セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
美しい自然と歴史が息づくところ 伊勢志摩国立公園
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日本の原風景を取り戻そう
荒れた田んぼ志摩地方は美しいリアス式海岸を眼下に望むように、県道が一番高い所にあり、海岸までの傾斜地にこの地方の呼び方で「谷つだ」という棚田が見えます。

田んぼは減反政策の影響や後継者問題で休耕田が増えています。田んぼが荒れると葦が生え、単一の植物しか生きられなくなってしまいます。荒れたままの田んぼも確かに自然ではありますが、人間が自然に働きかけることで、多種多様なものが住めるようになります。

 

みんなで田植え雨水が田んぼに降ると、水が土にしみ込みろ過され、ミネラルを含んだ水が海に流れていきます。けれども、コンクリートで固められた上に降った雨水は直接海に流れ込み、自然の連鎖ができなくなってしまうのです。

日本の原風景ともいえる里山を取り戻し、自然の中で遊ぶ楽しさを今の子どもたちに味わせたい、そう考えた大人たちが活動をはじめました。

 

蘇った田んぼ志摩郡阿児町のNPO法人「フィールドキャンパス21」では、阿児町神明の休耕田を借りて活動拠点にし、田んぼを耕作したり、こどもから大人までが楽しく環境学習できるイベントを企画して保全活動を行っています。早春にはめだかが泳ぎ、春にはカエルの卵でいっぱいになる田んぼ。ここまで回復させるには、葦の刈り取りからはじまり毎週大変な作業が続きました。

青々とした田んぼにはこどもが遊びにきます。「この美しい里山風景をいつまでも未来に残していけたらと願い、米づくりや生態系を守る企画を考え、大人から子どもまで楽しめる活動をします」と看板にありました。志摩全土にこの活動を広げていきたいそうです。なつかしい里山の美しい風景をいつまでも残していきたいものです。

 

自然を守る人の知恵
7月11日の菅島しろんご祭り志摩地区では真珠の養殖が盛んですが、伊勢神宮の神さまの首飾り「白玉」も実は真珠です。

真珠やアワビを海女が海に潜って採るのは、資源を守るためです。海女は小さな貝は海に戻し、けっして採りすぎません。「機械で採るとたくさん採れていいのに」という観光客がいるそうですが、そんなことをしたら貝はすぐになくなってしまうでしょう。

神宮では神饌の中でもとてもアワビを大切にしています。アワビは鎮座以来2千年も奉納されているので、資源保護には昔から力を入れてきました。鳥羽市国崎では今も禁魚期間、とってはいけないサイズ、乱獲を抑制するためにウェットスーツは一家に一着一人の使用、あとは白衣に磯着に限ると決められています。


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