活 動

ふるさと探検クラブ2025(後半)


第3回(9月27日)~ふるさとの火山を知ろう~

 九重町には活火山であるくじゅう連山があります。また町内の至る所で温泉が湧きだし、九重町の暮らしは火山と密接につながっています。第3回はこの火山をテーマに活動を行いました。また、“初めてのふるさと探検クラブ”と題し、この回に限り小学校3年生も参加しました。

(登山道からの眺めに一息)
(硫黄山を間近で見ることができました)

 3年生はタデ原湿原で活動している“チームタデ原”のみなさんにタデ原湿原の貴重な植物や動物のお話、野焼きについてたくさんのことを教えてもらいました。 

(チームタデ原から色々教えてもらいました)
(全員でお昼を食べました)

 午後からは、全員で九州電力の八丁原発電所を見学しました。地熱発電は特別な地形の場所でしかできず、九重町はそんな珍しい場所がある町だということを学びました。

 その後は、火山の蒸気が噴き出し、熱泥が沸き立つ自然の驚異を間近で体感することができる小松地獄へ行きました。ボコボコと沸いている熱泥の中に、卵をつけるとゆで卵ができることに子どもたちはとても驚いていました。

(地獄ゆで卵をつくりました)
(子どもたちに美味しいと大好評でした)

 九重町には、自分たちがまだまだ知らない自然があることを実感した一日となりました。

第4回(12月6日)~ふるさとの冬の自然を楽しもう~

 九重町は県内でも屈指の降雪地域です。そんな九重町の冬ならではの自然を楽しむことをテーマに活動を行いました。
 午前中は九重スキー場に行き、オープン前のスキー場で色々な体験をさせていただきました。最初にスキー場の方から、九重町にスキー場ができたきっかけや、雪作りの様子について教えていただきました。

(スキー場職員の方から説明を聞きました)
(造雪機械の様子を見せてもらいました)

 その後は、造雪中の雪山で雪遊びを楽しみました。そり遊びでは、子どもたちが一列につながり合って、全員で転ばずに滑り抜けることに挑戦。子どもたちが心をひとつに滑る様子はとても微笑ましい光景でした。

(まるで雪山登山の様です)
(連結が切れずに滑ることに挑戦しています)

 午後は寒い冬でも外遊びが楽しくなる焚火体験を行いました。今回は2人1組に分かれ、協力して焚火の炎で紐を切る挑戦をしました。2人で相談して役割を決め、手分けをして焚火の材料を確保し、励まし合いながら頑張っていました。炎で紐が切れた時は、子どもたちだけでなくスタッフからも歓喜の声が上がりました。

(初めてのマッチ体験)
(薪に火を点けようと奮闘中)

 活動の最後は、最終回の報告会に向け発表をまとめる作業を行いました。これまでの活動を思い出しながら、子どもたちは感じたことを模造紙にまとめました。

(2人で協力して発表をまとめます)
(発見や気づきを書き出しました)

第4回(12月6日)~ふるさとの冬の自然を楽しもう~

 いよいよ最終回の報告会を九重文化センターで行いました。年末のお忙しい中、たくさんの保護者の方がご参加くださいました。最初に、第1回から第4回までの活動の様子をまとめた動画を子どもたちや保護者に見てもらいました。そして、各回の感想を担当する子どもが発表をしました。

(全員で動画を見てふりかえります)
(家族もスタッフも全員で記念撮影)

 最後に保護者の方からは、「普段家庭では魚を食べないのに食べることができたことに驚いた」、「外で遊ぶことを嫌がるけれど、硫黄山のトレッキングや雪遊びを楽しそうにやっていたので良かった」「毎年、子どもの成長が感じられて嬉しい」などの感想をいただきました。

 今年度も多くの方にご協力いただき、活動を無事に終えることができました。この場をお借りして、礼を申し上げます。ありがとうございました。

(2025年ふるさと探検クラブ メンバー全員で記念撮影!)

ふるさと探検クラブ2025(前半)


 ふるさと探検クラブは2015年度から始まり、2025度で11年目になります。毎年、校区の境を越え九重町内の小学生が集まり、“ふるさと”の自然や人の暮らしとのつながりについて、様々な体験活動を通して学んでいます。

 2025年度は、九重町内だけでなく佐伯市へ出かけ、九重町とは異なる大分県の豊かな自然や人の暮らしを学ぶことができました。多くの方にご協力をいただき、貴重な機会を得ることができました。

第1回(6月22日) ~ふるさとの川で魚釣りに挑戦しよう~

 初回の活動は、自分たちで昔ながらの竹製の釣竿を作り、実際に釣りに挑戦する活動です。玖珠郡漁業組合の方を講師にお招きし、ご指導をいただきました。

(竹の枝を落として釣竿にしました)
(釣り竿の仕掛け作りを教わる様子)

 午後からは町内の町田川に移動し、いざ釣りに挑戦。手作りの釣竿と自然の川での釣りのため、きっと苦戦するだろうと思いきや、次から次へと釣り上げ、全員見事に釣ることができました。

(釣りに集中していました)
(見事に釣り上げました!)

 釣りの後は釣り上げた魚を水槽に移し、じっくりと様子を観察。子どもたちは自分が釣り上げた魚がどれなのか夢中で水槽を見つめていました。

(スタッフが魚の生態について解説しました)
(釣った魚を観察しています)

 観察の後は、お楽しみの“釣った魚を食べる体験”を行いました。子どもたちからは、「魚が美味しかった」「命のつながりを知ることができた」「昔ながらの釣りの方法を学べて良かった」などの感想がありました。

(全員で魚をさばきました)
(美味しくいただきました!)

 川が身近にある九重町の環境であっても、川で釣りを経験する機会は昔の子どもに比べ減ってきていると思います。今回の活動で子どもたちは、改めてふるさとの身近な自然の魅力や楽しさを体感した様子でした。

第2回(7月 24日~25日) ~大分県のいろんな自然を知ろう・県南海編~

 夏休みには佐伯市で1泊2日のキャンプを行いました。このキャンプには、ふるさと探検クラブの卒業生である中学生もボランティアとして参加をしました。

 1日目は、最初に大分県農林水産研究指導センター水産研究部の施設へ行き、大分県の漁業やセンターの取組みについて県の職員の方から教えていただきました。また、開発したブランド魚のカボスヒラメの飼育の様子を見学させていただき、海の上にある生け簀での餌やりという貴重な体験もさせていただきました。

(県職員の方から色々教えていただきました)
(海上にある生け簀で餌やりをしました)

 午後からは、佐伯市内にある番匠おさかな館職員の方の指導の下、豊後二見ヶ浦の磯で生きもの探しを楽しみました。潮が引いた時にできる“潮だまり”にいる生きものを小さな網で捕まえました。九重町では見ることができないカニやウニの仲間などを観察することができました。

(番匠おさかな館職員の方の説明を聞きます)
(潮だまりで生きものを探しました)

 夕方は子どもたち全員で夕食作りをしました。カレー係やサラダ係、翌日の朝食係に分かれ、小学生と中学生が協力して作業を行いました。全員で同じ目標に向かって取り組むことで学年の壁を越えて自然と打ち解け合い、絆も深まったように感じました。出来上がった夕食はとても美味しく、皆でお腹いっぱい食べました。

(学年を越えて協力して調理をしました)
(中学生とデザートを作りました)

 2日目は、佐伯の美しい海が見える展望所へ行き、景色を満喫しました。森が海へと続く様子を見ることで、大分県の多様で雄大な自然を改めて感じることができました。その後、前日にお世話になった番匠おさかな館で川の生きものの展示を楽しみました。佐伯市は海だけでなく、山や森も多く豊かな自然がある場所だと学びました。

(佐伯市の美しい海を一望できました)
(番匠おさかな館の見学を楽しみました)

 午後からは、臼杵市野津町にある風連鍾乳洞に行きました。風連鍾乳洞は国指定の天然記念物で、風化が少なく“日本一美しい鍾乳石”と言われています。中へ入るとひんやりとしており、夏にはぴったりの場所でした。子どもたちは探検気分を楽しみながら、奥へと進んでいました。子どもたちからは、「1㎝伸びるのに100年もかかることに驚いた」「鍾乳洞が大昔海底だったことを初めて知った」などさまざまな感想が寄せられ、九重町では見ることができない鍾乳洞は、とても印象深かった様でした。

(中学生が鍾乳洞の解説をしました)
(鍾乳洞の中はとっても涼しい!)

 今回のキャンプでは、自分たちが暮らす九重町のことだけなく、大分県の様々な自然や文化、その地域ならではの豊かな暮らしに触れる機会になりました。

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えんじょ~い☆さとばる 田んぼの生きものさがし


秋風が涼しく感じられるようになってきた飯田高原で
田んぼの生きものさがしを実施しました。
稲穂が頭を垂れ、自然共生型田んぼも稲刈り直前というタイミングですが、
田んぼの生きものたちはまだまだ健在です。

水を抜いた田んぼ(手前)と水を張ったままのビオトープ(奥)

田んぼは稲刈りに備えて水を抜いていましたが、
田んぼの隣のビオトープは水が張ったままの状態で、
田んぼの生きものたちはそちらに移動していました。
ゲンゴロウ類、ガムシ、コオイムシ、ヤゴといった水生昆虫たちに加え、
サワガニ、ドジョウ、ツチガエルなど、
田んぼでおなじみの生きものたちが見つかりました。
田んぼの水を抜いたことで水のないエリアも広がっていたためか、
普段はあまり見かけないケラも多く採取できたのが
今回の特徴だったと言えるでしょうか。

採取した生きものをみんなで観察

自然学校の田んぼは稲刈りと脱穀が終わると、
再び水を入れて冬期湛水に入るため、
水が入っていない田んぼというのは案外貴重だったりします。
さすがに昆虫類の数は夏には及ばないかもしれませんが、
水のあるビオトープと水を抜いた田んぼの両方を体験できる
この時期の生きものさがしは考えようによってはお得なのかもしれません。
秋の田んぼの楽しさを再発見した今回の生きものさがしでした。

川の生きものしらべ


飯田高原には川底まで見通せるほど澄んだ清流があり、
夏には川遊びができる場所もあります。
川の最上流域に暮らす生きものたちの姿を求めて、
川の生きものしらべを行いました。

様々な環境に生きものが隠れています

会場となった川はくるぶし程度から子どもの腰ぐらいまで水深の変化があり、
川底には大小の石が沈み、川岸にはヨシを中心に植物が生い茂るという
環境の変化に富んだ川でした。
川の中を泳ぐ魚はもちろんのこと、
石の裏や植物の影などに隠れている水生昆虫やエビといった
小さな生きものたちもたくさん見つけることができました。

採取した生きものをじっくり観察

飯田高原の川は流域としては最上流域にあたるためか、
採取した生きものは魚よりも水生昆虫が目立つ結果となりました。
カワトンボやコヤマトンボといったトンボのヤゴの他、
トビケラ、カワゲラ、ヘビトンボの幼虫など、
水がきれいでないと生きられない生きものをたくさん発見できました。
たくさんの生きものたちと出会えるこの豊かな川を
これからも大切にしていきたいと思います。

春の妖精キスミレ


野焼き後の黒い大地を彩るキスミレ。飯田高原では今が花盛りです。

黄色のお花とハート型の葉っぱが特徴

キスミレは春に開花し、タネを実らせ、夏には葉っぱも枯れてすっかり姿を消してしまいます。
このような植物のことを春植物と呼び「春の妖精」とも表現されます。
次の春まで土の中で休眠するため、短い期間でしっかり日光を浴びて栄養を蓄える必要があります。
そのため日当たりのよい野焼きされた草原や短く刈られた草地などはキスミレにとって最適な環境です。

防火帯に咲いたキスミレ。背後には野焼きの炎。

場所によっては大群落をつくるキスミレ、
黄色のお花が一面に広がる様子はかわいい妖精たちが、つかの間の春を謳歌しているようです。

一面に広がるキスミレ