セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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九重ふるさと自然学校はセブン-イレブン記念財団が運営しています。
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くじゅうの自然保護・保全

自然教室講座〜鳥との付き合い方・春〜


九重自然教室の野鳥観察会

2009年5月

 九重ふるさと自然学校では、学校の活動拠点である九重自然教室において定期的に、さまざまな切り口で飯田高原の自然に親しんでもらうため、「自然教室講座」を催しています。4月には春の野鳥との適切な付き合い方を考える講座を実施しました。
 春は野鳥たちの繁殖シーズンです。彼らの中には人里近くで子育てをする種類もおり、この時期はそういった野鳥たちの巣やヒナへの対処方法が付き合い方を考える上で重要な要素となります。そこで、参加者の方々には、九重自然教室での野鳥観察の後、「親鳥とはぐれたヒナを拾って育てる」や「親鳥とはぐれたヒナが外敵に襲われないように近くで見守る」といった行為が正しいのか間違いなのかということを考えていただきました。

 春は実際に親鳥とはぐれた(ように見える)ヒナを目にする機会の多い季節です。しかし、親鳥とはぐれたように見えたとしても、人間が気づかないだけで、たいてい親鳥は近くでヒナを見守っています。このような場合は、“何もしないでその場を立ち去る”もしくは“ヒナを巣や近くの枝などに止まらせてあげた後、その場を離れる”という対処が正しいのです。そうすればやがてヒナは親鳥と再会できます。
 逆に、もしここでヒナを拾ってしまうと、それは“ヒナを誘拐した”ということになってしまいます。また、野鳥のヒナを人間が育てるのは非常に困難です。さらに、仮に育てられたとしても、人間はヒナに餌のとり方や外敵からの身の守り方などの「野生で生きていくすべ」を教えることができません。
正しい付き合い方の検討

子どもたちも真剣に考えました
 少々薄情なようにも思えるかもしれませんが、親鳥とはぐれた(ように見える)ヒナを見つけた場合は、ヒナの安全を確かめた後は、それ以上は何もせず、そっとその場を離れるのが最も良い対処方法なのです。
 むしろ、ヒナを直接助けようとするよりも、野鳥のエサとなる昆虫や植物がたくさん生きていけるような、あるいは野鳥が巣作りができるような豊かな自然を残していこうとすることの方が、野鳥にとっては望ましいと言えるでしょう。
 何かを保護しようとしても、その保護したいものについての正しい知識がなければ、良かれと思って行った行為が空回りし、“ヒナの誘拐”のような不幸な結果を招きかねません。もちろん知識だけでもいけませんが、「保護したい」という意思と「正しい知識」が両立できてこそ、効果的な保護活動が実現できるのです。



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