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ボランティア訪問日記

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日本の国立公園
人と自然が出会う首都近郊のオアシス 秩父多摩甲斐国立公園
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東京都を横断する中央線の始発駅「東京」。コンクリートのビル群を抜け、終着駅「大月」を降りると、目の前に果てしなく緑の景色が広がります。都心から2時間で、首都圏の奥座敷である秩父多摩甲斐国立公園へと足を踏み入れることが出来るのです。
秩父多摩甲斐国立公園は、東京、山梨、埼玉、長野の1都3県にまたがる関東山地に位置し、様々な景観美で私たちを魅了しています。2000年(平成12年)に秩父多摩国立公園から秩父多摩甲斐国立公園に名称を変更しました。

特別な地形をもつ国立公園
秩父多摩甲斐国立公園に連なる山々 日本の国立公園のほとんどが、火山帯に位置し、代表的な景観として火山が多くみられます。しかし、この公園は東京都の最高峰である雲取山(2,017m)や甲武信岳(2,475m)、金峰山(2,595m)といった2,000m級の山並みが連なるにも関わらず、火山が一つもありません。ワンポイント 山塊(さんかい)は、水成岩(堆積岩)がワンポイント 褶曲(しゅうきょく)により強く持ち上げられてでできたものだからです。水成岩に部分的に見られる石灰岩やチャートの層には、古・中代の生物の証である化石を見ることもできます。

基礎データ
地図
指定日
:1950年 (昭和25年) 7月10日
面積
:126,259ha (2014年3月31日現在)
年間利用者数
:1,440万人(2012年度)
所在地
:埼玉、東京、山梨、長野
掲載記事は2001年 (平成13年) 12月取材当時のものです
もくじ
アッキー博士
このワンポイントマークのついてる言葉は、ワシのワンポイント講座を見るのじゃよ。

都心から近くに、まとまった豊富な自然環境があったことが国立公園指定の決め手となりました。それでは日本国内の27ある国立公園とは、一味違う美しさを持つ秩父多摩甲斐国立公園を探索してみましょう。

苔生した倒木の間の一滴
甲武信岳 別名「山岳公園」と呼ばれるほど、この地には大小数あわせて100もの山々が連なっていますが、その名称の多くはよほど山歩きが好きな人でない限り、あまり聞き覚えがないのではないでしょうか。しかしその中でも、三宝山、木賊山(とくさやま)という2,000m級の高峰山に囲まれ、古くより登山者たちに愛された山があります。それが、甲武信岳(こぶしだけ)です。


甲武信岳水源の地図 昔は山の姿がにぎりこぶしに似ていたため、「拳岳」と呼ばれていたようですが、甲斐(山梨)・武蔵(埼玉)・信濃(長野)の3国の国境を分けていたことから、その名のとおり甲武信岳という名前になりました。実はこの山、3つの地域に流れ出る荒川、千曲川、笛吹川の源流の地として位置付けられているのです。
秩父盆地から関東平野、荒川峰水路を経て東京湾へ注ぐ荒川の源流は、標高2,200mの荒川真ノ沢奥にあります。埼玉県の約66%、東京都の約20%の面積を占める荒川の源流点付近は、シラビソなどの針葉樹林がうっそうと茂り中空を支配しているため、日中でもとても薄暗い林となっています。また道の両脇は、水分を多く含んだ無数のコケが地表を覆っており、一面に敷き詰められたみどりの絨毯の世界に引き込まれてしまいそうになります。

千曲川源流に向かう途中ナメ滝と出会う

小諸なる古城のほとり 雲白く遊子(ゆうし)悲しむ 緑なすハコベは萌えず 若草の籍くによしなし しろがねの衾(ふすま)の岡辺 日に溶けて淡雪流る (『千曲旅情のうた』より)

うっそうと繁ったシラビソの林が林立する 明治時代の抒情詩人、島崎藤村が愛した千曲川の源流は、長野県川上村にある毛木平(モウキダイラ)から千曲川源流遊歩道を使い約3時間ほどのところにあります。植林されたカラマツやシラカバの林の中、千曲川のせせらぎを聞きながら歩くことができるのは、この道だけです。3つの川の源流のなかでは、比較的短い時間でたどり着くことができます。千曲川(全長367km)の場合、源流点が起点にもなっているため、日本一の大河川はここから始まります。甲武信岳を源流とする3つの水系のうち、日本海へと流れていくのは千曲川だけです。千曲川の源流点付近は、荒川の源流点と同じくシラビソの針葉樹で覆われ、日中でも薄暗い場所です。


笛吹川源流は無数の岩で覆われている 駿河湾に注ぐ富士川の支流である笛吹川の源流は、甲武信岳の南に位置しています。特に目印になるようなものはなく、甲武信小屋から西へ水場の案内板に従い約10分ほど下ったところにあります。笛吹川の源流点付近は、風化して割れた多くの岩でおおわれた急斜面にあるため、注意して歩かないと滑り落ちてしまいそうな、身の危険を感じる場所ですが、荒川の源流や千曲川の源流風景とは、全く違った源流の風景を見ることができます。
甲武信岳の山頂からは、3つの川へと繋がる源流の谷を望むことができます。原生林に囲まれ、苔生した大地の隙間からしみ出る一滴の結晶が、ひとまたぎできるほどの源流となり、長い旅の先に川へと姿を変え、やがて海へと流れを繋げるのです。

水源の森を守りやがて巨樹の森へ 秩父多摩甲斐国立公園の中には、他にも様々な水源の森があります。町全域が国立公園の指定を受けている東京都奥多摩町では、多摩川の上流、奥多摩湖へと流れる大水源林において、ボランティア団体「巨樹の会」と「巨人ミュージアム日原森林館」が共同で水源の森の調査活動を行なっています。4年間にわたって行なわれているこの調査では、現在までに幹周り3m以上の巨樹約900本が存在していることが判明し、国内で最も巨樹の多い地域となっています。「巨樹の会」のメンバーの方は、「今後、水源の森の番人として地道な調査活動や植林活動を行なうことで、生命にとって森がいかに大切なものかをアピールしていきたい」とおっしゃられています。



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