セブン-イレブン みどりの基金 一般財団法人セブン-イレブン記念財団

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日本の国立公園
自然と人が織りなす日光の今昔物語 日光国立公園
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自然とうまく付き合うポイント
自然を楽しむために、そして、美しい自然をいつまでも大切に残していくための「自然とうまく付き合うポイント」を栃木県立日光自然博物館の森田孝道さんに教えていただきました。

まず1つ目は“目的地の特徴をよく調べること” 「目的地がどんなところなのかを調べれば、地形や気候、服装や必要な装備、マナーなどは見えてくるものです」 ビジターセンターや博物館を利用したり、「ガイドブックや地形図などを読み込むことも一つの手」ということです。  

2つ目は“服装に気をつけること”。街での服装とは違い、歩きやすいトレッキングシューズを履き、両手の空くリュックなどが適しています。

森の中にポイ捨てされたゴミ… そして3つ目は“最低限のマナーを守ること” 「出したゴミは持ち帰る」「動植物をむやみに採取しない」「野生生物にエサを与えない」 どれも些細なことですが、一人ひとりが少しずつ気をつけるだけでも、自然環境に与える影響はとても大きく関係してきます。

以上の3つのポイントに気をつければ「自然との付き合い方が少しずつ上手になっていきます。その中で養われた経験や視点は、もっと大きな発見や感動を与えてくれます」と森田さんはいいます。自然と人とのいい関り方。それは楽しみながら少しずつ模索していくものなのかもしれませんね。


人が造りだした森 日光杉並木
日光杉並木は人が造った歴史ある人工林です。

1年に100本が枯れている日光杉並木 日光東照宮が造営されたのはおよそ370年前、徳川家の家臣であった松平正綱、正信が親子2代にわたり、東照宮の参道総延長37キロに20数年の歳月をかけて植えたものです。国の特別史跡と特別天然記念物の二重指定を受けた貴重な重要文化財でもあり、1992年(平成4年)にはギネスブックにおいて「世界で最もすばらしい並木」として紹介されています。並木道に入ると昼間でもふっと薄暗くなるのを感じるほどの茂みです。その濃さに杉並木を育ててきた人のぬくもりと長い年月を感じます。ここに平成8年、杉並木保護と周辺環境改善のため「日光杉並木オーナー制度」ができました。これは杉並木保全に賛同した個人や団体に、杉並木を1本単位で購入してもらい、その資金を杉並木の保全に充てるというものです。

何故このような制度ができたのでしょうか。植えられた当初は約2万4千本あったといわれる杉並木ですが、現在はその約半分1万3千本にまで減少してしまっているためです。さらに年間約100本もの杉が枯れるという危機に直面しています。

多くのボランティアが参加するグリーン作戦 その原因は杉の老齢化や交通量の増加にともなう自動車の排気ガスが影響していると考えられています。そこで木の勢いを回復させる活動や杉並木から離れた場所に道路を移設するなどの対策が講じられています。また「日光杉並木街道クリーン作戦」と題して、県内外のボランティアによるゴミ拾い活動も行われています。



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