不規則に水面を泳ぐスイマー


皆さんは「ミズスマシ」という昆虫を知っていますか?

コウチュウ目ミズスマシ科に分類される水生昆虫で、池や沼、田んぼなど流れのゆるやかな水域に生息しています。

ミズスマシ

田んぼやため池でよく見られる普通種であった彼らも、生息環境の悪化により今や絶滅危惧種に指定されています。

 

また、ミズスマシには面白い特徴が2つあります。

1つは水中と上空を見る2つの目が左右それぞれにあり、目が4つあること。

この目を使って、水中と上空両方の敵を警戒しています。

 

もう1つは水面を不規則に泳ぎ、波を立てて水面に落ちた獲物を探すことです。

波の反射によって、獲物の場所を知る。

まるで超音波で獲物を探すコウモリのようですね。

 

春はミズスマシたちの産卵期。

田んぼや池をのぞくと、水面をくるくる泳ぐ彼らに出会えるかもしれません。(宮本)