体験プログラム

プログラム「夜の昆虫たんけん~ナイトハイクとライトトラップ~」を実施しました

2026年8月8日(土)

今年の夏も本校唯一の夜のプログラムである「夜の昆虫たんけん~ナイトハイクとライトトラップ~」を実施しました。

このプログラムは普段の生活ではなかなか見ることができない夜に活動する昆虫たちを夜間に自然学校を歩いて探す(ナイトハイク)ほか、ライトトラップにて光に集まる昆虫たちを観察します。また、昆虫と環境との関係について考えることをテーマとしています。

雑木林や草原、田んぼ、畑など色々な環境がとなりあう自然学校のフィールドで、一体どんな昆虫たちの姿を見ることができたのでしょうか?

当日は台風の影響でかなりの強風。雨こそ降りませんでしたが、昆虫を観察するには非常に悪い条件・・・。そのような中でもありがたいことにたくさんの皆さんに参加いただきました!

まずはスタッフが活動の内容と注意する生きものについて説明をし、ナイトハイクに出発するタイミングでライトを点灯!どんな虫たちが姿を見せてくれるでしょうか。

活動の流れと注意する生きものについて事前に勉強
点灯前のライトトラップ。昆虫が集まる近紫外線を放つ光源を使います

まずは夕暮れ時の「カシワの丘」に移動!カシワの丘は野焼きで維持されている草原で、在来の希少な草花がたくさん生えている園内でもたくさんの草原の生きものが見られるスポットです♪

夜間に花を咲かせるユウスゲがあちらこちらで咲き、キリギリスやハヤシノウマオイなどのバッタの仲間が見られました。

夜のカシワの丘はとっても新鮮!
あそこでウマオイが鳴いてる!見えるかな??
夜に花開くユウスゲ  
ニシキリギリス

次は雑木林「どんぐりの林」に行ってみましょう!この場所はクヌギやコナラが植えられており、樹液に集まる昆虫を観察できる場所です。

皆で夜の森へと進んでいきます
夜の森もみんなで歩けば怖くない!

強風のためか、樹液にはあまり昆虫が来ていません。こんな時のためにスタッフが事前に作った「バナナトラップ」も仕掛けておきましたが、こちらもあまり振るわず。ぐぬぬ。

そんな中、コナラの枝で休んでいたシュレーゲルアオガエルが見つかりました。夜間に活動するためなかなか姿を見せてくれないカエルです。

また、クヌギの幹にはツマキシャチホコの幼虫が。無毒なガの幼虫なのでみんなでツンツン。

意外とプニプニしていて気持ちいい!なんて感想も。

大きなシュレーゲルアオガエルがいた!!
シュレーゲルアオガエル

そしてついに歓声とともにカブトムシが見つかりました♪スタッフが仕掛けたバナナトラップに大きなオスが来ていました。やったね☆

大きなカブトムシを発見!
とても立派なオス!

帰り道ではベニシタバという美しいガが見つかりました。紅色の下翅を持ち、普段は樹皮のように地味な上翅でそれを隠しています。スタッフがそっと触れると鮮やかな下翅を披露してくれました♪

ベニシタバに触れるスタッフ
下翅を開くベニシタバ

さて、時間も経ったのでライトトラップに戻ってみます。風が強く、数は少ないものの特徴的な昆虫たちが色々と集まってきていました。

甲虫はスジクワガタ、エゾカタビロオサムシ、クロカミキリ。セミはヒグラシやツクツクボウシ。奇妙な形をしたヒメカマキリモドキも来ていました。ガの数も多く、大型のクルマスズメやカレハガも姿を見せてくれました。そろそろ室内で終わりの会をしようとしたところでバリバリバリッと大きな羽音!

何かな!?と皆で駆け寄るとカブトムシのメスでした☆

ヒメカマキリモドキ
カレハガ

カブトムシのメスが来たところで室内に戻って本日のまとめ。

ライトトラップとナイトハイクで集まった虫を見ると周辺の環境をよく反映していることが分かります。例えば、カブトムシやツマキシャチホコはクヌギ等の広葉樹林、マツカミキリやヒグラシは主に針葉樹林に棲みます。自然学校の森林はクヌギやコナラを主体とした広葉樹林にアカマツやヒノキ等の針葉樹が混ざっています。草原にたくさんいたニシキリギリスも比較的自然度の高い草原に多い虫です。このように観察できた虫だけを見ても、近くにどんな環境があるか理解できます。今、身近にいる虫たちも何年後かには環境の変化でいなくなってしまうこともあります。皆さんも身近にいる虫たちに少しでも目を向けて、身の周りの環境が今どのようであるか、これからどのように変わっていくか一緒に考えてもらえたらうれしいです。

まとめの会
たくさんの虫が集まりました♪

これにて夜の昆虫観察会はおしまい。

またぜひ、自然学校のフィールドでお会いしましょう!