
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
皆さんはこのことわざを知っていますか?
学問や技能が深まった人ほど、他人に対して謙虚になることを稲穂に例えた有名なことわざです。
9月はことわざの通り、稲穂が実るにつれ、重みで垂れていくそんな季節。
草原ではワレモコウやサイヨウシャジンといった夏の花とマツムシソウやマルバハギといった秋の花が競い合うように咲きます。
また日が暮れるとコオロギやウマオイ、スズムシが秋の訪れを告げるように合唱します。
残暑が厳しいと言われる今年ですが、涼しい風が吹き抜ける飯田高原での自然散策は気持ちが良いこと間違いなし。
晩夏・初秋の生きものたちを探しに、ぜひご来園ください。

【開園時間】9:30~17:00(最終受付16:30) ※自然散策は事務所で受付をお願いします。 【入園料】無料 【定休日】火曜 |

吊り下げられた船のような花の形が特徴的。園内には似た種のハガクレツリフネという花も生息している。花の蜜は奥にあるので、マルハナバチの仲間が頭を突っ込んでいるのをよく見かける。

紫色の小さな花が動物の尾のように連なって咲く。園内には他にもオカトラノオ、イブキトラノオというトラノオの名をもつ花があるが、それぞれ科が異なる別種の植物である。

秋が近づくと山や草原のあちこちで咲き始める野花。黄色く小さな花が泡立つように咲く様子から、「アワダチソウ」という別名もある。

秋の七草のひとつ、萩の仲間。マメ科の植物で、2mほどの高さになる低木。ススキ一面の草原の中で、負けじとピンク色の小さな花を咲かせている。

園内で見られるアカトンボの一種。他にも、ナツアカネやアキアカネ、ノシメトンボなども見られる。顔にある眉のような黒い模様がマユタテアカネを見分けるポイント。

オレンジ色と茶色のはねをもつタテハチョウの仲間。草原を素早く飛び回り、マツムシソウやアザミなどの花で吸蜜する姿を見かける。成虫のまま越冬する。
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散策の際は、季節の見どころを気軽にスタッフにお尋ね下さい。
今回紹介した生きもの以外の花、野鳥、昆虫などの観察もお楽しみいただけます。
お弁当などの持ち込みもOK!広~い原っぱ、木陰などの休憩スペースもあります。
のんびりお過ごしください。
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<お問い合わせ> 九重ふるさと自然学校 TEL 0973-73-0001 FAX 0973-79-3434 E-mail:kujyu-sizengakkou@7midori.org |