1月の便りで、ナンテンの赤い実を紹介しましたが、この実は
ヒヨドリなど野鳥たちの大事なエサとなります。
野鳥にとっては、冬の貴重な食糧となりますが、食べられる側の
植物にとってもタネを運んでもらえるというメリットがあります。
自分で移動できない植物は、タネが唯一の移動手段。
野鳥が食べることで、遠くにたくさんのタネを運んでもらえるのです。
高尾の森自然学校の冬の森には、ほかにもたくさんの植物の実を
発見することができますのでご紹介します。
これらの植物の実は、じつは目立つ割にお世辞にもおいしい
とは言えなく、鳥たちもお腹が空いたときに仕方なく食べるようです。
そのためすぐに食べつくされることがなく、冬の間長く実ってます。
なかなか運んでもらえないことは植物にとってデメリットな気が
しますが、一度に食べつくされないことで、いろんな鳥にあちこちに
運んでもらうことができ、植物の巧みな戦略ともいえるのです。