セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

九重の生物図鑑

九重ふるさと自然学校はセブン-イレブン記念財団が運営しています。
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植物昆虫鳥魚・水棲生物哺乳類爬虫類・両生類伝統野菜山菜
飯田高原で主に見られる季節
ケラ(ケラ科)

童謡にも登場する有名な昆虫。その姿は、コオロギのようだが前脚(まえあし)はモグラのような形をしており、土の中で穴を掘って生活している。田んぼでもよく見られる。意外と泳ぎは上手で、水を入れた田んぼの中を泳ぐ姿をよく見かける。翅(はね)は小さいが、外灯にも飛んで来ることもある。

ミズカマキリ(タイコウチ科)

「カマキリ」の名前が付いているが、実はカメムシの仲間。お尻の先の長い管を水面上に出して呼吸する。肉食で、他の昆虫や小魚などを前あしのカマで捕まえ、針状の口から消化液を出し、肉を溶かしながら食べる。体は細く、ジッとしていると枯葉や枯れ枝のように見える。農薬などには比較的強い。飛んで水辺を渡り歩くので、プールで一緒に泳いだという経験がある方もいるのでは。

コオイムシ(コオイムシ科)

子負虫。メスがオスの背中に卵を産み付け、その背負っている様が名の由来。卵が孵化するまでの間、オスは飛べずに水面近くで卵を空気にさらしたり、水に浸けたりしながら、おしりを水中から外へ出して呼吸し生活する。水生昆虫界のイクメン。

ヒメオサムシ(オサムシ科)

飛べない昆虫。長い脚で地面を素早く動き回る。体全体が黒っぽいその姿は、ゴキブリを彷彿とさせる。オサムシの仲間は飛べない性質のため、大きな川や山があるだけでそれぞれ独自の進化を遂げている。一見、同じように見えても、別の種類であることが多い。

ヒメゲンゴロウ(ゲンゴロウ科)

田んぼや大きな水たまりでも見られるゲンゴロウの仲間。1cmほどの大きさで、ボートのオールのような後ろ足を使って水の中を素早く上手に泳ぐ。肉食で、死んだ魚などを食べる。ゲンゴロウの仲間は、背面(ハネがある方)、腹面(脚がある方)ともに膨らんでおり、横から見ると流線型をしている。

ナナホシテントウ(テントウムシ科)

最も有名な昆虫の一つ。植物の天敵であるアブラムシを捕食するため、益虫としても有名。その食べる姿はかなり激しく、華やかな外見からは想像できないすごさである。この種の仲間の中には成虫のまま集団で越冬するものもいるため、家の中で見つけて驚いた人も多いのでは。

ハラアカコブカミキリ(カミキリムシ科)

背中に毛の生えたコブを2つ持つカミキリムシ。クヌギの木につくため、シイタケの産地でホダ木(原木)にクヌギの木を使っている九重では一般的に見られる。背中に毛が生えたコブを持つようなカミキリは大変珍しい。

イネクビボソハムシ(クビボソハムシ科)

稲の害虫として有名な昆虫だが、カエルのエサにもなる立派な田んぼの構成員の一人。「イネドロオイムシ」の異名の通り、幼虫は泥に身を包んでいるように見えるが、実は泥ではなくフン。成虫の体長は4mmほどしかなく、成虫も幼虫も稲の葉を削るように食べる。薄い稲の葉を“削る”のは正に芸術。

ヤマトシリアゲ(シリアゲムシ科)

サソリのようにお尻を持ち上げる姿が印象的な昆虫。サソリのようだが、毒は持っていない。大昔から形が変わっておらず、今と変わらない姿で化石でも発見されている。成虫は昆虫の死骸や果実などを食べる。交尾をする際、オスがメスにプレゼントをするロマンチックな習性を持つ。

ミヤマカラスアゲハ(アゲハチョウ科)

緑色や青色の光沢があるとても綺麗な翅(はね)を持つアゲハチョウの仲間。北海道など寒い地方で多く見られ、温暖な九州では少なく、比較的冷涼な飯田高原でも目にするのは珍しい。近似種のカラスアゲハと混同しがちだが、翅の裏面の模様などで判別できる。とても綺麗な翅を持っているため、姿を見かけると、見入ってしまうことも。

ベニシジミ(シジミチョウ科)

道端や空き地などどこででも見られる、オレンジ色の翅(はね)が綺麗なシジミチョウ。幼虫はスイバやギシギシなどのタデ科植物を食べる。シジミチョウの仲間は幼虫の間、アリと共生関係にあり、外敵などからアリに守ってもらうものが多いが、本種はアリと共生関係にない硬派(?)なチョウ。

ツバメシジミ(シジミチョウ科)

「ツバメ」の名の通り、後ろの翅(はね)にツバメのような突起がある。似たチョウもいるが、翅(はね)の裏のツバメのような突起の根本にオレンジ色の模様があるのが特徴。幼虫はシロツメクサなどのマメ科植物を食べて成長する。

ヒメジャノメ(タテハチョウ科)

地味な色なため、ガのようにも見えるチョウの仲間。ハネには名前の通り、「蛇の目」模様が目立つ。ピョンピョンと飛び跳ねるように飛ぶ。幼虫はススキやササなどの植物の葉を食べる。

クロオオアリ(アリ科)

一言にアリといっても、国内には200を超える種類がいる。本種はその中でも最大級の大きさ。飯田高原では、毎年5月の田植え時期に女王アリが結婚飛行し(※)、1.5cmほどもある巨大な女王が地面を歩いている姿を目撃する。
(※)結婚飛行:新たに生まれた女王アリ(翅アリ)と雄アリが交尾のために、一斉に巣から飛び立つこと。

オニヤンマ(オニヤンマ科)

日本最大のトンボとして有名。和名の由来は成虫の恐ろしい顔つきと黒と黄色の体色が鬼のふんどしを連想させるためについた。九重町では比較的よく見ることが出来るトンボ。

コオニヤンマ(サナエトンボ科)

名前の通りオニヤンマに似ていて、一回り小さい。名前も体の模様もそっくりだが、両種はあまり近い仲間ではない。両目が頭の上でくっ付いているか離れているかなどで見分けることができる。幼虫(ヤゴ)は川の水草が茂るところにすんでおり、生きているのか不思議になるくらい真っ平らな体をしている。

トノサマバッタ(バッタ科)

言わずと知れたバッタの王様。標高800m前後の飯田高原ではあまり見ることはできないが、運よく見つけることができた。この個体は緑色だが、場所によっては褐色になることもあり、生息している状況のよって体色を変化させている。このバッタを捕まえるために野原を駆け回った大人も多いのではないだろうか。

アカスジカメムシ(カメムシ科)

赤と黒のストライプが鮮やかなカメムシ。セリ科植物の実や茎から汁を吸う。飯田高原でもシシウドなどの花や実でよく見られる。

ニイニイゼミ(カメムシ科)

梅雨が終わりかける頃から成虫になるセミ。一般的に、夏に鳴くセミの仲間では一番早く目に耳にすることができる。幼虫は土の中で植物の根などから汁を吸って生活する。幼虫の期間は長く、本種は4〜5年と言われている。「セミは短命」と言われがちだが、1サイクル(成虫→卵→幼虫→成虫)で考えると、意外と長寿な昆虫。

アブラゼミ(カメムシ科)

誰もが一度は捕ったことがあるセミではないだろうか。まさに夏を代表するセミ。鳴き声は「ジーーー」と長く鳴く印象があるが、複雑に鳴くこともある。「セミの命は一週間」と言われることがあるが、実際は2〜3週間ほど生きているらしい。生態はまだよく分かっていないことが多い。

ヘビトンボ(ヘビトンボ科)

気性が荒く、捕まえようとすると大あごで噛み付いてくる。幼虫はきれいな川にしか生息できないため、この虫がいるということは、きれいな川が近くにある証拠。九重町では比較的よく見ることが出来る。

コガタノゲンゴロウ(ゲンゴロウ科)

知名度が非常に高い昆虫の一つ。名前の由来は、ゲンゴロウにそっくりで一回り小さいため“コガタノゲンゴロウ”とそのまま。ゲンゴロウよりも低地を好むため農薬などの被害を受けやすく、一時は激減したと言われている。近年少しずつではあるが全国的に増えているようで、飯田高原でも時折見かけることがある。

ミヤマクワガタ(クワガタムシ科)

子どもから大人まで大人気の昆虫。大きくなればなるほど、大クワが立派になり小型のものと比べると、まるで別の虫かと思ってしまうこともある。クヌギの樹液が好物で夜集まってくるため、昼間のうちに虫が集まりそうな樹を見つけておき、夜採りに行くのがよい。

ガムシ(ガムシ科)

3〜4cmほどの大型の水生昆虫で、ゲンゴロウに間違われることが多い。背面(ハネがある方)は膨らんでいるが、腹面(脚がある方)が平らで、体の中心に長い針のような長い突起がある。泳ぎは下手で、何かにつかまっていないと落ち着きがない。基本的に草食で水草を食べ、与えればキュウリなども食べる。

ゲンジボタル(ホタル科)

夏の風物詩として知らない人はいないほど有名。“湧水のようなきれいな水でないと見られない”と思われがちだが、幼虫のエサとなる巻貝(カワニナなど)がすめる、ある程度の汚れ(有機物)がある河川でなければ見られない。また本種は、強さの強弱はあるが卵、幼虫、サナギ、成虫すべてが光る。

ウラギンヒョウモン(タテハチョウ科)

草原に生息する代表的なチョウ。飛ぶスピードは速く、アザミ類やオカトラノオなどの花によく訪れる。全国的に見ると数が少なくなっている地域もあるが、飯田高原ではよく目にする。卵や産まれたばかりの幼虫で寒い冬を越し、春になるとスミレ類の葉を食べて成長する。

コミスジ(タテハチョウ科)

黒っぽい地色に白い3本の筋が入っているチョウ。羽ばたきと滑空をくり返すように飛び、止まる時はハネを開いていることが多い。幼虫はフジやクズの葉を食べる。

ルリモンハナバチ(ミツバチ科)

滅多に出会えないことと模様の綺麗さから、阿蘇地方では「幸せの青い蜂」と呼ばれている。飯田高原では数年に一度、夏から秋の草原で目にすることがある。見つけた時はきっと「幸せ」になれるはず。人を襲って刺すことは、まずない。

ミヤマアカネ(トンボ科)

飯田高原ではよく見かけるが、全国的に数が減っている赤トンボの仲間。ハネの模様が特徴的で、同じ模様の赤トンボは日本にはいない。幼虫(ヤゴ)は田んぼの脇の水路など流れのある水中で見られ、田んぼなどの止水域で生活する赤トンボの仲間の中では珍しい。

アキアカネ(トンボ科)

「赤トンボ」としてよく知られているトンボ。田んぼなど水辺の多様な環境に生息し、どこでも見られる。低地で羽化(うか)した成虫は、真夏に高地で避暑をする。秋になると、また田んぼなどに戻ってくる。見た目がそっくりな「ナツアカネ」というトンボもいるが、胸の模様で見分けることができる。

コバネイナゴ(バッタ科)

飯田高原では、どこでも見られるバッタの仲間。ハネが短く、おなかの方が長いため、バッタの幼虫のような体つきをしている。飯田高原では、稀におなかよりもハネが長いものも見かける。土中に産み付けられた卵で冬を乗り切る。

カンタン(マツムシ科)

秋に成虫になる鳴く虫で、コオロギの仲間。本種は「ルルルルル・・・」と小さな声で鳴き、「鳴く虫の女王」と言われるが、鳴くのはオスだけ。鳴き声に人気がある理由は、鳴く時の音が人間に聞こえやすい音をしているためと言われている。

オオカマキリ(カマキリ科)

日本のカマキリの中で最も大きくなるカマキリ。外見がそっくりなチョウセンカマキリもいるが、後翅(こうし:翅を開くと出てくる後ろの翅)の色などで見分けることができる。動いているものには何でもエサと認識する習性がある。捕まえようとして胸部をつまむと同時に、思わぬ角度から前脚(まえあし)の鎌で引っかかれた人は多いはず。

センチコガネ(センチコガネ科)

主に動物のフンを食べる自然界のお掃除屋さん。金属光沢があり、綺麗な色をしている。草原など開けた場所でも見られるが、林の中の方がよく見かける。九重町では、くすんだ赤〜紫色のものが多い。動物のフンを見かけたら、ひっくり返してみると出会えるかも。

ウラナミシジミ(シジミチョウ科)

秋に豆畑やクズが繁茂する荒地でよく見られるシジミチョウ。毎年温暖な南方から北上しては霜が下りる頃には死滅するといった生活を繰り返している。飯田高原では、見られる年と見られない年がある。幼虫は、インゲンなどマメ科植物の蕾や若い実を食べるため、害虫としても有名。

アサギマダラ(タテハチョウ科)

「旅をするチョウ」として有名。北は北海道から南は台湾までを移動しており、春に北上、秋に南下する。山麓の林などで見られ、白っぽい花を好む。この習性から、本種の近くで白いタオルの端を持ってぐるぐる振り回すと寄ってくるらしい。

ホソミオツネントンボ(アオイトトンボ科)

名前の通り成虫で越年(越冬)するアオイトトンボの仲間。(越冬している)冬の間は枯草にそっくりな褐色の体色だが、春になると鮮やかなブルーに変わる。九重でも田んぼなどの水辺で観察できる。




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