早春のヤゴ調査


自然学校のフィールド「さとばる」には池や田んぼ、小川といった様々な水辺環境があります。

そのため、幼虫が水中で暮らすトンボ類が数多く生息しています。

そんな早春のさとばるで、トンボの幼虫である「ヤゴ」の調査をしました。

捕まえたヤゴたち

調査の結果、小川、田んぼ、みいれが池にて4種類のヤゴを発見しました!

小川で捕まったひと際大きなヤゴ。
正体はオニヤンマです。
角ばった頭部が見分けるポイントです。
田んぼにいたシオカラトンボのヤゴ。
全身に短い毛を持っています。早いもので4月~5月には羽化し、草原などを飛んでいます。
小川で捕まえた比較的脚の長いヤゴ。
特徴からして、エゾトンボの仲間です。
周辺にはエゾトンボ科のタカネトンボが生息しているので、可能性が高そうです。 
みいれが池で見つけた平べったいヤゴ。
へら状の触角を持つこのヤゴはサナエトンボの仲間。春の園内でよく出会うダビドサナエではないかとにらんでいます。

一見似たような姿のヤゴたちですが、よく観察すると少しずつ違いが見られます。

体の形、大きさ、足の長さ、触角、トゲトゲの有無などなど。

とはいえ、種の同定となるとなかなか難しいものです…。(宮本)