お知らせ

さとばる自然情報 Vol.8

2021年1月16日(土)

九重ふるさと自然学校の自然体験フィールド「さとばる」。
自然散策路で見られる生きものなどの自然情報を定期的にお届けします。

今季は寒波が次々と襲来し、高原の冬らしい日が続いています。
雪と氷の銀世界は、空気がキーンと冷えていて、とても静かで美しいです。
普段は出会えない野生動物たちも足あとがきっちり雪の上に残されていて、
こんなに近くで生活しているんだと気づかされます。
寒さも楽しみながら九重の冬の自然を満喫しませんか。
*現在、施設の点検・整備のため当面の間、休園中です。
復旧しましたら追ってホームページでご案内します。

美しい雪景色を楽しむなら、大雪の後の最初の晴れ間がおススメ!
事務所のそばにミミズが這ったような跡が。イノシシが鼻を使ってエサを探していたようです。こんなに雪が積もると、さすがに探すのが大変
ノウサギの足あと。雪の中でもすごいジャンプ力!
池の中の雪の浮き島に無数の謎の足あとが。池の氷が溶ける前は岸辺とつながっていたのかもしれません
空からひらり舞い降りてきた雪。樹枝状の結晶は、上空がマイナス15℃くらいでできると言われます。上空の温度・水分量によって、様々な形の結晶が生まれ、その数は121種とも!
冬場に設置しているエサ台は多くの野鳥が訪れます。ゴジュウカラ(ゴジュウカラ科)は、ヒマワリの種が大好物
冬鳥のミヤマホオジロ(ホオジロ科)。籾のお米を口ばしでハムハム。器用にもみ殻を取り除いてから食べます
カシワ(ブナ科)の葉は冬になっても落ちにくいのが特徴。春の新しい葉と入れ替わるように落ちます。代が途切れないということで縁起物とされ、これが端午の節句の柏餅になった由縁です
ツクシシャクナゲ(ツツジ科)。冬でも葉っぱを残す常緑の木は、寒くなると葉っぱを丸めます。寒風や雪などが触れる面積を小さくするためです
雪をかぶったアセビ(ツツジ科)。赤いつぼみをまとい、なんだかクリスマスの色合い。3月の終わり頃から白い花を鈴なりに咲かせます
きらきら光るトチノキ(ムクロジ科)の冬芽。触るとべたべた~。粘液は乾燥や虫に食べられるのを防ぐためとも言われます
葉や枝に爽やかな香りを持つケクロモジ(クスノキ科)の冬芽。毛を全身にまとってあったかそう。花を咲かせる春(5月頃)をじっと待ちます
スギの木の皮がはがれてる!これはシカのオスがツノを研いだ跡です。斜めになっている角度がお気に入りなのか、この辺りのスギでたくさん見られました。ツノは毎年春になったら落ちて生え変わります
最後に番外編。冬といえば薪ストーブですね。自然学校や飯田高原で間伐したスギやクヌギなどを燃料にしています。昔から里山で活かされてきた大切な資源です。炎はずっと見ていても飽きない、癒しの効果抜群です