セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

※こちらはアーカイブ記事です。

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日本の国立公園
山男と可憐な花を抱く氷河の奇跡 中部山岳国立公園
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雲上に広がるお花畑

ライチョウの親子北アルプスの山々には、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホンザル、オコジョなどのほ乳類が生息している他、天然記念物のライチョウの姿も目にすることができます。

標高2,500メートルを越えるところには高山植物の姿も見られ、その愛らしい姿は古くから、厳しい山中を越えてきた登山者の疲れを癒し親しまれてきました。「お花畑」と呼ばれるこれらの高山植物群で有名な場所としては、およそ350種の色とりどりの花が咲く白馬岳とその周辺があげられます。

 
コマクサ ハクサンイチゲ
   
ミヤマタンポポとクジャクチョウ ニリンソウ
   
ミヤマキンバイ ウルップソウ
   
ドロノキにとまるオオイチモンジ このアサギマダラはどこまでいくのか・・・

高山の花々は短い夏や不安定な環境から、種から花が咲くまでに長い年月を要します。長く厳しい冬を過ごし、約2ヶ月という短い夏の間、そのときを待っていたかのように一斉に咲き誇る花々は、小さくとも強い生命力を感じさせます。

高原が花々で彩られる頃、花の園は人ばかりでなく小さな来客者でもにぎわい始めます。タカネヒカゲ、オオイチモンジなどの高山チョウをはじめとする昆虫たちが花の香りに誘われてやって来るのです。

白馬岳の麓、白馬村立白馬北小学校では子どもたちによるアサギマダラの移動調査が行われています。アサギマダラは高山チョウではありませんが、夏には標高1,500メートル付近で良く見られるチョウとして知られています。子どもたちが調査のためにマーキングしたアサギマダラが高知県室戸岬や沖縄県宮古島で確認され、子どもたちはそのチョウの発見者と交流をしています。アルプスを越え、海を渡った地にまで飛んでいくというアサギマダラは、これからも子どもたちの夢を一緒に運んでくれることでしょう。


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