もう一つの活動である防火帯整備は、春に行われる野焼きのための準備作業です。九重の草原は、何も手入れをせずに放っておくと、植物の遷移が進むことでいずれは林や森に変化していきます。良好な草原環境を保全するためには、春に枯草を焼き、新芽の再生を促す野焼きが欠かせません。防火帯整備は野焼きを安全に行うための重要な活動です。ご参加いただいた皆さんのおかげで、九重自然教室(さとばる)の草原を囲む立派な防火帯が完成しました。
防火帯の枯草をかき出し、燃えるものがない状態にする
この季節の里の暮らしは冬や来春に備える仕事が増えてきますが、期せずして自然との共生を実現してきた里の仕事の中には、自然保護・保全を考える上で参考になることがたくさんあります。これからもこのような「自然保護・保全と人の暮らし」に思いを巡らせることができるボランティアワークキャンプを続けていきたいと思います