みのむし


子どもの頃、自宅の庭や軒先でみのむしをよく見つけました。
冬の寒風にさらされながらも、貼り絵のように上手に着飾ったいでたちを見ると、何とも愛しいような、ほわっと気持ちがあったかくなるような感覚があります。
最近、あまり見かけないなぁと思っていたら、自然学校の散策路沿いで見つけました。

みのむしの正体は、ミノガと呼ばれる蛾の仲間の幼虫の姿です。
寝袋のようなみのの中で、幼虫が冬眠しています。
枯葉や木の枝、草などを吐き出した糸でつなぎ合わせて、みのを作ります。
吐き出す糸の強度は高く、なんとナイロンの4倍の強さもあるそう!
頑丈なみのに包まれて、外敵から身を守っているんですね。

散策路で見かけたみのを観察してみると、草の茎を何本も繋ぎ合わせて作っていました。
ずいぶん苦労して、時間もかかったでしょう。
でもその出来はアートのように素晴らしいものです。
冬の自然さんぽでぜひ探してみてください。(指原)