セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
山岳と湖沼、渓流がつくりだす自然美 十和田八幡平国立公園
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八甲田地域
八甲田山の紅葉八甲田山は、八甲田大岳、高田大岳(たかだおおたけ)を中心とする北八甲田連峰と、櫛ヶ峰、駒ヶ峰、乗鞍岳を中心とする南八甲田連峰の総称です。奥羽山脈の一番北に位置し、中央を山脈が連なっています。冬は樹氷、夏は高山植物が有名です。

八甲田の「八」は多い、「甲」はカブトのような、「田」は湿原を意味し、火山の山がたくさん並んでいるという意味の名前だそうです。点在する湿原には、ワタスゲ・ニッコウキスゲ・キンコウカ・レンゲツツジ・ミズバショウなどの群落がみごとに咲き乱れます。

山頂部は火山れきが多くて乾燥していますが、夏はマット状に高山植物が、冬は雪が地表を覆っています。ふもとは温泉が豊かで、酸ヶ湯(すかゆ)温泉、蔦温泉など昔ながらの湯治場の雰囲気を醸し出しています。

 
樹氷 ワタスゲ オオヤマザクラ
     
田代湿原のレンゲツツジ 睡蓮沼のミズバショウ 毛無岱のキンコウカ
 

八幡平地域
爆裂火口の跡の八幡沼八幡平地域は、岩手県と秋田県にまたがり、盾状火山 (八幡平・大深岳)、成層火山(岩手山・駒ケ岳)、釣鐘状火山(焼山)、盾状釣鐘火山(茶臼岳・畚岳)など変化に富んだ約40もの多くの火山と八幡沼・ガマ沼・御苗代湖・御釜湖など数多くの火口湖があります。八幡平の名は、今から1200年前の桓武天皇の時代に、蝦夷征伐にやって来た征夷大将軍坂上田村麻呂が、高原の美しい景色に感動して八幡神宮を奉り戦勝祈願をし、再び戦勝報告に訪れた際に、神への感謝の気持ちを込めて名付けたと伝えられています。

また、玉川温泉や後生掛(ごしょがけ)温泉などでは、噴気・噴湯・噴泥などの火山活動が今も続き、「火山の博物館」と呼ばれて、それぞれ火山現象をめぐる自然研究路が設けられています。

泥火山玉川温泉は、「北投石」という世界でも珍しいラジウム放射能を帯びた石の生成がみられ、国の特別記念物に指定されています。また、pHが約1.1の強酸性で、1ヶ所から噴出す湯量が毎分約9000l(ドラム缶45本分)と日本一を誇り、幅3mの温泉の川となっています。後生掛温泉は、日本一の泥火山をはじめとする火山現象がみられます。

玉川・後生掛・蒸ノ湯(ふけのゆ)・藤七(とうしち)・乳頭山麓温泉群などの地は、現在は登山やスキーの拠点となっています。

八幡沼のほとりには、湿性植物の群落が広がっています。


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