エゴノキは洗濯上手?


枝いっぱいに花を咲かせ、エゴノキが見頃を迎えています。
エゴノキの仲間は、花がうつむいて咲く美しい姿から、ヨーロッパで「スノードロップ」とも呼ばれます。
ちなみに、日本名に付けられた“エゴ”は「エグい」が起源とも。
日本と欧州では、名付け方がずいぶん違いますね。

ところで、エゴノキのエグさは、その果実にあります。
果実は7月頃、緑色に色づいて枝にぶら下がります。

その皮にサポニンと呼ばれる成分が含まれ、それがエグ味の正体です。
このサポニン。
なんと水に溶かして混ぜると泡が生まれます。
いわば天然の石鹸です。
今のような石鹸ができる前は、エゴノキの果実で石鹸液を作っていたそうです。
暮らしの中で自然のものを上手に使っていたんですね。
初めて気づいた人、すごいですよね。

果実の収穫までは、あと1か月ほど。
手に入ったら、エゴノキの泡あわ実験をしてみたいと思います。
汚れの落ち具合はいかほど!?(指原)