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日本の国立公園
独自の進化を遂げる生態系を育む島々の魅力 小笠原国立公園
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変動する生態系
アフリカマイマイ アフリカマイマイというカタツムリの仲間は、戦前に薬用として持ち込まれ、その後、大発生して農作物に被害を及ぼすようになりました。その対策としてオカヒタチオビというカタツムリが天敵として導入されましたが、オカヒタチオビは、アフリカマイマイではなく、固有種のカタツムリ達を食べてしまったのです。そのために小笠原諸島固有の多くのカタツムリは絶減したり、数が減ったりしてしまいました。その後も、アフリカマイマイは勢力を増やしていきましたが、1980年代の中頃に突然数が減りだしました。その理由のひとつとして、別の天敵のコウガイヒルがどこからか侵入し、アフリカマイマイを食べるようになったため、アフリカマイマイの増加が抑えられたからだと考えられています。

アフリカマイマイの殻を家にするオカヤドカリ 小笠原諸島の自然はまだ発展途上であるという見方もできます。後から入ってきた種が爆発的に増えることができる隙間があるのです。しかし、長年にわたって単調で安定した生態系のなかで進化してきた固有種は、そのような環境の変化に大変弱く、ときには絶滅してしまうことも多いのです。アフリカマイマイの例のように、後から侵入した移入種対策に天敵を取り入れることも、その他の生き物に与える影響が大きいことから、現在は慎重に行われています。今後は充分に注意して導入する必要があります。


赤土の島々に緑を取り戻す試み
食害のため赤土が露出するまでになった媒島 小笠原諸島の大きな自然破壊問題の一つに野ヤギによるワンポイント 食害があります。捕鯨船が来るようになって人が定住し始めると、食料としてヤギが放たれました。その後の開拓時代にも食料として小笠原諸島のほとんどの島々に持ち込まれましたが、戦争で人々が日本本土に引き上げた結果、ヤギたちは野生化していきました。そして、天敵のいない島でどんどん増え続け、近年聟島では1,000頭近くの野ヤギが確認されています。

また、媒島(なこうどじま)などでは、野ヤギによって植物が食い荒らされたために赤土が露出するようになり、それが海に流れ込むようになって海の生き物にも影響を与えています。

流失した赤土で埋まった入江 このような野ヤギによる食害の解決策として、野ヤギの駆除と同時に、本来の植生を回復させるために、固有種であるタコノキなどの植樹が続けられています。その成果として、一度は小笠原諸島から姿を消したアホウドリが、野ヤギに営巣地を脅かされなくなったため、戻ってくる可能性が出てきたということです。


これから植樹されるタコノキの苗木 捕獲のために追い込まれた野ヤギ また、小笠原諸島の本来の植生を取り戻すために、千葉県の中央学院高校では現地関係機関と協力して、固有種のアサヒエビネの増殖をおこない小笠原諸島に植え帰すなどの取り組みをおこなっています。また、小笠原諸島で植生の回復や固有種の調査を行なっている小笠原野生生物研究会の安井さんは「一つの生き物を保護し増殖するよりも、その生き物が生存できる環境をつくることが大切です」と小笠原諸島の微妙な生態系を保護する際のポイントを教えてくれました。


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