ステートフォレストは、経済、社会、環境面の3点をポイントにバランス良く機能しています。オーストラリアでは、林業は重要な基幹産業であり、自然林の択伐や植林地の皆伐・植林といった市民に理解の得られる手法で管理しています。また、国は京都議定書を批准していませんが、州として他国とのCO2排出量の取引を植林事業に盛り込むなど、環境ビジネスとしてのフットワークの良さを感じました。
地域社会では、レクリエーションやボランティアを通じて、楽しみながら環境教育を展開し、特にボランティアの受け入れについては、行政で立案された計画に沿って有償で団体に依頼するなど学ぶべき点が多くありました。
また環境への配慮も多くなされる中、高次保護区が生まれた場合に速やかに国立公園化し、管理権の移譲をするなど、行政間の連携の良さを感じました。諸問題はあるにせよ、対応の迅速さに見習う点が多くありました。(山本さん)






作業に入る前には、日本では見たこともない「参加同意書」が渡され、加入している保険や参加者の体、作業に使う道具などについて、丁寧すぎると思われるほどの時間を割いて説明が行われました。参加者の立場で言えば当然だったかもしれませんが、日本でのボランティア受け入れが、あまりにもラフすぎる点を反省しました。特に活動の位置づけを説明することにより、ボランティアの参加意欲の向上や継続性が生まれ、作業の安全確保にも役立つことが伺えました。今後の活動には是非取り入れようと思いました。(馬塚さん)







