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トキもすめる里づくり

トキの里クラブ ウィンターキャンプ in 鹿児島


2014年1月18日(土)〜1月19日(日)
 田んぼや川での生きものしらべなどを通して、九重の自然に親しむ活動をしている「トキの里クラブ」の子どもたちが、夏に行ったクロツラヘラサギの越冬地・鹿児島県錦江湾を再び訪ねました。
 クロツラヘラサギは、“サギ”と名前はついていますが実は“コウノトリ目トキ科”に分類されるトキの仲間で、世界的にも2000羽ほどしかいないと言われている絶滅危惧種の鳥です。昨年の夏、錦江湾の干潟や河川上流で生きものを観察したり、周辺の田んぼでどのような取り組みが行われているかを勉強してきました。そして今回は、自然豊かなその場所に実際にやってきたクロツラヘラサギの姿をいよいよ見ることができます。また、世界最大のツルの越冬地として知られる出水市にも立ち寄り、日本で越冬する様々な水鳥たちに出会える盛りだくさんのキャンプとなりました。
≪出水市のツル≫
すごく沢山いるね!
出水市上空からの地図
 出水市では、まずクレインパークいずみ(ツルの博物館)で越冬するツルについてお話を聞きました。世界のナベヅルの約8〜9割、マナヅルの約半数が集まり、集団で冬を過ごします。現在までで確認された今年のツルの渡来状況(最多記録)は、12,557羽。トキの里クラブのメンバーからの「なぜそんなに多くのツルが出水を選んでやってくるのか」という質問に、ガイドの方が歴史的な背景などを話してくれました。「江戸時代、お殿様によって庶民がツルを捕る事は禁止されていました。そのため、ツルは安心して全国各地に渡来していました。ところが、明治以降の狩猟の解禁や環境が失われたことで、ツルの数が減っていきました。しかし、山口県や出水平野ではツルを大切に保護する動きがあったのです。そこで生き残った親ヅルが、子どもに越冬地として出水を教えるという事を繰り返し、次第にここに来る数が増えたのではないか。」とのお話でした。
朝日を背景にツルが舞う
ツルへの給餌
 その後、ツル観察センターへ移動し、ツルたちの越冬している様子を観察しました。ツル観察センターの付近では、ツルへの給餌が行われ、タヌキやイタチに襲われないように浅く水をはった湿地がねぐらとして用意されていまいた。また、地元の中学校には半世紀の歴史を持つツルクラブがあり、毎年、ツルが越冬する11月から1月にかけて早朝に羽数調査をするなど、官民一体となった保護活動が行われていました。トキの里クラブメンバーは、ツルが舞う壮観な景色に圧倒されていました。
≪錦江湾のクロツラヘラサギ≫
あ!黒いヘラ、見えた!
休んでいるクロツラヘラサギ
 錦江湾では、クロツラヘラサギの越冬している様子をじっくりと観察することができました。片足で立ち、身を寄せて羽を休ませている19羽を確認できました。エサを食べ終え体を休めている時間帯のようで、動きが少なく、黒くてヘラのように平たい口ばしは隠れてしまっていましたが、時折特徴あるその口ばしが羽の中から垣間見れ、子どもたちも大興奮。
 クロツラヘラサギの越冬地は出水市のツルの越冬地と異なり、保護区に指定されるなどの法的な保護対策が取られている場所ではありません。いわば、ちょっとしたきっかけで開発されてしまう可能性のある場所であり、のんびりと羽を休めるクロツラヘラサギたちからは貴重な自然が守られている素晴らしさと同時に、いつ失われてもおかしくない危うさを感じました。
 今回のキャンプで、出水市と姶良市、どちらにおいてもその場所の自然や越冬する鳥たちを守りたいという地元の方々の思いが、行政やその地域を動かし、自然環境を守っていることを学びました。まとめの時間では、“筑後川源流(九重)にすむ私たちが、自然となかよく暮らして行く為には何をすべきか”ということを考え、今日からでもできる宣言文として発表してもらいました。「ゴミを見つけたら拾う」「手を洗う時など石鹸・洗剤を少なく使う」「ボランティア活動に参加する」など様々なトキの里クラブメンバーの意思表明を聞くことができました。
子どもたちの意思表明
メンバー皆でパチリ
 自然と共存した地域にするのか、或いは人間社会中心の町にしていくのか、それぞれの町の在り方を決めるのは、そこにすむ私たち自身です。夏と冬の鹿児島でのキャンプを通じて、人と自然がともに暮らしていくこと、またその様子を体験することができましたが、トキの里クラブメンバー1人1人の意識や取り組みが未来の大きな活動へとつながっていくと信じています。



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