テングチョウ


事務所に珍客テングチョウがご来園。
玄関の網戸にピタッと止まり、戸が開くのを待っているかのようでした。

テングチョウは名前の通り、顔の先が天狗の鼻のように伸びています。
幼虫は、エノキの木の葉っぱを食べて大きくなりますが、自然学校のフィールドでエノキはまだ確認できていません。
数年前に「テングチョウ大発生」と言われた年があり、その時は10頭程度見かけたのですが、それ以来出会えないままでした。
その時は、事務所の周辺、もしくは少し離れたところにあるエノキから偶然飛んできたのかもしれません。

エノキの葉はテングチョウだけでなく、国蝶オオムラサキの幼虫も食べます。
自然学校ではチョウの保全活動として、今年の春、人工林を伐採してエノキなどの広葉樹を植栽しました。
幼虫の育つ環境を整えることで生息地が広がり、数年後に雑木林で舞う姿が見られることを願って。(指原)