ボランティア受入れ

草泊まりづくり

2021年11月13日(土)

当校の草原で、昨年に続き熊本県阿蘇地方に伝わる「草泊まり」を参考にした小屋づくりを実施しました。

昨年の様子。1年経ったので作り替えです

草泊まりとは、昔、秋の干し草(冬の間の家畜の餌や敷きわらとして使われる)切りをする際に、草原で寝泊まりするために作られていた簡易の小屋です。
まだ車が普及していなかった時代は、家と草原を行き来するだけでも大変だったので、泊まり込みで作業したのです。車が普及した現代では、阿蘇でもほとんど見かけなくなりました。

草原の歴史や文化を伝え、自然素材で作る「オ・ト・ナの秘密基地づくり」をテーマに、当日はボランティアの皆さんと半日かけて制作しました。

まずは小屋の基礎となる竹(ハチクとゴサンチク)を採取します
ゴサンチクを支柱に、ハチクは割って横に巻き、強度を上げます
壁と屋根になる材料、ススキを刈取り。みんなで協力して刈ります
刈ったススキを支柱に沿って並べていきます
ハチクでぐるっと巻き、壁となるススキをしっかり補強
最後に、屋根となるススキの穂先を縄でしっかり締め上げます
見事に2基が完成!親1人子2人で寝られる広さがあります。入口など随所に工夫がありますよ~

少しの雨や雪であれば、外側のススキを伝って雫が落ちるため、雨漏りもしません。
中に入れば、草のい~い香り。
そして、あったかい。
ご来園いただいた際は、探して、ぜひ中に入ってみてくださいね!