セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

※こちらはアーカイブ記事です。

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活動のご紹介

環境ボランティアリーダー海外研修

2003年(平成15年)第3回環境ボランティアリーダー海外研修レポート

海外研修レポート 感想その2


日程表 感想 その1 その2
  【7】 Fish Care
フイッシュケアは、ロングリーフというオーストラリアの中でも珍しい海岸を守っていくために環境学習活動を行っている団体です。団体としては1年ほど前に設立されたそうですが、バイタリティーあふれるキャシーは、6・7年前から海の生態系の専門家として独自に活動を始めたそうです。ロングリーフは、20年前に海洋保護区に指定されました。何万年もの前から生息している生き物もいます。また、生物の種類も多く、磯を歩きながらカラフルな貝やウニ、あわび、海草などを紹介してくれました。(事務局)
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  【8】 Coastal Environment Centre
学校を対象に水辺の環境学習を実践する市のセンターで、印象に残ったのは、「センターに学びに来る学校が多すぎて、一番の問題になっている」という言葉でした。指導要領に「環境学習」が載っているとはいえ、有料(高校生で1日1人12ドル)のプログラムに参加するという、学校側の意識の高さを感じました。もう一つ団体が問題点としてあげていた「良いスタッフをつなぎ止めておくことが大変」という面は、日本と同じだと思います。ここでは市から施設と2名分の人件費が出ていますが、以外は非常勤扱いということで、せっかく人材を育てても入れ替わってしまうそうです。日本でもお金の面で続かない若い世代がいるので、この問題は何とかしなければと感じました。独自のプログラムをニーズに応じてデザインしたり、教材も自分たちで作成したりという努力から、利用者数の多さも納得できました。(北島さん)
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  【9】 Earth Share AUSTRALIA FOUNDATION
Earth Share AUSTRALIAは11団体で構成している連合組織で、主に資金を集めて分配することとトレーニングプログラムによりNGOの基盤強化を目的にしています。事務局長のクリスさんは常に戦略を持って活動に取り組んでいると力説されていました。
企業への働きかけの方法もユニーク。異常気象を防ぐためのプログラムが、台風などの被害による保険金の支出の抑制につながるという説明をし、パートナー(協賛)になっていただくケースもあるそうです。が、理解を示してくれる人を企業の中で見つけることが一番の課題といいます。多くの方が問題に理解は示してくれますが、行動に移すことは難しいようです。(吉田さん)
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  【10】 NATURE CONSERVATION COUNCIL (NCC)
NCCは日本における環境のNPOセンター的な存在で、130のメンバーグループを持ち、傘下団体の会員を含めると150,000人に上ります。
会費は、年会費が80ドル、月会費が10ドルでクレジットカードが一般的。カード会社に3%の手数料を払っていますが、企業の場合は、5〜10%をカード会社に払うのが一般的のため、ここでも社会貢献的な理解を得ているようです。NCCでは、会員に日常的に活動への意識を持ってもらうために、年会費を割高の月会費に変えてもらうよう勧めているとのこと。会費だけでなく、個々のプロジェクトごとに寄付も募り、3万ドル集めた事業もあることに非常に驚きました。(吉田さん)
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  【11】 THE WILDERNESS SOCIETY (TWS)
タスマニアのダム建設反対運動にその起源をたどることのできるTWSはオーストラリアでも有数の環境保護団体であり、企業や政府に経済的に依存していないユニークな活動を行っています。
シドニー市内にある事務局では専門スタッフの他、熱心なボランティアが私たちを出迎えてくれました。この団体はオーストラリア全土にあり、数多くのボランティアがその活動に参加しているそうです。「TWSは政治的な団体であり、妥協をしない団体」と説明してくれたジェームスさんの言葉からは、団体の方針が明確に私たちに伝わってきました。また科学的な検証でWWFと協力するなど環境保護団体間の協力を積極的に行いニューサウスウェルス州でのLandclearing(農地整備を目的とする森林の間伐)を禁止させたプロジェクトの成功事例は私たちに多くのヒントを与えてくれました。(柳澤さん)
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  【12】 Wildlife Service
ここのツアーコースで驚いたのが、きちんとバリアフリーコースが設けられていることでした。さらにコースの入口にオフロードバイクの乗り入れ禁止の標識と、あちこちにあるいたずら書き。どこも悩みは同じようです。
ユーカリの森林地帯から亜熱帯性気候特有の雨林地帯を歩くツアーでは、野生生物や自然環境のことに限らず、文化や地域社会のことにまで及ぶ幅広い説明。しかし一つひとつの説明がとても短く、聞き易さを感じました。参考にしたいと思います。
とにかくインタープリターの着ている制服がカッコイイ!当たり前のことですが、これからのインタープリターはやっぱり憧れの職業じゃなくちゃ。形から入るのが好きな私たち日本人にはいい方法かも…。(舟津さん)
日程表 感想 その1 その2

事務局より
オーストラリア到着後のミーティングで「研修参加の目的とゴールの設定」について参加者全員でディスカッションしました。「NPOに対する評価のしくみを学びたい」「有効なプレゼンテーションの方法」など各人の想いはそれぞれでしたが、リーダーとして何を学び、どう日本でしくみに反映させることができるのかを常に考えながら行動されていたように思います。
その証拠に今回の参加者は、とにかくディスカッションに割く時間が多かったというのが率直な印象です。移動の車内、食事中、ホテルの室内といつでも研修先の団体の話題で持ちきりで、個々が常に高いアンテナを張られていました。研修で学んだ11日間が今後どんな形を為すのか、とても楽しみです。今後も環境ボランティア活動の充実に向けてリーダーの活動を支援していきたいと思っています。



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