体験プログラム

「くじゅうの生きもの観察会 ~冬~」を実施しました

12月24日、2月25日

九重ふるさと自然学校では、くじゅうに棲む四季折々の生きもの観察をテーマに『くじゅうの生きもの観察会』を毎月第4日曜日に実施しています。

それぞれの回の担当スタッフが得意とする生きものを中心に紹介しながら自然学校のフィールド『さとばる』を散策する、そんな観察会です。

 

冬の観察会は12月24日、2月25日に実施しました。

12月の回は雪が降り積もった中、2月の回は霧が立ち込める中と、どちらもひと味違った気象条件での観察会となりました。

バードウォッチングや雪の上の足跡探し、越冬中の昆虫観察など冬ならではの視点でさとばるを散策!

寒い中での実施ではありましたが、楽しげな様子で皆さま参加されていました。

 

《冬の観察会で観察できた生きもの》

 

《冬の観察会の様子》

クリスマスイブということで、サンタの帽子を身に着けてのご参加!
双眼鏡を使い、野鳥を観察中。
ヤゴの姿で冬を越すオニヤンマを捕まえ、じっくり観察しました。
草原ではオオカマキリの卵とカヤネズミの古巣探しに挑戦!こちらは見つけた古巣を観察しているところ。

これにて、2023年度の「くじゅうの生きもの観察会」は終了となります。

多くの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

皆さまのご参加によって観察会はより盛り上がり、いっそう充実したものとなりました。

 

なお、「くじゅうの生きもの観察会」は2024年度も4月より引き続き実施予定です!

皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。

体験プログラム

「自然で遊ぼう!おやとこ~田んぼの巻~ しめ飾りとミニ門松づくり」を実施しました

2023年12月9日(土)

暦の上では「大雪」を迎えましたが、昨年に続き、今年も暖かい陽気に包まれて、正月飾りづくりを行いました。
まずは、今年の田んぼで収穫したお米の稲わらで、しめ飾りづくりです。
しめ縄を綯う前に下準備。木槌やハンマーでわらを叩いて柔らかくします。
美しいしめ縄を作るためには欠かせない作業です。
次に、手と足を駆使して、縄を綯っていきます。
しめ縄にする縄は「左綯い」という方法。
2つの束に分けた稲わらをそれぞれ手前(自分)の方にねじりながら綯うことで、新年に幸せが舞い込み、いい年になりますように、と願いを込めます。

鮮やかな青みを帯びた稲わらのいい香りを感じながら、トントントン♪
昨年参加された方は、縄綯いが一段と上手になりました

縄綯いが終わった後は、飾りつけの素材集めへGO!
マツの葉やまつぼっくり、ナンテンなどの縁起物の他に、コマユミの実やススキの穂など、自由に採集しました。
あらかじめ用意していた綿花や折り紙、水引なども使いながら、思い思いの作品に仕上げました。

難が転ずる、ナンテンをゲット!
子どもたちの独創性には毎年うなります
グルーガンで一つひとつ丁寧に仕上げます
素敵な作品が完成!

そして、午後からはミニ門松づくりの時間です。
門松の土台になる、太くてどっしりしたモウソウチクを協力しながら切っていきます。
土台に立てる3本の竹はハチクを使用。
ガイドに沿って同じ角度で切りそろえました。

キレイに切断できるよう、竹は回さず、まっすぐノコギリで切っていきます
斜めに切るのは慎重に...
切り口が笑顔になるように、納得いくまでチャレンジ。笑い声が聞こえてきそう
砂を詰めて、竹を固定します
家族で相談しながら完成をめざします!
飾りをつけて、最後に白い石(寒水石)を敷いたらできあがり♪
作り終えた後のみなさん、晴れやかなスマイル! 手作りの正月飾りで迎える新年。楽しみですね

今年のおやとこ~田んぼの巻~も、多くの方にご参加いただきありがとうございました。
また来年も田んぼでのお米づくりや、生きものさがしなど、楽しい活動を通じて自然とたくさん遊び、自然に学びましょう!
それではみなさま、よいお年をお迎えください。

体験プログラム

「くじゅうの生きもの観察会 ~秋~」を実施しました

9月24日、10月29日、11月26日

九重ふるさと自然学校では、くじゅうに棲む四季折々の生きもの観察をテーマに『くじゅうの生きもの観察会』を毎月第4日曜日に実施しています。

それぞれの回の担当スタッフが得意とする生きものを中心に紹介しながら自然学校のフィールド『さとばる』を散策する、そんな観察会です。

 

秋の観察会は9月24日、10月29日、11月26日に実施しました。

くじゅうの秋といえば一番に紅葉が思い浮かびますが、ウメバチソウやリンドウといった野花、そして草原を飛び交うアカトンボやチョウたちも見どころです。

ススキの草原でアカトンボを追いかけたり、カヤツリグサで相性占いをしてみたり、アケビやヤナギタデを味わってみたり…と、どの回もにぎやかな観察会となりました。

 

《秋の観察会で観察できた生きもの》

 

《秋の観察会の様子》

草泊まりの中はどんな感じかな?
「アカガエル捕まえたよ!」
捕まえた生きものを熱心に観察…
初めての草花や虫たちににっこり笑顔♪
「赤いぶつぶつ、これなーに?」
鳥の巣箱の中身はコケだらけ!

次回からは冬の回。

寒さが厳しい飯田高原ですが、冬には冬の見どころがあります。

冬越しのため日本にやってきた冬鳥、雪上に残る動物たちの足跡、春を待つ冬芽など。

物静かな季節ではありますが、スタッフと一緒に冬の自然の息吹を感じてみませんか?

 

『くじゅうの生きもの観察会~冬の回~』

・12月24日 担当:指原(冬越しをする植物たちの様子を紹介)

・ 1月28日 担当:阿部(身近な鳥から冬鳥まで野鳥を観察)

・ 2月25日 担当:宮本(冬から春へ移り行く自然を散策)

※詳しくはこちらのページをご覧ください。

ボランティア受入れ

「ススキのテントづくり」を実施しました

2023年11月27日(月)

先日、ボランティアさんと一緒に、ススキのテントを作り替えました。

素材は、竹とススキと縄のみ。
竹で骨組みし、その後、手刈りしたススキを葺いていきます。
中に入ってみると、草のい~い香り!
北風ぴーぷー吹く寒い日でも、テントはやさしいぬくもりに包まれます。
あぁ、ほっこり♪
ぜひ、中に入って体感してみてください。(指原)

完成!テントは自然学校の田んぼの横、チョウの草原の入口にあります
体験プログラム

「自然で遊ぼう!おやとこ~脱穀&新米炊き体験と稲わらミニリースづくり」を実施しました

2023年11月4日(土)

10月14日(土)の稲刈りの後、好天が続き、掛け干しした稲穂の乾燥と追熟がうまく進みました。
いよいよお米づくりの仕上げ、脱穀です。
当日はまず、掛け干しした稲穂を参加者の皆さんと交代で順番に脱穀していきました。脱穀後は唐箕(とうみ)で、もみ米とわらゴミを選別し、最後にもみすり体験で玄米ができるまでを学びました。

脱穀に使用する足踏み脱穀機は、大正時代に発明された機械。歯がついた回転軸を足で踏んで回しながら、稲穂を歯に当てるとあら不思議!見事にもみ米が取れていきます
脱穀ではもみ米と一緒にわらゴミもたくさん落ちるため、選別しなくてはいけません。 そこで唐箕と呼ばれる昔ながらの機械で、風の力を借り、もみ米のみを分けていきます。何度も唐箕に入れることで、よりきれいに選別できました
現代では、足踏み脱穀機と唐箕を合体した便利な機械が存在します。「ハーベスタ」と呼ばれます
脱穀するための機械の構造は、なんと足踏み脱穀機と同じ
もみすり体験。 木の板や野球ボールを使ってもみ殻を取り、玄米ができるまでの過程を学びました
「見て~!玄米 」
昔、白米は一冬かけて精米し、やっと食べられていたそうです

脱穀の作業が終わり、次はお待ちかねの新米の飯ごう炊さんに挑戦です。
家族ごとに周りの林で薪を集め、火をおこし、炊き上げました。
持参したおかずとともに、卵や高菜、野菜みそなどご飯のお供も楽しみながら、皆さんの胃袋に吸い込まれていきました。

はじめちょろちょろ中ぱっぱ。火加減の調節に苦戦しながら、皆さん無事に炊きあがりました
「うまく炊けたよ!」
お米の品種はミルキークイーン。お米がひと際光ってます

当日は11月というのに陽ざしが暖かく、まさに小春日和。
おひさまのぬくもりを感じながら、昼食後は脱穀後のわらを使って、ミニリースづくりをしました。

わらをハンマーで叩いて柔らかくし、しめ縄をなっていきます
野外で木の実や松ぼっくり、紅葉したモミジ、ススキの穂などを採集し、デコレーション
自宅から持参した小物も添えました
しめ縄で8の字を作るなど、たくさんの工夫とアイデアが随所に!

さて、脱穀も終わった後の田んぼは、掛け干しの稲穂も姿を消し、ひっそりとしています。
水は抜かれていて、地割れがある場所もあります。
そんな田んぼにちょっとだけお邪魔し、生きもの採集&観察をしてみました。
案外、生きものたちはたくましく生きています。
地割れのすき間からはコオイムシがひょっこり顔を出し、地面には擬態するようにアカガエルが跳ねていました。

そして今回注目したのは、水を抜いた後の土の中で冬を越すと言われるドジョウです。
皆でスコップ片手に土を掘ってみましたが、残念ながら見つからず。
あきらめずに、この冬の間にスタッフでチャレンジしてみたいと思います。

6月の田植えから始まったこのプログラムも、来月で最終回を迎えます。
新年の年神様を迎える準備、そして来年の五穀豊穣を願うため、しめ飾りとミニ門松を作ります。
お米を作るのと同じように自然に感謝し、一つひとつ気持ちを込めて手作りしたいですね。

ご参加ありがとうございました!