トリノフンダマシ



クモの糸に繋がれて浮かぶ、ペンダントのような物体を発見。
「なんだろう」と近づいてみると…
近くの葉っぱにカタツムリの殻のような艶を放ち、カマキリの顔のような体をしたクモがいました。


なんでもトリノフンダマシというコガネグモの仲間で、オオトリノフンダマシのメスのようです。

白と灰色がかった模様が、鳥のフンのように見えることが名の由来ですが、この日見た彼女はそれには見えず、美しいと感じるほどでした。

そして、宙に浮かぶペンダントの正体。実は卵なんです。
体に触れても動かなかったところを見ると、産卵を終えたお母さんがひと休みしていたのかもしれません。
それにしても、もう少し可愛い名前をつけてあげて欲しかったですね。(指原)

伝統野菜「地ぎゅうり」


飯田高原の伝統野菜である、「地ぎゅうり」が花を咲かせ、実をつけ始めました。
一般的なきゅうりとは見た目も食感も異なり、肉厚でみずみずしいきゅうりです。

漬物はもちろんのこと、お浸しや炒め物まで幅広い調理法で食べることができます。

今年は植えてすぐの種をカラスに荒らされたり、大雨続きで太陽にあたる日が少なかったりと色々ありましたが、
ようやく自然学校の地ぎゅうりは大きいもので10㎝程まで成長しました。

もう少しすれば収穫の時期。
種は搾取し、また来年植えられるように処理し、実はおいしく調理したいと思います。これから成長するのが楽しみです。(江上)

すくすくと成長する地ぎゅうり

稲の花


8月に入り、自然学校の田んぼでは稲が穂を出し始めました。
まだ青いモミに小さな白い粒がついているのがわかるでしょうか。
実はこれが稲の花。
これからしばらくは受粉の邪魔にならないように、
田んぼに入ることは控えます。
稲刈りまで2か月余り、
美味しいお米になってほしいものです。(阿部)

今の時期だけ見られる稲の花

 

ネジバナ


左巻き!

夏の野道でひょっこり出会うネジバナ。
毎年、姿を見ると「ネジバナだぁ~」と何だか嬉しくなります。
らせん階段のように花を整然と美しく咲かせる姿が、愛おしく感じるからかもしれません。
ネジバナは、れっきとしたランの仲間。
花の咲き方は、右巻きと左巻きがあり、時には直線になることもあります。
草刈りをしている、日当たりのよい場所でよく見られます。
公園や庭先などにも咲くので、珍しい植物ではないんですよ。
ぜひお散歩の途中に探してみてください。(指原)

すごいぜ!進化


突然ですがクイズです。葉っぱの上の白黒の塊はなんでしょうか?
①植物のタネ
②鳥のフン
③昆虫

どう見てもアレですよね

答えは③。ホソアナアキゾウムシというゾウムシです。 
白と黒の模様が絶妙で、
ちょっと見ただけでは昆虫だとは思えません。

鳥のフンを演じきっています
ゾウのような長い鼻(口吻)が名前の由来

つついてもびくともしません。
実は鳥のフンに擬態する生きものは多く、
チョウやガの幼虫、クモの仲間にもいます。

擬態する生きものに出会うと、どうして?どのようにして?と、
進化の謎を思わずにはいられません。