チョウの舞い


哺乳類調査のため、ラムサール条約指定の「タデ原(わら)湿原」周辺の森に行ってきました。
先日の大雨で森には山から大量の土石が流れ、登山道もかなりのダメージを受けていました。

土石で埋めつくされた砂防えん堤

直径1mもあるほどの岩も転がっていて、想像を超える水の力をまざまざと感じます。

そんな足場の悪い中を進み、調査は無事に終了。
行き帰りに歩いたタデ原湿原では、たくさんのチョウが乱舞していました。
特に大型のキク科植物、ハンカイソウはお気に入りのようで、ヒョウモンチョウの仲間やカラスアゲハが、あちこち飛び回って吸蜜していました。

オオウラギンスジヒョウモン(左・右)とウラギンヒョウモン(中)。まるで酒場!
樹液を吸うサトキマダラヒカゲ

湿原から森に入る場所ではアサギマダラの姿も。

ノアザミで羽休め

これから秋にかけては、チョウの活動が活発になります。
アゲハなど比較的大きなものに目がいきがちですが、
体長3cmほどの小さなシジミチョウやセセリチョウの仲間も
個性的な模様や色彩をしていて、目からうろこなチョウの世界です。(指原)