かつて、北島北部ノースランドを覆い尽くすほど広がっていたカウリの森は、入植者による伐採の歴史が繰り返された結果、今ではその4%の面積しか残っていないそうです。
カウリの木はニュージーランドにおける原産巨木で、複数の種があります。弾力性に富み、ボートや家具に使用されるほか、その樹液を燃料にしたり、刺青の原料に用いたりもしていたそうです。カウリの製材に使われる機械もカウリそのものから作られており、当時の製材技術の精密さと需要の高さがうかがえました。またこの博物館では、カウリ・ゴム(ヒスイ)の保存数も世界随一ということで充実した展示がありました。
全体として、カウリの木をどのように製材し、商品化したかについて体験的に学べました。(白井さん)