セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
人と自然が出会う首都近郊のオアシス 秩父多摩甲斐国立公園
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人力と自然の美しさが融合した渓谷美
前述の通り、秩父多摩甲斐国立公園には火山がありません。国立公園の東部から北部にかけては水成岩、西部は花崗岩などの火成岩が分布しています。日本一の渓谷美を誇る昇仙峡は、花崗岩を削ってできた深い渓谷で、国のワンポイント 特別名勝にも指定されています。渓谷入口の、長潭橋(ながとろばし)から仙娥滝(せんがたき)までの約4kmの間には「さる岩」、「ねこ石」「エボシ岩」などの名がつけられた奇岩・奇石が無数に並んでおり、四季を通じて訪れる人々の目を楽しませています。

江戸時代、沿道所村民(現甲府市)たちは薪炭を背負って米などの日用品を甲府城下へつづく険路のなか、1日がかりで買い求めていました。新道の開通を長年の夢としていた村民たちの手により、江戸時代末期に生活道路として開通した道は、長い年月の後、今では観光のルートとしてその姿を残しています。風化された白い花崗岩の頭や岩壁は、悠然と存在する松林の緑や紅葉の赤とのコントラストがとても美しく生えており、目を奪われます。







国立公園で何して遊ぶ?
奥多摩渓流 国立公園というと、「代表的な日本の自然」というイメージが強くなりがちですが、この公園においてはとても身近で様々な楽しみ方があります。登山やトレッキングはもちろんのこと、金峰山でのロッククライミング、奥多摩でのカヌー、渓流での釣り、滝すべりなど。どのプランも今ある自然のフィールドを最大限利用し、必要以上に人の手を加えないというところが特徴です。

ドラム缶橋で奥多摩湖をわたる 奥多摩にある山のふるさと村ビジターセンターでは、特に環境教育の分野に力を入れています。若いスタッフが中心となり、小中学校において次年度より導入される総合的学習に対応した様々なプログラムを提案しています。その中のひとつをご紹介しましょう。


子ども達は目でみた自然をどう表現するのでしょうかその名も『漢字って感じ』。子ども達に森の中で漢字を意識させた自然観察を行ないます。例えば木がたくさん集まると森や林になるということを学ばせてから、テーマを決めて漢字を書き出していきます。もちろん既成の漢字だけを使うのではありません。自由な感性で創作させることにより、感受性や表現力を磨くことが出来るのです。自然の中で「感じたこと・気づいたこと」を表現する新しい方法を知ることがこのプログラムのねらいです。


山のふるさと村ビジターセンター また、常勤のインタープリター(解説員)が来訪者に対し、周辺の自然を紹介するガイドウォークや、自然素材を使った子ども向け創作クラフト教室「ちびっこあーと」など様々なプログラムで迎えてくれます。山のふるさと村では、各種パンフレットが常備されているため、のんびりセルフガイドしながら自然と触れ合うのも新鮮かもしれません。
大人も子どもも自然の中では区分はありません。心が踊り「楽しみたい!」という気持ちは誰でも同じはずです。しかし、見本になるべき大人のマナーが問われています。自然を理解し、時に学ぶからこそ新しい発見があるのではないでしょうか。


ヤナギラン群集 ムササビ 美しい水源地に生息するヤマメ



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