お知らせ

さとばる自然情報Vol.15

2021年9月2日(木)

九重ふるさと自然学校の自然体験フィールド「さとばる」。
自然散策路で見られる生きものなどの自然情報を定期的にお届けします。

早いもので9月になりました。
九重では夏と秋が入り混じる季節を迎えています。
昼は晩夏のBGM、ツクツクボウシの声。夕方になるとコオロギなどの虫たちの演奏会。
そして肌に冷んやり染みる秋の風。

何かとにぎやかな夏から、静かで風情のある秋へと移ろいを感じます。
この時期の見どころは、なんと言っても草花たち。
さとばるでは、約80種類もの花が咲き誇ります。
お気に入りの花を見つけにぜひお越しください。

【開園時間】9:30~17:00 ※受付を事務所でお願いします。
【入園料】無料
【定休日】火曜

ススキ(イネ科)の穂が出始めました。10月にもなればススキの穂波で、草原が銀色に輝きます
オミナエシ(スイカズラ科)は、秋の七草のひとつ。同じ仲間のオトコエシの花は白色です
マルバハギ(マメ科)。こちらも秋の七草「ハギ」の仲間。花は葉より外側に出ずに咲きます
マツムシソウ(スイカズラ科)。名前はマツムシが鳴く頃に花を咲かせることから。10月中旬頃までの長い間花を楽しめます
ヤマアザミ(キク科)。高さ2mに達する大型のアザミ。草原で放牧される牛や馬が、食べるのを嫌がるほど、葉に鋭いトゲを持ちます
サワヒヨドリ(キク科)。日当たりの良い湿った場所に生えるヒヨドリバナの仲間。個体によって白や赤、ピンクの色合いが絶妙に違います
ツクシフウロ(フウロソウ科)。「ツクシ」の名の通り九州特産種。日本と大陸が陸続きだった数万年前に大陸から渡ってきました
ツルフジバカマ(マメ科)。姿が似たクサフジに比べて葉が厚ぼったく、階段状に紅紫色の花が咲きます
ホソバノヤマハハコ(キク科)。細くて白い産毛の生えたような葉が特徴。有名な高山植物エーデルワイスと近縁種です
ツリフネソウ(ツリフネソウ科)。花の蜜はくるっと丸まった最深部にあり、よくハチが頭を突っ込んでいます。その足にはたくさんの花粉団子がつき、受粉を助けています
ハガクレツリフネ(ツリフネソウ科)。ツリフネソウと違って葉の下に花が咲きます。九州から四国、紀伊半島にかけてのベルト地帯でしか見られません
ヒヨドリバナ(キク科)。旅するチョウ・アサギマダラが吸蜜する代表的な花。花は白一色です
ミズヒキ(タデ科)。花の表は紅色~ピンク、そして裏をのぞくと白。まさに紅白の水引!命名上手ですね
キンミズヒキ(バラ科)。名は細長く伸びる花穂が「金色のミズヒキ」のように見えたことから。でもこちらはバラの仲間
アカネ(アカネ科)。奈良時代から根を赤色の染料とし用いてきた、つる性植物。可愛いハート形の葉が、茎に4枚つくのが特徴です
エゾミソハギ(ミソハギ科)。湿地が好きで、みいれが池の周りに咲きます。蝦夷の名前の通り、北海道などの北日本で多く見られます