草こづみ


先日、ラムサール条約湿地のタデ原湿原を守るために活動する「チームタデ原」の小中学生と一緒に「草こづみ」を作りました。

草こづみとは、ススキなどの野草を刈って乾燥させた干し草を積み上げたものです。
秋になると行われる昔ながらの草の保存方法で、冬の間の牛や馬のエサ、敷きわらなどに利用されます。

九重では昭和30~40年代頃までは、それぞれの家で牛馬を飼っていたこともあり、秋の風物詩として当たり前のように作られていました。
しかし、現在では牛馬を飼う家が減って干し草が利用されなくなりました。
また、時間と手間のかかる草こづみよりも、大型草刈り用機械でロール状に草をラッピングするのが主流となり、草こづみを見かけることは珍しくなりました。

白いフィルムで巻かれた草のロール

タデ原湿原の草こづみは、11月下旬頃に解体し、地元の農家さんで活用する予定です。
草原環境とともに、昔から続く九重の文化も地域の子どもたちと守り伝えていきたいです。(指原)