お知らせ

さとばる自然情報Vol.20

2022年2月13日(日)

九重ふるさと自然学校の自然体験フィールド「さとばる」。
自然散策路で見られる生きものなどの自然情報を定期的にお届けします。

立春が過ぎ、暦の上では春になりました。
事務所では昨年末の正月飾りづくりで準備した梅の枝に花が咲きました。
しかし、室内は暖かくても、まだまだ外は別世界。
九重は春の気配を感じない寒さが続きます。
野鳥は厳しい環境の中でエサを求めて飛び回り、昆虫は暖かい場所を見つけてじっと春を待っています。
ぽかぽかの春が待ち遠しいですが、冬をもう少し楽しみたい。
そんな欲張りな気持ちで過ごしている2月です。

【開園時間】9:30~17:00 ※受付を事務所でお願いします。
【入園料】無料
【定休日】火曜
※冬期のアクセスについて
 積雪や凍結により冬用タイヤやチェーンが必要となる場合があります。
 【おおいた防災情報ポータル】から、道路状況をご確認いただけます。
 事前にお確かめの上、気をつけてお越しください。

★さとばるで見られる野鳥たち

シロハラ。冬鳥。薄暗い林の落ち葉や土の中からミミズなどを探して食べる
オオバン。冬鳥として飛来。バンとの違いは、口ばしとおでこが白い点
カイツブリ。一年中みられる留鳥。潜水が得意で、魚などを食べる。潜った後、どこから出てくるか観察すると面白い
コゲラ。留鳥。スズメほどの小型のキツツキ。食べているのはエサ台に設置している好物の牛の脂身
シジュウカラ。留鳥。こちらもエサ台をよく訪れる。ヒマワリの種が大好物。きちんと順番待ちして1羽ずつエサ台にやって来て愛らしい

★森林づくりの整備中に見かけた生きもの

苗木をシカやノウサギによる食害から守るため、筒で覆って成長を促す。植栽から5年経過
キタテハ。食害防止の筒を外したところお休み中だった。越冬中に申し訳なく思い、別の筒へお引越し
クモの卵のう。とっくりのような形のまゆに卵が包まれている。春、子グモがたくさん飛び出してくるかな
クヌギの幹にいたクリオオアブラムシ。真っ黒い粒つぶは卵で、息絶えた成虫の姿も確認できる。こちらも筒の中で風を避けて春を待っていたようだ