蝉時雨(せみしぐれ)


夏も深まり、あちらこちらからセミの鳴き声が聞こえてくる今日この頃。

木の幹や草の葉をよく探してみると、ありました!セミの抜け殻。

来園されるお子さんが大事そうに持っている光景をよく見かけますが、自分で探すと中々見つからない…

目線の違いでしょうか? 面白いものです。

△セミの抜け殻

ところで、「蝉時雨」という夏の季語は知っていますか?

蝉時雨とは、多くのセミ(蝉)が一斉に鳴きたてる声を時雨の降る音に見立てた言葉のことです。

 

セミは種類によって、好む環境や棲んでいる地域が異なります。

さあ、皆さんのイメージする蝉時雨はどんな音色でしょう?

「ミーンミーン♪」、「ジージージリジリジリ♪」

 

九重ふるさと自然学校では、夕暮れ時の「カナカナカナカナカナ♪」

鳴き声の主はヒグラシです。

△ヒグラシ

また、昼間には「チーーニーー♪」とニイニイゼミがよく鳴いています。

△ニイニイゼミ

ちなみに私の育った地域では、クマゼミの「シャワシャワシャワシャワ♪」という騒がしいほどの鳴き声が蝉時雨と呼ぶにふさわしい音色でした。

 

よく聞くと様々な音色で鳴いているセミたち。

時には複数の鳴き声が一斉に聞こえることもあります。

夏休みに出掛けた旅先や帰省先で耳をすませ、その地域の蝉時雨を感じてみてはいかがでしょうか。