お知らせ

さとばる自然情報Vol.23

2022年6月30日(木)

よもやの6月中での梅雨明けです。
年間約3,000ミリの雨が降る九重では、とにかく雨が多く、続く時期ですが、真夏のようなピーカン天気に。
30℃近くまで気温が上昇していますが、高原は春と夏が混ざり合ったような色彩です。
春の透明感と夏のみずみずしさが競演しているよう。
7月からはオカトラノオ、キスゲ、シモツケソウなどなど、夏の花が続々と開花します。
約2kmにわたって整備された散策路でじっくり楽しんでみませんか。

【開園時間】9:30~17:00 ※自然散策は事務所で受付をお願いします。
【入園料】無料
【定休日】火曜 ※7/16は臨時休園
カシワの丘のシンボル。この~きなんの木、カシワの木。雨の日や夕~朝にかけては、チョウの休息地にもなります
オカトラノオ。花の付け根からしっぽの先の方へ順番に咲きます
ユウスゲ。九重では別名のキスゲと呼ぶのが一般的です。花の命は一夜限り。夕方に咲いて翌日の午前中にはしぼみます。アブや蛾が受粉の役割を担っています
ハナウド。2mを超える大型。傘のような大きな花(いくつもの花が集合)には、カメムシやハナムグリ、アブなど多くの昆虫が集まります。まるで酒場。下から見上げると花火のよう
ホタルブクロ。大きくて重そうな釣鐘型の花を垂らします。蛍を入れて遊んだことはありますか??
ウツボグサ。散策路で群れになって咲き乱れています。こちらはチョウやハチの大好物。名前は海の魚をイメージしますが、弓矢を束ねて入れる「靭(うつぼ)」だそうです
ウラギンヒョウモン。タテハチョウの仲間です。6月中旬から草原を活発に飛び回り、ウツボグサやノアザミで吸蜜します。真夏の間は活動休止し、冬眠ならぬ「夏眠(かみん)」状態に。涼しくなる8月下旬頃にはまた活発になります
ルリシジミ。シジミチョウの仲間です。田んぼの泥に着地して、こちらもチュウチュウ。水分や土中のミネラルを吸います。チョウも熱中症予防?