似て非なるカエル


先日、外来植物の駆除をしていた時のこと。
葉っぱに張りついて微動だにしないカエルを見つけました。
ニホンアマガエルよりもひと回り大きく、鮮やかな緑色のぷにぷにボディ。
そして瞳の周りが黄色に輝く美しいカエルです。

名前はシュレーゲルアオガエル。
オランダのシュレーゲル博士が名の由来ですが、実は日本固有種のカエルです。
繁殖時は田んぼ等の水辺にやって来て、コロコロっと高い澄んだ声で鳴きます。
春、田んぼの岸辺で卵白のような泡状の塊を見つけたら、それが彼らの卵です。

孵化したおたまじゃくしは雨で溶けた泡とともに水中に運ばれ、大きくなります。
大人のカエルはその後、水辺からいったん離れ、湿地や森、林へ。
指に吸盤がついているので、草木に登り、立体的に行動するのが得意です。

緑色のカエルを見つけたら、もしかしたらシュレーゲルさんかも。
ぜひ、見分けてみてください。