地域子ども育成

ふるさと探検クラブ2022

2022年6月~9月

九重町の未来を担う子どもたちに、私たちの“ふるさと”九重町の豊かな自然を思いきり体験してもらいたい!ふるさとをもっと好きになってもらいたい!と活動しています。今年もたくさんの子どもたちの笑顔に出会うことが出来ました。
*この活動は大分県「令和4年おおいた子ども探険団推進事業」として実施しました。

第1回目(6月18日)は、毎年恒例の川釣り体験です。竹で釣り竿を作り、エサのミミズを捕まえて、いざ川へ!釣りの先生は地域の釣り名人です。エサの付け方や魚のいるポイントを教えて頂き、糸を垂らすと魚の影が寄ってきます。タイミングよく釣り上げることや、釣った魚のはずし方など、難しいこともありましたが、コツをつかみながら全員が魚を釣り上げることが出来ました。

釣竿づくり。竹の枝を落としてやすりをかけます
釣りの先生に仕掛けをつけてもらっています
魚が釣れて満面の笑み

第2回目(7月27日)は、有明海を探検しようと佐賀県の東よか干潟ビジターセンターを訪れました。干潟の泥は柔らかく、中に入ると足を取られて動けなくなる子どもも。東よか干潟の泥は阿蘇やくじゅうの火山灰が筑後川によって運ばれたものです。干潟は生きものの宝庫で、カニやトビハゼやゴカイを実際に見ることが出来ました。冬にはエサを求めて野鳥が渡ってくるそうです。午後からは海の困りごとであるゴミについてお話を聞き、マイクロプラスチックを使った万華鏡づくりを行いました。私たちが住む九重町と川でつながる有明海を身近に感じた1日でした。

泥に足を取られて動けなくなる子ども続出!
シオマネキをつかまえたよ
マイクロプラスチックの万華鏡。ゴミに関心を持つきっかけに

*第3回目は天候不良のため中止

第4回目(9月10日)は、九重町内の川で生きものを捕まえ、どんな生きものがいるのかを調べました。オイカワやムギツクなどの魚に加え、カワトンボのヤゴやミズカマキリ、ミナミヌマエビなど様々な生きものを見つけることが出来ました。その後は川や地域の方への感謝の気持ちを込めてゴミ拾いをしました。ペットボトルやサンダルなどの生活ごみや鉄の棒、ボロボロになったビニール袋などを拾いました。海までたどり着くゴミを少しでも減らすことが出来ればと願います。ちなみにこの日は中秋の名月、皆でお団子を頂き、きれいな満月を観察することが出来ました。

川底の石や水草の陰に隠れる生きものを狙います
カワヨシノボリがたくさんいたよ
小さなゴミも見逃さず拾います

第5回目(9月16日)は今年最後の活動で、保護者に向けた報告会です。今年はゴミ拾いをするなど川や海のゴミについて注目しました。そこでゴミに対して「自分が出来ること」「もし総理大臣になったらこんなルール(法律)を作る」という題目で一人一人が自由な発想で発表しました。「ゴミを見つけたら拾う」「水筒を持ち歩く」「(総理になったら)ゴミが海に流れつかないような装置を開発」「(総理になったら)ノーベルゴミ拾い賞を作る」などのアイデアが出ました。
川や海に感謝し、自らが出来ることを考えて行動に移す。子どもも大人も実践していきたいですね。

緊張しますが、班で協力して発表しました
「総理大臣になったら、ゴミを拾った人にお菓子1年分あげます」
みんなで記念撮影

ふるさと探検クラブは平成27年度より継続して九重町教育委員会、九重ふるさと自然学校の共催で実施している人材育成事業です。町内の小学生を対象に、筑後川を題材として自然や人のくらしに思いを馳せられる人材を育成することを目的にしています。
今年も多くの皆様に協力頂きながら活動することが出来ました。この場を借りてお礼申し上げます。