
    (BUND バーデンブルク州支部)
    • 組織の活動が社会的に信頼のあるものにしていくためには、定期的にロビー活動をしていく必要性があると痛感した。一方で、行政や企業との適切な距離をおくことで、中立的な意見を外部にむけて発信できることを学んだ。
    • また、組織活動に賛同する市民から会員として会員費をしっかり徴収するにより、活動運営が持続的なものにつながり、独立かつ主体的な運営となる点は、自身の活動でおおいに参考となった。参加企業からの資金調達を具体的に検討していきたいと思う。
    • 【キーワード】行政や企業との距離を置く、定期的なロビー活動
  6. 10月16日(土)終日『人材教育』
    (ヘッセン州環境ボランティア運営事務局、パルメンガルデン)
    • 青少年(大学生中心)の社会貢献活動への参加・体験を通じて、活動の主旨を十分理解してもらい、継続的に活動に協力してもらえる優秀な人材を確保することで、NPO団体などは、より組織化され持続的可能な活動となると言える。
    • また活動を通じて、地域貢献の度合いが行政に認めてもらえるようなシステムや青少年を対象とするボランティア研修の成功事例の創出することで、より活動が発展的なものに進化すると思う。
    • FÖJを上手に利用した研修生の縦横のつながりができ、より有効に機能し始め、それが広報的も有効的になりはじめている点を考察すると、セブン-イレブン記念財団による海外研修制度の参加者についても、リーダー会を通して縦横のつながりで今後ネットワークを活性化することで、互いの知見等の情報を共有化でき組織の弱点をフォローし合えるだろうし、相互共により活性化することが期待できそうだ。
    • 【キーワード】優秀な人材確保、研修生の縦横のネットワーク利用
  7. 10月17日(日)午前『自然保護団体/ファンドレイジング』
    (NABU ラインナウアー自然保護センター)
    • ラインナウアー自然保護センターでは、寄付や会費ではなく企業が労力のみを提供し自然保護のお手伝いをしている事例があるという。活動参加者に企業の労力提供があった場合、それを具体的な証明書のような形として、発行するシステムを導入している。これは是非自身の活動の中で早速実施していきたいと考えている。実際に自身の活動「西なぎさ発:東京里海エイド」において、毎回労力のみを提供していただいている企業があり、毎回感謝の意を挨拶にて示している程度だけで終わっているのに私自身が違和感と気負いをしている状況であった。まずは自身のWEBを利用し、協力していただいた成果と協力の度合いを「数値化」し、公表することからはじめていきたいと強く感じた。
    • 今回は現地にて、現地でNABU会員となっている日本人女性とたまたまお会いすることができた。ラインナウアー自然保護センターの活動主旨(自然再生と保全)が共通している部分もあり、情報交換をしていくうちに私自身が展開する活動にも興味を持っていただいたため、上手にNABUとの国際的ネットワーク化を展開できないか、検討していきたいと考えている。もしこれが実現可能となれば、より信頼ある活動となり、多くの参加者や協力者による組織が形成されることが期待できるといえる。
    • 【キーワード】労力提供の証明書(「感謝の証明書」)、国際ネットワーク利用
  8. 10月17日(日)午後『地域の自然保護活動』
    (NABU ラインヘッセン地域地区活動)
    • ミッシェルスキーさんをはじめ地域を護るご年配の方々とラインヘッセン地区を見渡せる山間のワイン畑を一緒に歩きながら活動の様子を実地体験した。歩きながら現地特性の気候や植生、昆虫、爬虫類の話を細かく説明する姿から、それぞれがこの土地を愛してやまなく、地域特性について十分な専門性を得ていることが伺えた。私自身も住む街:江戸川区臨海地区をより愛し、意外と知られていない生物多様性と漂流ゴミの問題について情報発信することで、環境を守る活動を次世代につなげる役割を果たすことになり、より信頼を得る活動につながると強く共感した。
    • 【キーワード】地域愛、土着
  9. 10月18日(月)午前『地域の自然保護活動』
    (ボイムリンゲ 森の幼稚園)
    • 『自然を愛する気持ちを次世代につなげることが使命です。』とはっきりと明言している幼稚園のミュンへ園長の教育にたいする考え方は、揺るぎのないものであった。たまたま予定外に早い時間に森の幼稚園を訪問した我々への接し方に始まり、欠席した園児のことを他の園児に印象づける会話方法、授業開始後のスタッフとの連携やチームワーク、園児達が遊んでいる間の我々への対応と園児たちへの気配りなどから、ミュンヘ園長は“教育者としてのプロ”であることを確信した。毎日変化する森の自然の中で着々と変化する周辺状況を的確にとらえ、信念とする環境教育を展開する力量から環境教育の原点を肌で経験させていただき、地元地域の環境教育に携わる者として大いに参考になった。
    • 【キーワード】自然保護に対する信念、周辺情報搾取、教育者としての威厳
  10. 10月18日(月)午後『ファンドレイジング』
    (ファンドレイジングアカデミー)
    • 様々なファンドレイジングの種類、形式、手法の概要を学んだが、14日の復習的位置づけとなった。寄付や会費を確実に支払ってくださる方々を確保し、パートナーとしていくことで継続的に組織を運営することができることを再認識した。
    • 【キーワード】パートナーによる持続的組織運営
  11. 10月19日(火)午前『組織運営』、『地域の活動』
    (NABU ヘッセン州支部 自然保護センター)
    • 今回訪問した場所も、NABUの地域活動の実践の場であったが、今まで見たものとは全く異なったものであった。それは地域の自然保護活動を、既存の歴史的な建造物(18世紀の建物)を改装し、自然幼稚園や住居として利用し、その周辺一帯の水域地区のNABUをはじめとる複数のNPOや行政、地元企業の有志で支えられている点である。しかも広報のパンフレットは、その地区の一番のステークフォルダーである電気会社に出資をしてもらっている点にも感心した。
      私が葛西海浜公園の西なぎさを情報発信源として活動したいことは、まさに地元の行政や地元NPOとの連携を考察していたため、たいへん参考になった。
      上手に地域の各NPO同士や行政と地元企業が協力しあえる秘訣は何ですか?と尋ねたところ、「情熱だよ!」そして「あせらず時間をかけて進めること。」と助言をいただいた。心強い助言であり、知行合一の精神で一歩ずつ実践していきたいと痛感した。
    • 【キーワード】NPO同士の連携、熱意、あせらない
    (ヘッセン州 自然保護センター)
    • 自然保護センターに展示されている、地元の地形の歴史的変遷の模型や、現在1秒間の間にドイツにて住宅造成等で失われている自然の面積を花壇の面積におきかえて、わかりやすく表していた。一般市民にいかに知ってもらいたい情報を数値化・見える化することで、効率的に記憶に残る教育や広報をすることの大切さを学ぶことができた。
    • 【キーワード】数値化、見える化、広報の重要性
  12. 10月19日(火)午後『ドイツの環境活動支援』
    (ラインランド・ファルツ州自然環境財団)
    • 州における環境活動に携わる市民活動やNPOの中間支援組織であるため、市民活動やNPOの活動の支援に徹底し、“NPOとは競合しない”という立場を軸足としていた。そのため、裏を返せばNPOに対してあらゆる手段で支援をする手法を考察していた。具体的な最近の事例として、i-Phoneのアプリの利用やGPS機能を利用した市民の参加型環境プロジェクトを紹介していただいた。様々な手法を考察すれば、いろんな方法での環境活動に適用できるアイディアが出てくる可能性を感じた。またそうした使いやすい最新技術を導入することで、話題性や広報性が上がり、知名度も上がることから、活動の活性化につながると感心した。
    • 【キーワード】最新技術の導入、話題性と広報、イノベーション

II.  研修を通じて、日本の環境ボランティアリーダーを支援するために、どのような仕組みが考えられるか?

  1. 行政や政策に対して、社会的に認められた環境エキスパート集団であるNPOや有識者から意見が公明正大に出せる仕組み
  2. 法的に、行政のインフラ整備について、行政の説明責任(アカウンタビリティ)や環境保護の視線で意見を交わす機会を義務づける仕組み
  3. 自律的に青少年が自然保全活動を通じて成長できることを目的として、場や活動や活動資金を補佐する仕組み
  4. NPO、NGO同士がお互いの長所・短所をフォローアップできるように、ネットワークを利用できる組織や仕組み
    (セブン-イレブン記念財団が主催する環境ボランティアリーダー海外研修に出席したリーダー達が集うリーダー会を進化させていき、自由闊達に連絡を取り合い様々な情報を共有し、自発的かつ相互に支援できる組織となることを期待したいと思います。さらには全国に散らばるリーダー達が、日本各地においてより良い豊かな暮らしを実現するために、独自にいきいきと活動できる有効な仕組みになればと考えています。)

III.  全体を通じての感想

 研修の出発点である成田空港で、セブン-イレブンは日本全国12,925店舗(2010年9月末現在)あるそうですが、1店舗あたり1日平均するとわずか80円の募金の積み上げから今回の環境ボランティアリーダー海外研修の費用が出されていることを改めて知り、意志ある方々の大切な募金を利用させていただくことに対して気持ちがひきしましました。この気持ちを大切に、ひとつでも多くの“気づき”を持ち帰ろうと、出発時に再認識しました。
 そして各訪問先で直接講義を受け感じた印象や気づいた点は、事前に過去の研修生のレポートからでは読み取れないものが数多くありました。日常では決して聴講することができない講義をみっちりと正味7日間学んだ経験により、今後環境ボランティアリーダーとして地域貢献していくにあたり、たいへん多くの具体的な知識や“気づき”を得ることができました。この研修で得た知識や“気づき”は、今後の自身の活動を通じて、地元地域に対して具体的なアウトプットを確実におこない、地域貢献へ還元となるようにつなげていきたいと強く感じました。
 今回貴重な経験をさせていただき、セブン-イレブンの店頭で募金をしてくださった方々をはじめ、セブン-イレブン記念財団、過去の海外研修の先輩方など様々な場面で支援してくださった方々のみなさま、そして出会えた仲間達、本当にありがとうございました。




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