冬の痕跡


九州では、雪が珍しい地域でも積雪があるなど、大雪での年の始めですね。

自然学校が位置する九重では、多いところでは20センチ程積もりました。
雪が降ると道路が通行止めになったり、気温が下がると水道が凍って水が出ないなど大変なことも多いですが、雪の積もったさとばるでは、動物達の動向が残されており、散策が楽しい時期でもあります。

動物たちの足跡まみれ

前回の里山だよりでも見ることのできた、ウサギの足跡

細長い後ろ足が特徴的

他には、イタチ類や鳥の足跡など。

イタチ類の足跡
鳥の小さな足跡


突然ですが、問題です。
これはイノシシとシカ、どちらの足跡でしょう?

ひづめのある足跡

正解はイノシシです。
理由は、「副蹄(ふくてい)」と呼ばれる、ハイヒールのかかとのような部分が、シカに比べて低い位置にあるため、写真のようにひづめの後方にも跡が付きます。
(シカでも深い雪などであれば、跡が付くこともあります)

イノシシは、食べ物を探していたのか、地面がかきわけられています。

白い雪の中から掘り起こされた落ち葉はとても目立ちます。
盛大にやってくれましたね

これらも「ここにイノシシがいた」という痕跡になります。

そして、雪が降ることで見ることのできる、野生動物のおしっこ。
うんちは雪が無くても形として残りますが、おしっこはなかなか色までは見ることができないので、雪の日ならではの痕跡です。

イタチ類のおしっことうんち

雪が降ると大変なことも多いですが、雪が積もった際には動物たちの痕跡を探してみるのも面白いですよ。(江上)