
6月1日の田植えから約4カ月。
田んぼプログラムに参加したみなさんと植えた稲は夏の猛暑にも負けず、すくすくと育ち、たくさんの実をつけました。季節を追って観察すると、その成長過程が分かります。




そして、待ちに待った10月5日「稲刈りと秋の生きものしらべ」を実施しました。
稲穂にぷっくりとした実がたくさんつき、全体が黄金色になった収穫によい時期です。
今回は田植えに参加された多くの方々にもご参加いただき、とてもにぎやかな活動となりました。


自然学校の稲刈り体験では稲刈りから結束、掛け干し(はざかけ)までを実施しています。
※掛け干し(はざかけ)とは?
刈った稲を束にし、竹竿などに掛けて自然乾燥をさせる方法。天日と風でじっくり乾燥させることで米の品質を保ち、旨味を凝縮する効果があるといわれています。
稲刈り初体験のお子さんがたくさんいましたが作業を進めるほどに手際が良くなり、終わるころには夢中になっていました。
スタッフの話を真剣なまなざしで聞く姿、親子で声を掛け合いながら協力して作業をする様子、そして何よりたくさんの笑顔がとても印象的でした。













午後はみなさん楽しみにしていた田んぼの生きものしらべ。
生きものの避難場所として水を溜めている田んぼビオトープや畔などでみなさん思い思いに網を振るい、ガムシやトノサマガエル、数種類のヤゴ(トンボの幼虫)などを捕まえていました。
また今回は田んぼの周囲を飛び回る「赤とんぼ」にも注目!
観察の時間に捕まったものを確認すると、ナツアカネやリスアカネなど4種類の赤とんぼが飛んでいることが分かりました。








最終的に合計で30種類の生きものを観察することができました。
田植えのときにたくさんいたニホンアカガエルがオタマジャクシもカエルもいなくなっていたり、逆にヒメゲンゴロウの数やヤゴの種類が増えていたり…。
1年を通して田んぼが色々な生きものたちの住処になっていることが学べる、そんな生きものしらべの時間になりました。
これにて今回の活動は終了。
みなさんと掛け干しした稲はこれから太陽の光と風を受けながらじっくりと乾燥し、うまみが凝縮した美味しいお米になっていきます。
そうして収穫したお米は次回の田んぼプログラム「新米を食べよう!収穫祭」にて、実食する予定ですのでお楽しみに♪
また、ボランティアスタッフさんにはスタッフと参加者の補助、安全管理にご協力いただきました。ありがとうございました。
今年も無事に田植えから稲刈りまでを終えられたこと、心より嬉しく思います。
