モズのはやにえ


まだ新しいはやにえ

枝に刺さっているのは、コバネイナゴ。
野鳥のモズが、捕まえた獲物をなわばり内の枝に突き刺したもので、「モズのはやにえ(速贄)」と呼びます。
はやにえは「供え物」という意味ですが、これは自分が食べるための餌。
繁殖期でない時期にオスがはやにえを作り、春の繁殖期が始まるまでに食べ尽くします。
言ってみれば、冬の保存栄養食です。

でも、それだけではありません。
実は、はやにえを食べた量に応じてさえずりが上手になり、繁殖期にメスからモテると言われています。
はやにえ作りが上手で、忘れずに食べることができる賢いオスほど、子孫を多く残せるんですね。(指原)

モズ。口から目にかけての黒い線と長い尻尾が特徴。キィー♪キチキチキチ♪と高い声で鳴く。ウグイスなどの他の鳥の鳴き真似も得意。漢字名「百舌」の由来でもある