翅がまだらのあの昆虫


この時期になると野原などで見かけるこの昆虫。

皆さんは何のなかまだと思いますか?

チョウ?、ガ?、あるいはハチ?

 

まだら模様の翅で、体色は黒と黄色。

ひらひらと草むらや花を飛びまわるこの昆虫の正体は、「カノコガ」という名前のガのなかまです。

 

カノコガは「チョウは昼に飛び、ガは夜に飛ぶ」というイメージを打ち破る代表的な昼行性のガです。

カノコというのは「鹿の子」のことで、翅の模様を子鹿の背中の白い斑点(鹿の子模様)に見立てたことが名前の由来となっています。

ちなみにこの白く見える斑点は半透明なので見つけた際は、ぜひ観察してみてください。

 

またハチのような体色は、擬態しているからだと言われています。

たしかに黄色の帯はハチにそっくりですね。

カノコガが擬態していると言われるドロバチの一種

 

このように身近な昆虫にも、意外と知らないことや興味深い生態がいっぱいあります。

やっぱり生きものの世界は面白いですね。(宮本)