助成先のご紹介

地域のお客様の募金を、地域の皆様へ

セブン-イレブンの店頭募金箱にてお預かりした募金を、地域で活動している環境市民団体に「環境市民活動助成金」としてお届けし、その活動を支援しています。
地域のお客様の募金が、地域の環境市民活動を支援する助成制度です。

助成先団体<関東>

地域の憩いのスポット、古徳沼の自然を守りたい!
古徳沼の自然を守る会(茨城県下妻市)
カワウの営巣による倒木被害
カワウの営巣による倒木被害
古徳沼は野鳥の貴重な越冬地だ
古徳沼は野鳥の貴重な越冬地だ

1966年(56年前)からオオハクチョウの最南端越冬地となっている古徳沼は、里山や谷津田の自然に囲まれた地域の憩いの散策スポットです。オオハクチョウ200羽の越冬と100種類に及ぶ関東地区の渡り鳥にとって大切な要所でもある一方で、里山や谷津田の環境が不法投棄 ごみなどによって著しく損なわれ、同時にカワウの営巣の糞被害による立ち枯れ・倒木といった里地里山の荒廃や、沼の水質汚染が大きな課題となっています。

古徳沼草刈り整備をおこなう瓜連中の生徒たち
古徳沼草刈り整備をおこなう瓜連中の生徒たち

「古徳沼の自然を守る会」は瓜連地区まちづくり委員会活動として、2018年に設立されました。①沼の水質保全、②里山の保全、③動植物の環境保全、④沼周辺散策路の保全、 ⑤観光資源の保全を目標に、古徳沼周辺の環境保全に取り組んでいます。自治会、瓜連中の生徒・教職員、医療福祉施設等の方々による年2回の大規模ボランティア活動のほか、30名ほどの会員で下草刈り・間伐等を続け、毎年10月末に飛来するオオハクチョウ、カモなどの渡り鳥のための環境整備をおこなっています。

「みどりの風」
2022年
冬号より
下妻市砂沼における貴重な水生植物の保護増殖活動
砂沼環境連絡協議会(茨城県下妻市)
砂沼のほとりでコウガイモの生態をレクチャー
砂沼のほとりでコウガイモの生態をレクチャー

砂沼は面積55haの大きなため池ですが、富栄養化・外来種等の問題があり、市は下妻市環境アクションプランを制定。実行組織として砂沼環境連絡協議会を設立しました。

まず、生態系の基盤といえる水草の種類、分布、個体数を調査しました。砂沼は透明度が低いので船と魚群探知機で水草の影を見つけた後、水中ドローンのカメラでコウガイモの薄い群落を多数確認。この結果から、移植で個体数が増加する可能性が高く、水草の増殖が水質や生態系改善への最初の一歩とわかりました。砂沼で開催された国立科学博物館の講座で本調査内容を説明する機会があり、「綺麗な水草が存在しているとは知らなかった」「生物のゆりかごになるのでは?」等の声が参加者からありました。水草を切るアメリカザリガニ駆除も実施し、地道な活動の重要性を感じています。

船と魚群探知機で水草が生えている場所を見つける
船と魚群探知機で水草が生えている場所を見つける
砂沼のコウガイモ群落
砂沼のコウガイモ群落


2021年には動植物の観察と清掃活動をおこなう「砂沼環境学習会」を開催。砂沼の魅力向上が環境向上へとつながる好循環を目指しています。

「みどりの風」
2022年
冬号より
歴史ロマンあふれる竜ヶ井城から筑波山頂へ
竜ヶ井城山の会(茨城県桜川市)
巨石が集まる百貫石付近を整備する
巨石が集まる百貫石付近を整備する
私たち「竜ヶ井城山の会」は、万葉の昔から「紫峰」として知られる筑波山の北側にある桜川市真壁町を本拠地として活動しています。もともとは、バスを利用して真壁町羽鳥地区から筑波山頂へ至る登山ルートを示すことで、裏筑波の活性化を提案しようと活動を始め、2018年に「竜ヶ井城山の会」として正式に発足しました。
筑波山への道筋にある「竜ヶ井城」址は、将門記に書かれている「弓袋山の対陣」の舞台です。竜ヶ井城址周辺には、田村新田から百貫石、三本松にかけて、深い堀が何カ所もあり、二重の堀、横堀、竪堀が見られ、その先のやせ尾根を経由して筑波山頂の女体山まで至ります。
登山道整備の一環として案内板を設置
登山道整備の一環として案内板を設置
伐採すると日当たりが良くなります
伐採すると日当たりが良くなります
現在「竜ヶ井城山の会」は、月2回の山林整備で、藪刈りや伐採を行い、登山道の整備を進めています。2020年9月には、専門家による現地調査もありました。季節ごとに豊かな姿を見せてくれる裏筑波の自然の中での作業は、会員の大きな喜びとなっています。
「みどりの風」
2021年
冬号より
笠間市の環境を市と協働して保全する
かさま環境を考える会(茨城県)
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オオキンケイギク抜取り作戦
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涸沼川探検隊

本会は2004年に有志によって結成された会員16名の小さな団体です。笠間市の素晴らしい環境を保全するために、市と協働して色々な活動をしています。

①年4回の自然観察会は、毎回40名前後が参加し、2017年度までに56回実施しました。②特定外来植物オオキンケイギク抜取り作業を市民や団体の協力の下2010年より実施しています。2017年5月は144名で市内8カ所を除草しました。③10月の環境フェアや11月の公民館祭では、パネル展示や子ども向けの科学実験を行い、市民の環境保全意識の向上に努力しています。

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自然観察会

この他、④野口池自然環境保全地域の調査・記録、⑤毎月第2木曜日の不法投棄・ごみの監視と回収、⑥先進地研修、⑦涸沼川水質向上活動、⑧11月のこども理科自由研究プレゼン大会、⑨特定外来種対処マニュアル作成を行っています。

地域の環境保全に大いに貢献しているとして、環境省の「平成29年度地域環境保全功労者表彰」をいただいたことは、大きな励みになりました。

「みどりの風」
2018年
夏号より
「こんなところあったなんて!」を増やす、駅近の里山保全活動
NPO法人 金田台の生態系を守る会(茨城県)
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土壌を学ぶ
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ゲンジボタル

人と生き物の営みが繰り返されてきた茨城県つくば市にある「金田台(こんだだい)」の地を、次世代に残したい思いで保全活動をしています。近くの筑波大学生命環境系の先生方も携わって下さり、調査を進めてきました。近隣中学校の環境教育は7年目になりました。

また、多国籍の外国人メンバーが無農薬無肥料の野菜作りをし、食の循環をしています。

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畑インターナショナルBBQパーティー

つくば市は国の研究機関の移動、科学万博、つくばエクスプレス沿線開発などにより50年近く開発が続いています。その中で当会が活動する金田台は、つくば駅より4kmほどの所に位置し、国指定金田官衙遺跡他、史跡が多く、また貴重動植物も多く生息していることから歴史緑空間用地として32haが残されることになっています。参加して下さった方々は「こんな所があったなんて!」と湧水や動植物の多さに驚かれます。

この場所と私たちの活動を市民の方々に知っていただき、多くの方に訪れていただききたいと思っています。

「みどりの風」
2017年
秋号より
一人一人が意識して取り組もう!地球温暖化防止活動
NPO法人 エコレン(茨城県)
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泳げる霞ケ浦フェステバルでの廃ガラスアート
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発泡スチロールを使った手形作り
「持続可能な社会の実現をめざしていく」ためには、「今、私たちは何をすべきか」そして、「次代を担っていく子供たちの心に何を伝えていくか」、これらのことをコンセプトに私たちは茨城県内の各地で活動を続けています。
活動内容は、「地球温暖化防止活動」に係る普及啓発活動がメインです。今年度は、現在までの実践も含め県内43の幼・保・小・中学校での環境教室出前授業を計画・実践しています。さらに、自治体や企業との連携活動では各種イベント時に23回の活動を展開しています。
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廃ガラスを使ったサンドアート
具体的には、「地球温暖化に係る講話(IPCC第5次報告書も含めて)」と「廃ガラス等のリサイクル材を用いたクラフト活動」を組み合わせての活動としています。地球温暖化による環境への様々な影響とその原因、将来の予測を正しく伝え、防止活動の視点として省エネやリサイクル活動に目を向けさせたいと思います。
一方的に知識を伝えるだけの講話にとどまらず、その内容に関連した体験活動を取り入れることで、より印象深く訴えることができるものと考え実践を続けています。
「みどりの風」
2016年
冬号より
小貝川の風に吹かれて四季の花咲く公園づくり
小貝川・花とふれあいの輪(茨城県)
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作業風景
18年前「がれきと不法投棄ゴミ、雑草に覆われた小貝川堤を花いっぱいにしたい」と花好きが集まりボランティア団体を結成。当時の建設省から借り受けた400坪余りの荒地に、花畑「花と風の丘」と名付け、手作業による地道な花植え活動を続けて来た。
寄付や諸団体からの助成金など多くの人達に支えられて、今やその名に相応しい四季折々の花が咲く公園となり、住民の憩いの場になっている。遊歩道、藤棚、手作りのテーブルやベンチも整備。毎月2回の定例会を中心に花畑の維持管理作業を行い、フラワーフェステイバルや市と協働で市民活動体験会を実施するなど活動を広げている。
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花畑とJR常磐線
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中学生との花壇づくり
2013年度は、龍ケ崎市市制施行60周年の記念花壇を地元の中学生と共に作り、四季の花でふるさとをアピールし注目度も高まった。川辺の花畑で心地良く癒されながらの活動は、私達の何よりの喜びであり、これからも自然豊かな龍ケ崎の美しい景観を作り守り続けて行きたい。
「みどりの風」
2014年
夏号より
昔の原風景のよみがえり
かいつむりの会(茨城県)
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子供会と合同で行った清掃活動
カイツムリとは水鳥「鳰(にお)」の呼び名です。見栄えはよくありませんが、働き者の鳥です。根気よく続けようとあやかって名付け20名で発足しました。活動は霞ヶ浦湖岸の清掃と環境美化活動です。
2004年に、賛同した仲間で目に余るごみを処理することから始めました。波で打ち寄せられたごみや死魚の処理、缶、ビン、ビニールなどの収集のほか、丈夫な葦を保全するため、枯れ葦刈りや年間を通しての保全管理、減少する葦の測量、草刈り、砂戻し作業などを行ってきました。また、湖岸の巡視、講演などにも参加しています。2007年には活動が認められ、国交省より「手づくり郷土賞」の認定を、2008年には「水辺のプラザ」の指定も受けました。波消しの突堤工事も完成し、今年度中に砂を入れてきれいな砂浜ができる予定です。砂浜完成後は「水辺のプラザ」を中心とした管理活動を、市と連帯して行います。
霞ヶ浦湖岸でごみのない一番きれいな所、モデルになれるような憩いの場を目指して頑張っています。
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湖岸にはたくさんのごみが落ちています
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突堤に集まりはじめた水鳥の群れ
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倒伏防止のため刈りそろえた葦
みんな大好き“花いっぱいの米山公園”
米山南町会 花づくり俱楽部(栃木県佐野市)
公園は一年中花が咲き誇る
公園は一年中花が咲き誇る
バラの花を愛でる中学生たち
バラの花を愛でる中学生たち
50数年前、工業団地の住宅地として生まれた佐野市米山南町。関東平野の北端に位置し、万葉集に詠まれた三毳山、藤原秀郷の居城があった唐沢山が近くにある、風光明媚で近代的な住宅地です。地域住民の交流の場として設けられたのが広さ7800㎡に及ぶ米山公園。ここを“花いっぱいの憩いの場”にしたいと13年前から佐野市より利用許可を受け花壇を作り、花を植え始めました。
冬春花は、パンジー、ビオラ、ナデシコ他。夏秋花は、マリーゴールド、ポーチュラカ、カリブラコア他。
中央花壇の植え付け作業風景
中央花壇の植え付け作業風景
毎年宿根草や球根花(スイセン、カサブランカ他)も植え、今ではグラウンド、遊戯広場の周り一面、色とりどりの花が一年中見られます。さらにバラ花壇を設け、180株のバラが咲き誇ります。“きれいなところは居心地がいい”と幼児から高齢者まで訪れ、みんな大好き“花いっぱいの米山公園”が完成。小学生、中学生は「よねこうに行こう」が合言葉で集合場所となっています。
グラウンドゴルフを興じる高齢者の皆さんも“花に囲まれて競技ができ、こんなうれしいことはない“と笑顔いっぱいで楽しまれています。
「みどりの風」
2023年
春号より
土呂部草原の保全再生プロジェクト
日光茅ボッチの会(栃木県)
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草刈り
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かんじき自然観察
日光市土呂部地区に残る約6haの草原は、古くから茅葺き屋根の材料や牛馬の飼料、緑肥に利用されてきました。そこは多くの希少種を含む美しい草花が咲き競う生物多様性に富んだ自然環境が残され、秋には刈った草を立てかけ乾燥させるための「茅ボッチ」が立ち並ぶ、美しい里山の風景を見ることができます。
このような人為的に維持されてきた半自然草原は、かつては日本全土にありましたが、ライフスタイルの変化などにより管理を放棄され、森や人工林へと変わっていきました。そしてそこにあった多様性に富んだ自然環境や里山の原風景が消滅しようとしています。  土呂部の草原も同様に消滅の危機にあります。
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茅ボッチづくりイベント
日光茅ボッチの会は、この草原の草花と美しい里山の風景を後生に残すため、2013年に発足しました。森林化を防ぐため定期的な草刈りや茅ボッチづくり、獣害から草原を守るため電気柵を設置管理するなどの活動を続けながら、草原の魅力を多くの方々に知ってもらうためのイベントなどを継続しています。
「みどりの風」
2017年
夏号より
子ども病院で癒しの場の環境づくりを目指して
自治医科大学とちぎ子ども医療センター 花咲jii(栃木県)
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夏休み親子体験ボランティア
自治医科大学とちぎ子ども医療センターは、栃木県内での初めての子ども総合病院として2006年9月に発足しました。建物や医療設備は立派にできたものの、周囲は花や緑も少なく無味乾燥な環境でした。
そこで、花咲jiiの発足当初の有志が集まり、病気で闘う子ども達やご家族を元気づけると共に、病院に従事している医療関係者に癒しの空間を提供することを目的として活動を始めました。
病院周囲に花を咲かせることだけでではなく、実のなる樹木や香りのする草花も多く植えて、昆虫や小鳥も呼び、果実の収穫をすることなど、四季の変化を感じさせる環境づくりを行っています。
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ミニ園芸教室の開催
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花の維持管理状況
当初は、造園関係者や地域住民が中心でしたが、徐々に県内各地からの市民の参加が増えて、発足以来9年3カ月の月1回の定例活動の参加者は、延べ4063名に達しました。
親子体験ボランティアでの小中学生の参加や周辺企業関係者、知的障害施設からの障害者の参加も受け入れ、多種多様な市民が病院周囲での緑化園芸に熱い思いと情熱を持ち活動を行っています。
「みどりの風」
2016年
春号より
フクロウが安心して子育てできる環境を目指して
NPO法人 グラウンドワーク西鬼怒(栃木県)
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東大寺での巣箱掛け活動
宇都宮市の森林でフクロウが地面で雛を育てている場面に出会いましたが、その翌日に雛の姿は消えてしまいました。このことがきっかけでフクロウたちが置かれている厳しい環境を少しでも改善できないかと考え、巣箱づくりと巣箱掛けの活動を始めました。
2005年にフクロウ営巣ネットワークプロジェクトが発足し、地域住民・企業・行政や奈良東大寺などの寺社、日光国立公園那須平成の森などの参加協力により、現在では栃木県を拠点に京都府や山口県など15府県で活動しています。これまでの10年間で198の巣箱を掛け、そこから404羽の雛が巣立ちました。
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餌を待ちきれない雛たち 巣立ちの準備をする雛たち
フクロウは森林や田んぼまわりの中空を飛び、ネズミやモグラ、ハトやカラス、イタチやカエル類などを餌としています。フクロウの生息は、そこに健全な生態系が維持されていることを意味するばかりではなく、農作物に害を及ぼす生物の駆除に効果があることもわかってきました。
「みどりの風」
2015年
冬号より
豊かな自然を守り、地域資源を活用して地域を元気に!
NPO法人 名草里山の会(栃木県)
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名草川河川自然公園を市民の憩いの場として草刈りをしています
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地区育成会連合会、PTAと一緒に名草川堤防沿いにサルビアを植えました
足利市の北部に位置する名草地区の豊かな自然を背景に「里山の保全活動事業」、「市民との交流イベント」、「子どもの自然体験事業」などの活動を行っています。
2001年に「名草の里」を熱く思う人たちが集まり、地域を流れる名草川に親しんでいただくため、ヨシや雑草で入ることのできなかった中州を整備することから始めました。簡易トイレ、駐車場、花壇を設置し、地元の方々をはじめ、多くの皆さんに、「緑と水と人の温かさに触れ、心がいやされ、豊かになる環境」を提供するため、名草川の江保地地区に「河川自然公園」を整備しました。2007年度からは山林整備にも着手し、憩える空間を拡大しています。
豊かな自然を守り、地域の資源を活用した「まちおこし」を推進するとともに、自然を通して子どもたちの健全な育成や環境保全をみんなで考え、一つ一つ実行しています。
「みどりの風」
2011年
冬号より
子供たちのために赤城姫が飛び続ける林を守りたい
赤城姫を愛する集まり(群馬県渋川市)
地域の宝“赤城姫”
地域の宝“赤城姫”
生息数調査に協力する高校生
生息数調査に協力する高校生

“赤城姫”とは、群馬県指定天然記念物ヒメギフチョウの愛称です。早朝の数週間だけ飛ぶチョウで、関東地方では赤城山の狭い地域に50頭ほどしか生息していない地域の宝です。

私たちは、この貴重なチョウが絶滅しないよう35年間活動しています。主な活動は生息数の調査と、発生数を安定させるための保全対策の実施です。結果は冊子にまとめて発表し、誰でもが閲覧でき、他の保全の現場でも役立てられるようにしています。活動には多くの方々が協力してくれ、小学生は環境教育の一環として赤城姫の林作りや観察会を、地域の方々は下草刈りなど生息環境の整備をおこなっています。

林のなかで地元の方々と観察会
林のなかで地元の方々と観察会

しかし、こんな努力にもかかわらず赤城姫は危機的な状況にあります。原因はシカによる食草ウスバサイシンの食害です。会員の高齢化もあり、なかなか根本的な対策がとれませんが、行政の協力により食草の増殖やシカ柵の設置なども実施しました。将来の子供たちのためにも、この“地域の宝”が飛び続けられるよう頑張っています。

「みどりの風」
2022年
秋号より
殖蓮中学校の生徒と八寸権現山に山百合の植栽を行う
八寸の会(群馬県伊勢崎市)
ヤマユリの植栽作業

ヤマユリの植栽作業

ヤマユリ
ヤマユリ
伊勢崎市の森林は、市の全面積の0.2%しかありません。その中で、私たちの活動場所の八寸権現山は旧石器時代の遺跡であるとともに、周辺が都市化する中でオオタカも生息する自然環境が残る貴重な里山となっています。
しかし過去には、不良行為を行う青少年の溜り場になっていたこともあり、近寄りがたい場所でした。そのため青少年の健全育成活動として、平成16年より殖蓮中学の生徒によるヤマユリの植栽活動が始められました。

自然観察会
自然観察会
その後、活動は広がり、ヤマユリの開花時に併せて、自然環境とその保護活動の周知を目的に自然観察会の開催や中学生の書いた願い事の展示に合わせて中学の合唱部や地元八木節愛好会が参加した「ゆりまつり」も行われるようになりました。
こうした活動を通して、この地域の歴史や自然を学び、地域が強い絆で結ばれた共同体になること目指し、広報の充実に努めながら、これからも『八寸の会』の活動を進めてゆきます。
「みどりの風」
2021年
冬号より
地域資源を活用したグリーン・ツーリズムによる地域活性化活動
NPO法人 ふるさと再生ネットワーク(群馬県高崎市)
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田植え体験の様子
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たけのこ掘り体験前に実演を見学

昭和30年代の高崎市吉井町奥平地域は、のどかな農村で地域を流れる申田川が子供たちの遊び場でした。

それから30年たった頃、川の環境は激変、周辺には竹が密集し、とても川に入っていける状況ではなくなっていました。小学校時代に川で遊んだ当時の地域住民が中心となり、川周辺の竹伐採作業とホタルの再生を目指し、7年間活動を継続しましたが、最終的にホタルの再生はできませんでした。

その後、農林水産省の補助事業として再びホタルの再生を目指し、水路の補修及び竹の伐採作業を継続していくうちに炭焼事業へと発展、堤の上流には、広大な放置竹林が存在していましたが、竹の伐採により沢山のたけのこが採れるようになりました。

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竹林整備作業。竹林は傾斜地が多く危険な作業

たけのこを活用したイベントは、棚田田植え・稲刈り体験・夏休み自然体験と拡大、さらに整備した竹林を活用した独身男女のお見合い大作戦ロマンスが生まれるシリーズに大きく飛躍しました。地域の現状は、農業後継者の不足により遊休農地や里山の崩壊、放置竹林の増大により鳥獣害被害の拡大が深刻な課題となっております。少しでも30年代のふるさとに近づくよう、地域住民だけでは解決できない諸問題について都市住民の協力により解決を図っていきたいと思います。

「みどりの風」
2021年
春号より
花ボランティアで世界かんがい施設遺産周知活動
特定非営利活動法人 ホワイトベル(群馬県高崎市)
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円筒分水の周囲に花植え
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子どもたちは大人から花の植え方を教わります

今年も花植えを開催することができたことを心から感謝いたします。

長野堰周辺で花植えを始めて10年がすぎ、2008年には世界かんがい施設遺産にも認定され、歴史あるこの場所で活動させていただけたことに、感謝と誇りを感じています。花植えを通して、ボランティアの方々や地域の人たちと交流を深められ、「花の見回り」や「水くれ」を通して防災・防犯の観点からも地域コミュニティにつながることができました。こんな時期ですが、「元気ですか?いつもありがとう」と声を掛け合える仲間も増えつづけ、花植えを通して交流が深められ、思いやれる仲間が出来ている事を再確認しました。

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近所の方とご挨拶。「がんばってるね!」「ありがとうございます!」

子供たちは花植えという経験を通し、いろいろなボランティア活動をしている大人の方々と協力します。そのことが後継者つくりにつながることを願い「心に優しさという一輪の花を」子供たちの胸に咲かせられたらと願っています。そして、お互いを思い合える社会につながることを未来の希望としたいと思います。

「みどりの風」
2020年
冬号より
花にときめき!人がきらめき!心をつなぐまちづくり
粕川フラーワーロードの会(群馬県)
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春爛漫粕川流域花の道
今から二十数年前、ごみの大量不法投棄が続く粕川堤防を愁い、防止しようと土手にカンナとコスモスを植えたT氏、桜を植えたK氏、アジサイを植えたY氏、しかし個人の活動には限界があった。2002年、彼らの志を継ぎ誰でも気軽に参加できるボランティア団体を設立。翌年には、セブン-イレブンみどりの基金(当時)の助成を初めて受け、サルビアの道づくりが始まった。
地域と企業との協働は現在も続き、河川へのごみの不法投棄は激減した。花の植栽を通した環境美化活動は、地元だけでなく流域に広がり、2008年には全国都市緑化ぐんまフェアのサテライト会場として花の景観まちづくりの一役を担った。更に2007年からはリユース食器事業をスタートさせ、イベント会場のごみの減量と資源の有効活用など3Rの推進を行っている。
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「サルビアの道づくり」風景
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マリーゴールド・千日紅・サルビアを殖蓮橋から小斉橋間の土手に植えているところ
これら積極的な活動は環境大臣表彰や全国花のまちづくりコンクール、低炭素杯、水環境保全など多くの受賞経験をもつ。花の魅力と人の和で、ふるさとを美しくしたいと願う気持ちを大切にしている。
「みどりの風」
2012年
秋号より
花の持つ社会的役割を担う
粕川フラワーロードの会(群馬県)
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7月8日に行われたサルビアの道づくりの様子。3年目になる助成対象活動ですサルビア植え
私たちは、20年ほど前から、一級河川「粕川」の河川敷へのゴミの不法投棄をなくすために土手に花を植える活動をしています。2002年には誰でも気軽に参加できるようにとボランティア団体に組織化し、通学路の安全、心の癒し、花を通した地域づくりを目的に、できる人ができる時にできる事を楽しみながら活動しています。2003年から造成を始めた850m2の「コミュニティーガーデン下植木花の里」から下流の「サルビアの道」までの粕川流域は昔荒地でしたが、今は四季折々の花が咲きみだれ、地域の憩いの場となっています。
2008 年に群馬県で開催される全国都市緑化フェアには、この「粕川流域花の道」がサテライト一般会場(民間)として参加しますので、今年はとくに播種や株分け、植栽デザインやイベント計画に力が入ります。花の力で地域を美しく元気にしたいとミッションを持つ私たちも、花に癒され、支援して下さる多くの仲間に勇気づけられています。
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左上から サルビア植え / 会で植花したサルビアの花が粕川の土手を飾る / 地F花の里  アダプトプログラムのサインボード / H17春   新伊勢崎駅、花の里、カタクリ群 / 芝生はり3 暑いい日の作業で、大変でした。造園屋さんの指導をう けながらの作業でしたが、平らにするのは難しい。 / 粕川6  夏の花壇、ベコニア、日々草、千日紅たちです。種から作った花もあります。
花壇を整備してごみのポイ捨て防止!
東狭山ヶ丘美化協議会(埼玉県所沢市)
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会員による5月の除草・清掃活動

当会は地元小学校のフラワー&防犯ボランティアと自治会老人クラブを中心に、「環境美化活動を通じて人にやさしい安心・安全な街づくり」を目指し、2009年埼玉県所沢市東狭山ケ丘に発足しました。活動場所は西武池袋線狭山ヶ丘駅東口ローターリーです。

当会発足時、270m2の駅前緑地帯は雑草が茂り、ポイ捨てごみが目立つ状態でした。これをきれいな状態で保ち続けようと取り組んでいるのが私たちの活動です。

植栽の手入れ、春秋2回の整地と花植え替え、各月1回の除草、花ガラ摘みと散水および周辺の清掃等々。この活動には、小・中学生も夏休みと冬休みの年2回、小学生は保護者同伴、中学生は担当教員と共に参加し、情操教育の一環として地域に貢献するボランティア活動を体験しています。

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7月夏休み初日の小・中学生合同除草・清掃活動
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12月の活動

小学生から老人までが一緒に「人にやさしい街づくり」に取り組んでいることを実感できる瞬間でもあります。この子供たちと一緒になっての活動が、市長の推薦により県の表彰を受けるという望外な喜びもありました。

「みどりの風」
2019年
冬号より
水質や生物の調査を通じ、良好な水環境の保全を啓発します
新河岸川水系水環境連絡会(埼玉県朝霞市)
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魚類調査の際、通る人に見てもらっています

1994年、流域全体で川の水質を一斉に調査しようとできたのが、新河岸川水系水環境連絡会です。それまで自治体ごとに分かれていた川がつながり、全体の様子が見えるようになって、ネットワークの力を感じました。

その後、一部の川・団体でやっていた魚類調査や川まつりを流域に広げてお互いに協力し合い、現在、市民団体のほか、中学・高校・大学などおよそ50の団体で構成しています。

川まつりや大学と連携しての水質分析、アユの産卵・生育調査や、調整池・湧水池での水生生物調査などを流域全体で行っています。水質調査と生物調査の結果は報告書とマップにまとめ、流域の学校や公共施設などに配布して、身近な水環境について考えるきっかけにしてもらっています。

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高校の化学室を借りての一斉水質調査
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石に産みつけられたアユの卵を調査

環境学習や川まつりで川に親しんだ子供たちが大きくなって、各種の調査に参加してくれるなどうれしいこともあります。

これからも、多様な魚が生息し、子供たちが安心して遊ぶ川を目指して活動を続けていきます。

「みどりの風」
2019年
冬号より
休耕地活用から生まれた「花のオアシス」
篠津すこやかクラブ(埼玉県)
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夏の草取りも秋に向けた大事な作業

埼玉県白岡市篠津地区は耕作されていない遊休農地が広がってきており、地域環境の弊害となっています。2014年8月、農地所有者の一人から、畑を有効に活用してもらいたいとの申し出がありました。その場所は、小中学校の通学路と県道の交差点に位置していることから、人目にも多く触れる場所であり、地域住民で話し合った結果、『花のオアシス』として活用しようということになりました。

以来、五年目に入りましたが、地域の住民による積極的な協働活動が展開され、見事に変貌を遂げてきています。住民の健康維持のために始めた、朝のラジオ体操も続いています。通学児童や散歩をする市民の方からの温かい声掛け、またオアシスにカメラを傾ける人を見かけると、なぜか熱いものがこみ上げてきてしまいます。

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5年目を迎えた朝のラジオ体操
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通学路から見る花のオアシス、念願のバラ棚が完成

周辺の草刈りやごみ拾いにも力を入れ、白岡市のイメージアップにつなげていければと、これからも住民の手による住み良い環境づくりに取組んでまいります。

「みどりの風」
2019年
春号より
雑木林の中に四季咲き花木公園つくり
NPO法人 北本雑木林の会(埼玉県)
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中学生の活動
埼玉県の中央部に位置するベットタウン、北本市で1991年よりごみ捨て場と化した雑木林の清掃活動からスタ-ト。以来市から管理受託した中央緑地を含め約6haの緑地を保全しております。
北本市も都市化の波は避け難く、活動内容は従来の保全に加え、市民の利活用促進そして次世代の人材育成と変わりつつあります。
2016年度の助成活動は中央緑地の空地(約550m2)に、中学生25名と一般市民2名と共に花木17種70本を植樹。活動を通して学生たちに公園つくりの楽しさを学んで欲しいと実施しました。
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親子で巣箱づくり
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活動後の公園空地
活動終了後、5名の中学生から今後も自然保全活動に参加したいと申し出があり、ジュニア会員として登録しました。永年次世代の後継者育成を目指して“中学生ボランティア体験教室”を開催してきた成果の手応えを感じた瞬間でした。更にこの公園にはベンチや遊歩道を設置して、数多くの市民に親しまれる花木公園として育てていきたいと思います。
「みどりの風」
2016年
秋号より
カワガキの復活を目指してきた活動
NPO法人 荒川流域ネットワーク(埼玉県)
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入間川・ガサガサでの魚捕り
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越辺(おっぺ)川での地曳き網
1995年に、荒川水系の各河川で活動している27団体が集まり、清流復活に向け、身近な川の一斉水質調査活動を開始した。また、激減してしまったカワガキ、川で遊ぶ子どもたちを復活するため、川の清掃活動や投網教室の開催などの活動にも取り組み始めた。流域各河川の水質も徐々に改善し、清流に棲むアユ等の魚も復活し始めた。
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都幾(とき)川での地曳き網
荒川への稚アユの遡上数の急増に合わせて、2007年からは、各河川の遡上環境を改善するために、改善に向けた環境調査を始めた。県に改善を求める要望書を提出するとともに、流域5河川で6年間アユのアブラビレを切除して放流し、採補する標識遡上調査を実施して、横断構造物等の基礎的知見を得ることができた。今後は、県が設置した魚道の遡上効果を調査し、改善等に向けた提案をする予定である。
また、地曳き網漁や刺網漁の体験漁業、投網教室を開催し、川での魚捕り文化を継承し、魚類を紹介する活動も行っている。
「みどりの風」
2016年
春号より
狭山湖直下流、ホタルの飛ぶ里川の再生を目指して!
柳瀬川の最上流をきれいにする会(埼玉県)
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高橋広場花壇拡張作業
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河川沿道の除草作業
一級河川柳瀬川の最上流、大鐘橋から下流の高橋、長峰川合流点までの1322mは、両岸にムクやケヤキなどの樹木が自生し、かつてはミヤコタナゴなどの魚や貝などが棲み、ホタルも舞っていました。その原風景を取り戻すべく、自治会と諸環境団体が連携して開催した川の清掃イベントをきっかけに、2005年に会が設立されてから9年余が経ちました。
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川道の除草整備作
現在、第二土曜日に月例清掃を実施しています。上山口中学校の「ファーム」開園への尽力、高橋拠点広場の整備と維持管理清掃、水質改善のための川道の汚泥やごみ除去、下水道整備や水量確保のための広報や申請、大規模清掃と交流会といった活動が評価され、2013年『さいたま環境賞』をいただきました。大規模清掃と交流会は10月と3月に開催し、毎回150人以上が集う行事に成長しています。
今後の活動は『川の再生会議』で検討し、『山口の川と里山を大切に!ホタルの復活目指して!』との願いが実現できるよう、自然環境保全、水質改善に取り組んでいきます。
「みどりの風」
2014年
冬号より
里山保全活動と震災復興支援
NPO法人 つるがしま里山サポートクラブ(埼玉県)
つるがしま里山サポートクラブは、2003年に地域の身近な樹林地である「市民の森」を整備するボランティア団体として発足しました。豊かな生態系サービスを次世代でも享受できるよう、樹林地の清掃、草刈、間伐作業及び、小川の清掃、在来魚・ホタルの生息域作りを行っています。
2005年にNPO認証取得にあたり、私たちの技術や装備が役立つと思い「災害救援活動」を定款に加えました。2011年の大震災では、南三陸町からの要請を受け、チェンソー指導に行きました。唐桑からの要請で、杉の切り出し、橋作り、薪小屋作りも行いました。南相馬からの要請で、民家を覆う竹林の伐採にも行きました。
メインの震災復興支援は、牡蠣筏のための孟宗竹伐採です。埼玉県では、多くの竹林が放置され屋敷や畑地に侵入しています。この竹林整備で伐採した竹を選び、唐桑の牡蠣養殖場に送っています。これにより里山整備活動が、地元の地主さんから感謝され、被災地からも感謝されることになりました。
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市民の森ごみ拾い
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唐桑遠征 伐採した杉で橋作り
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鶴ヶ島市民の森で竹林整備 竹は牡蠣筏用に集積
「みどりの風」
2013年
春号より
傷ついた野生猛禽類を保護
NPO法人 Japan RAPTOR Foundation(埼玉県)
日本国内の野生猛禽類(ワシ・タカ・フクロウ・ハヤブサ等)の保護を目的とする団体です。傷病野生猛禽類を救護・治療し、その後の経過観察を経て、野生復帰可能な個体については、十分な飛行技術と体力を取り戻すためのリハビリを行い放鳥しています。放鳥場所は、餌となる動物が十分に生息しているか、生活上の障害がないか等を現地調査して選定します。
野生復帰が不可能な猛禽類については、啓蒙活動や環境教育も救護活動とあわせて重要な活動と考え、終生飼養して、教育機関・公共施設・一般イベント等において、一般の方が実際に野生猛禽類にふれあう場を提供しています。また、終生飼養の猛禽類の里親制度を実施し、傷病野生猛禽類の保護・管理飼育に関するガイドラインを作成して、里親希望者に対する教育と指導を行っています。
国内の猛禽類の密猟・違法飼養の防止や生息環境の保護・保全のために、多くの関係機関と積極的に情報交流や折衝を行い、相互協力しています。
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環境省立会いの下での放鳥
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野生猛禽類とふれあう機会を提供
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傷病鳥のリハビリテーション(飛行訓練)を行う
「みどりの風」
2011年
春号より
ナラガレ樹木の伐倒作業
椎の森里山会(千葉県袖ケ浦市)
カシノナガキクイムシが木に掘った孔道(トンネル)。この孔道を伝ってナラ菌が蔓延すると、ぼろぼろに腐ってしまう
カシノナガキクイムシが木に掘った孔道(トンネル)。この孔道を伝ってナラ菌が蔓延すると、ぼろぼろに腐ってしまう
受け口を作る。ナラ枯れをもたらすカシノナガキクイムシは大径木を好む
受け口を作る。ナラ枯れをもたらすカシノナガキクイムシは大径木を好む

袖ケ浦には住宅街のすぐそばに「しいのもり」という里山があります。 調整池を含む20haもの自然環境保全緑地で、私たちはその里山を守る活動をしています。もともとは雑木林と休耕田のみでしたが、里山会と市が協力して「水と 緑の里」と して整備し、2009年からは市民の憩える里山として開放されています。

現在、力を入れているのが、ナラ枯れ樹木の伐採です。 放置すると被害が拡大するため、伐採する必要があるのですが、ナラ枯れ樹木には大径木が多く、辺材が腐朽しているので、受け口は大きめに、腐朽した辺材を除いた部分にツルを作る必要があります。伐倒方向も安定しないのでロープワークで牽引して伐倒するのが安全です。 伐倒した玉切り材は薪に利用しますが、運び出せないものは現地散策道に並べて利用しています。

遊歩道に玉切り材を並べて利用
遊歩道に玉切り材を並べて利用

現在、里山会には約40人がボランティア として参加しており、メンバーそれぞれが得意分野を活かして活動しています。市民参加の自然観察会や稲刈りなどのイベントを催すなど、 市民に愛される里山を目指してしています。

「みどりの風」
2024年
春号より
小湊鐵道の存続をはかる故郷美化活動の取り組み
市原ルネッサンス(千葉県市原市)
菜の花祭りの時期、満開の菜の花の中を走る小湊鐡道の列車
菜の花祭りの時期、満開の菜の花の中を走る小湊鐡道の列車

活動を開始した15年前は、地域の交通の要である「小湊鐵道」が過疎化により乗降客が大幅に減少して、存続が危ぶまれる状況に追い込まれていました。「ただ残せ」との情緒的な反対運動ではなく、自分たちにできることを実践することにしました。中学校の校長を退職した松本靖彦が代表になり、仲間に呼びかけて、自分たちが現役で夢中で働いている間にいつのまにか荒れ果ててしまった地元の飯給駅周辺から「故郷の原風景」を取り戻す活動をスタートしました。

不法投棄されたごみの回収や竹で覆われてしまっていた「小さな滝」の復元、併せて飯給駅そばの神社の里山を整備と駅周辺の草刈りをおこない、菜の花の種を蒔いて、毎年4月初旬に「菜の花祭り」を始めました。多くの仲間と汗をかくことをモットーに活動しています。

みどりの基金で購入した刈払機を使って線路沿いの草刈り活動
みどりの基金で購入した刈払機を使って線路沿いの草刈り活動
菜の花と桜に彩られた春の飯給駅西側
菜の花と桜に彩られた春の飯給駅西側

長く続けるうちに活動が評価され、小湊鐵道沿線の他の町会も活動に参加してくれるようになり、NHKのテレビでも紹介、市原の新たな観光名所となりました。小湊鐵道も活動に協力してくれて、廃線の話も今は無くなっています。目的を持って活動を継続しています。

「みどりの風」
2023年
春号より
故郷の海を守り、美しい東京湾を取り戻す
習志野の海を守る会(千葉県習志野市)
習志野の海辺、「茜浜」が活動の拠点
習志野の海辺、「茜浜」が活動の拠点
波打ち際のテトラポットの隙間にもたくさんのプラゴミが
波打ち際のテトラポットの隙間にもたくさんのプラゴミが

私たち「習志野の海を守る会」は2020年5月に地元住民が集まり、故郷の海辺の再生や、人と自然に優しい心を持つ子供たちの育成、持続可能で人々が安心して暮らせる地域社会の実現を目的に結成されました。

月1回の海辺の定例清掃を基本として、周辺の環境整備、地域の子供たちが参加するワークショップの開催、東京湾の埋め立ての歴史を伝える展示会、周辺の環境保護団体や企業、官公庁とも連携した様々な政策提言などをおこなっています。国連におけるSDGsの理念に則り、誰一人取り残さない、持続可能な社会への思いを地域から発信しております。

毎月の定例活動にて。拾いきれないほどたくさんの生活ごみが流れ着く
毎月の定例活動にて。拾いきれないほどたくさんの生活ごみが流れ着く

海洋汚染や気候変動は我々の生活に直接的に影響する深刻な問題で、すでに予断を許さない段階に至っています。同じ志を共有する仲間たちが集まり、私たちのすぐ足元に広がる海辺の保全活動を通して、一人一人の市民が現実に向き合い、自らの問題と捉えることで、豊かな未来つくりの一助になれるよう願っています。

「みどりの風」
2022年
秋号より
皆伐された森を元の水源涵養林に復元しよう
NPO法人 緑の環・協議会(千葉県千葉市)
間伐材を焼却するための穴掘り作業
間伐材を焼却するための穴掘り作業
毎年恒例となったグリーンウエイブ植樹祭
毎年恒例となったグリーンウエイブ植樹祭

違法な山砂採取のために森が皆伐され大穴を空けられた2ヘクタールの土地を、元の水源涵養林に戻すのが活動の始まりでした。 表土が消失し養分のない森、資金も人手もない無い環境で途方にくれましたが、地元住民、土地改良区及びボランテイアの皆さんのご協力・ご支援で13年かけて約2,800本を植樹し、元の水源涵養林に戻す活動を実施してきました。

活動内容は月1回の定例活動(20~30名参加)を通じ、刈払機による除草作業、チェーンソーによる間伐、ノコギリ、剪定バサミによるクズの蔓切り、枝打ち作業、その他山菜・わらび採り、シイタケ・栗・キウイフルーツ・柿の収穫を実施しています。

定例お手入れ会での樹木の剪定作業
定例お手入れ会での樹木の剪定作業

2010年より国連の提唱するグリーンウェイブに参加し、毎年5月に植樹祭(30~50名参加)を実施しています。大変なのは一時の植林ではなく、この森をキープしていくことです。苗木が順調に大きくなることで水源涵養林が復活し、コミュニティにとって癒しの森となり、サスティナブルな社会への実験の場となることを期待しています。

「みどりの風」
2022年
春号より
豊かな三番瀬ヘふるさとの海を保全・再生する活動
NPO法人 三番瀬環境市民センター(千葉県市川市)
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毎年続けている底生生物の調査。三番瀬の今をとらえられます
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かつて三番瀬にたくさんあったアマモ場を再生する取り組み

東京湾の一番奥に残る干潟浅海域・三番瀬が私たちのフィールドです。常に海発の危機にあった三番瀬。多くの人に三番瀬を知ってもらい、豊かな里海を未来に残したいと、干潟を歩く散策会を開催したのが活動のスタートです。2001年にNPO法人の認証を受け、干潟の生物のモニタリング調査をベースに、アマモ場や後背湿地など三番瀬が失った自然環境の修復、青潮対策など干潟の保全・再生を目指す活動を継続しています。

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三番瀬は1mより浅い海が約1200haも広がっています

三番瀬は埋め立て計画こそなくなりましたが、現在の海岸線が1983年に完成後、直立護岸に囲まれて海に触れられない、船を使わなければ干潟に上陸できない状態が40年近く続いています。かつては身近な自然だった三番瀬ですが、そこで遊んだ経験を持たない世代が親となった今、三番瀬に触れる機会を提供し続けることも、大切な役割だと感じています。生物に触れ、干潟の豊かさ楽しさを体感することでふるさとの海としての愛着をはぐくみ、三番瀬保全の担い手を育てるために、これからも活動していきたいと考えています。

「みどりの風」
2020年
秋号より
爽やかな風が吹き抜ける竹林を目指して
ブリサ(千葉県)
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いろいろなきのこが採れました
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竹の積込み作業

私たちの会は、2005年に約1haの竹林の整備を目指して発足しました。現在は会員数21名で14か所の森林、竹林の他、栗林など約6haを整備しています。

主に竹林の整備を行っていますが、竹材の需要の減少や所有者の高齢化により、ひどく荒廃しているのが現状です。枯竹や密集した竹をチェーンソーやのこぎりで伐採し、集積場所まで肩に担いで運びます。なかなかの重労働ですが、個々の体力や体調に合わせて作業をしています。

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落ち葉のプール

休憩時間や昼休みなど仲間と談笑していると、気持ち良い風が顔をかすめて行きます。この感覚は何よりも代えがたいものがあります。また、四季折々の自然の変化に触れ、季節感を肌で味わえます。

整備作業のほか、きのこ栽培、炭焼き、栗拾い、親子自然観察会などを実施しています。また、ピザ作り、鍋、焼き芋などで親睦を深めています。

そこに生活する市民が、整備された美しい竹林に触れることで、心が豊かになることを期待して活動しています。

「みどりの風」
2018年
冬号より
生物多様性環境の保全再生に向けて
あびこ谷津学校友の会(千葉県)
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森林整備講習

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田んぼの生き物講習

あびこ谷津学校友の会は、昭和30年代の里山環境が残る我孫子市岡発戸、都部地域を保全再生すべく、市民有志により2006年4月に設立されました。紆余曲折を経て、現在会員30名、毎週木、日曜日の午前中、常時概ね7〜8名で、田んぼの手入れ、周辺の畦、水路、池、斜面林縁部の草刈り等の作業を実施しています。作業は楽ではないですが、事後、里山谷津を通り抜けるさわやかな風の中で味わうひとときの爽快感、達成感は何にも代えがたい貴重なものです。多くの周辺住民にこの体験をしていただき、人と自然が常に共生する姿を今以上に拡げていく必要があると思っております。

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田植え

わが国では、特に里山に人が適度に手を加えることにより豊富な生物多様性環境が保全再生されてきた歴史があり、このことを2010年の愛知生物多様性条約第10回締結国会議において、日本側は「里山イニシャティブ」と銘打って提案しております。当会の活動は、その理念にも沿ったものとして自負しております。

「みどりの風」
2018年
秋号より
豊かな里山を取り戻す「まちづくり活動」に取り組む
NPO法人 東いちはらエコミュージアム(千葉県)
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フットパスウォーク
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プレーパーク時の一泊キャンプのタープ設営

活動フィールドの市原市東国吉は、近年、過疎化・高齢化・人口減少により、田畑の耕作放棄地や放置林が増え、また、路線バス廃止、小学校閉校があり、里山が閉塞・荒廃し失われつつあります。そのような状況を打開しようと、2013年6月、「上総掘り」で井戸の掘削に挑戦し、1年2ケ月を掛け64mを掘り抜き、清らかな水の湧出に成功したメンバーで団体を立ち上げました。

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伐採木の引上げ作業

活動開始4年になりますが、事業の4本柱である①里山の環境保全では、下草刈りや除間伐により山野草が咲き出し、昆虫も増えて大人も子どもも楽しむ姿が。②経済活性化では、朝市の開催やエコ農産物の認証取得などを。③地域の文化・歴史保全では、春と秋のフットパスウォークの開催、馬乗り馬頭観音の祠の設置を。④地域の子どもたちの教育では、プレーパークの開設に加え、子どもたちの環境教育のための伐採木を使った丸太小屋づくりに着手。

カメの歩みながら、成果が形となって現れるようになってきました。

「みどりの風」
2017年
秋号より
生物多様性の豊かな里山の景観の維持
行々林せせらぎの森(千葉県)
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畑の土起こし

国道16号に近い北部は森や田畑もある地域ですが、宅地化が進む一方で耕作放棄地や手入れされずにごみ捨て場と化した光景が目に付くようになりました。

2004年に船橋市初の「里山整備養成講座」を受講した有志が、講座で学んだ知識・技能・理念を実践しようと『行々林せせらぎの森』を結成しました。

主な活動はごみ拾い・間伐・竹伐り・草刈りですが、楽しみながら整備活動を続けるという事で、椎茸栽培や作物栽培などもしています。春には山菜や竹の子、秋にははざ掛けで天日干しした新米や作物で収穫祭も楽しんでいます。

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鈴身川のマコモ刈り
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田植え

生物多様性の保全・創出の観点から春秋の2回、昆虫と水辺の生物調査を継続しています。ここでは千葉県でも絶滅危惧種Bランクのトウキョウダルマガエルの存在も報告されています。

田植え後に地域の農家の方々がおこなう鈴身川のマコモ刈りや草刈りの共同作業に、私たちも参加させていただいています。今後は、田圃へ行く農道や休耕田の草刈りも進め、美しい景観を保全していきたいと考えています。

「みどりの風」
2017年
秋号より
生きもののいのちがにぎわう谷津田の米づくり
NPO法人ちば環境情報センター(千葉県)
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どんど焼きで火おこし
都市化が進んだ千葉市で、豊かな湧き水にメダカをはじめ多くの貴重な生きものが生息しています。
ここは「千葉市谷津田の自然の保全地域」に指定され、市・地主・団体間で三者協定を結んで保全に力を入れています。
生きものをはぐくむために、田んぼでの米づくりや森の手入れを行っています。また、生息する生物種を把握し、有効な保全対策を考えるために「自然観察とごみひろい」などを実施しています。こうした活動の結果、イシガメやニホンアカガエルなどの貴重な生き物が見られます。
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都川(みやこがわ)での川遊び
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森の手入れ
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生きもの田んぼの稲刈り
家族連れの参加も多く、子どもたちの歓声はみんなの元気の素です。作業だけでなく、かかしづくりや収穫祭、どんど焼きや野草を食べる会など、一年を通して楽しい企画も盛り込み、多くの仲間が集っています。
昨年からアライグマの足跡が目立つようになり、生きものたちへの影響が懸念されるようになりました。イシガメをはじめ貴重な生きものを守るため、千葉市や千葉県生物多様性センターと東邦大学にも協力いただき、その対策に取り組んでいます。
「みどりの風」
2015年
秋号より
生物多様性保全をめざす超長期の森づくり
ちば千年の森をつくる会(千葉県)
ちば千年の森をつくる会は、房総半島中央部の小糸川源流に位置する豊英島(面積6ha)をフィールドとして、「生物多様性保全をめざす超長期の森づくり」を実践している会員数40余名の団体です。全国植樹祭を契機として2003年4月に発足しました。
豊英島にはさまざまなタイプの森林が混在し、ミツバツツジ、クロムヨウランなどの希少植物、コウタケなど野生キノコの宝庫でもあり、ニホンジカ、ニホンザルも生息する自然豊かなフィールドです。森林整備に際しては、植物調査を始めとしてシカ食害調査、光環境調査、動物調査など各種モニタリングを継続的に実施し、これらのデータを踏まえ「必要に応じて森に手を入れる」手法をとっています。
2012年に10年間の成果をまとめた写真集「豊英島の自然」(A4版52ページ)を刊行し、広く情報発信できたことは会員のおおきな喜びであり自信となりました。
昨年、約400m2のコナラ二次林を伐採しギャップを作りました。今後、萌芽更新による多様な樹種からなる落葉広葉樹林への誘導にトライしたいと思っています。
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豊英島全景
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一番人気の野生キノコ調査
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コナラ林の伐採
「みどりの風」
2014年
春号より
千葉ニュータウンのとなりで、里地里山の再生
NPO法人しろい環境塾(千葉県)
私たちの活動拠点は、千葉ニュータウンの隣接地帯にあります。首都圏に30km圏内であることから、住宅開発の波が押し寄せてきています。この里地里山は、農業従事者の高齢化、後継者不足により、耕作放棄地が拡大し、農薬や除草剤の使用など、多くの問題点を抱えています。
私たちは、2000年から荒れた竹林の手入れをきっかけに、「里山を生かしたまちづくり」をテーマに、㈰里山保全事業(7.4ha)、㈪農業支援事業(3.6ha)㈫子どもの環境教育事業(今年度は7回)を行っています。子どもの環境教育事業は、これらの用地を活用し、生きものと共存した米づくり、農業方法、生活文化を体験してもらう「田んぼの学校」、秘密基地づくり、ドングリの森づくりを開催しています。2010年から復田化した水田には、千葉県レッドデータブックAランクのニホンアカガエルが戻ってきています。将来、生きものでにぎやかな水田へと変わることを期待し、一同楽しみにしています。
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田植え
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かかし作り
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戻ってきたニホンアカガエル
「みどりの風」
2012年
冬号より
里山保全や体験を通して都市と山村の交流を目指します!
畦道倶楽部(千葉県)
私たちは、いすみ市の山間部で、過疎の波が押し寄せる小さな集落の仲間たちです。1992年に結成し活動18年目を迎えました。
地域の中で人と人の交流を目指し、子どもたちに希望を、高齢者に安心を、そして自らの地域は自分たちで守ろうと各事業を展開しています。
8年前には幾久しく途絶えていた岩戸神楽の保存会設立、6年前には高齢者の直売所設立に協力し現在も交流があります。
会の活動としては、1992年からお盆に帰省した人たちが会えるよう盆踊りの実行、2010年からは『まちづくり提案事業』に取り組み、都市住民との交流を行っています。
また、同年より千葉県の生物多様性戦略(夷隅川流域生物多様性保全協議会)のメンバーとなり、地域内で里山保全にも協力しています。
本年からは、会員の里山を使い「山の交流体験型ツリーハウス」を企画し森の再生を行いながら交流事業に取り組みます。
事業を通じ地域をPRして、地域定住促進につながることを願っています。
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案山子祭りの様子
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盆踊り風景
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里山保全協力の一環で行った流木撤去
「みどりの風」
2010年
秋号より
地域の財産である豊かな森をみんなで守ろう!
NPO法人 こぴすくらぶ(千葉県)
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森から集めて来たごみや枯れ木の山
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中国へ輸出する竹を計測している様子
私たちは以前から、荒廃した森林の保全を目指して船橋市内の複数のボランティア団体で活動していました。2004年に船橋市役所の担当者から、「森林施業計画」という制度があり、ボランティア団体が森林所有者から森林の管理を委託されることで、認定を受けられるようになったのでやってみないか、と提案されました。その結果、県や市の説明会に出席し、認定申請の指導などを受け、各団体から有志が集まり「こぴすくらぶ」を発足させました。翌年2005年には森林所有者39名と契約を結び、「船橋市森林施業計画」の認定を受け、約90haの森林の保全を目指して施業を開始しました。2006年1月には、NPO法人の認定を受けました。
森林の下草刈り、除間伐、ごみ拾いなどによる森林保全・管理や育成事業を通して、自然環境の保全に関する普及啓蒙活動を行い、住民にとって身近な景観の保全を図ることで森林と人が共存できる社会の実現を目指します。
生き物とのふれあいを通じて、印旛沼の水質改善にとりくんでいます
NPO法人 印旛野菜いかだの会(千葉県)
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いかだに乗って釣り大会
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アルミ製いかだで水を浄化する空芯菜を栽培する
千葉県・印旛沼の水は、その流域に住む約140万人の飲料水に利用されていますが、近年、水質汚染が深刻な問題となっています。印旛沼の水質浄化を目指す当会では、食用に適した空芯菜の水耕栽培(野菜いかだ)や、二枚貝(マシジミ・池蝶貝)など、生き物の力によって印旛沼の水質浄化を促し、水生生物を育んで本来の生態系を再生・保護する活動を続けています。印旛沼流域の小学校・中学校と連携し、釣り大会や水生生物とのふれあいなど、体験型の環境学習会を実施。教育の場としての活用にも積極的に取り組んでいます。来たる9月21日(日)には、「親子釣り大会〜釣って減らせ外来魚」というイベントを予定しています。
都会の子ども達と身近な自然を体験
ベイタウン遊びの楽校(千葉県)
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竹とんぼチャンピオン大会
私達の活動拠点「幕張ベイタウン」には、わずか1km 四方の区域に小学校が3 つもあり、2700人もの小学生が生活しています。
東京湾の埋め立て地で、昔ながらの自然のない街に住む彼らは、日ごろ自然に接する機会がありません。そこで自然を身近に感じ、興味を抱いてもらおうという趣旨で、昨年春に地域密着型の自然学校を立ち上げました。セブン‐イレブンみどりの基金の助成事業として、小学生とその家族を対象に四季を感じる自然体験プログラム「ベイタウン自然体験クラブ」を年7 回実施、のべ592 人もの参加がありました。1年目の活動は、街路樹を使ったオリエンテーリングなど、都会ならではの企画やサバイバルで生き残るためのノウハウを伝授する一風変わった企画まで、参加者の満足度が非常に高く、私達の「自然への案内役」は全うできたものと思っています。そして、今年は真価を問われる2 年目。地域の期待に応えるべく、一層充実した活動を目指していきます。
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左から  近な自然で遊ぼう(街路樹のオリエンテーリング) / 渡り鳥大研究 / サバイバルの知恵を伝授
花とふれあい街づくり
季房会(千葉県)
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季美の森の花壇で春に向けての植替え
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小学3年生の花の育て方教室
私たちの活動の場は、九十九里浜を近くに持つ新興の団地「季美の森」です。3年前に季美の森小学生の「街探検」でバス停に花のプランターを設置しました。「街を美しく」との意気に賛同し、触発され、当団地の「千葉県生涯大学外房学園」現役・OB生は、学園で得た知識と経験を地域に役立てようと「季房会」を立ち上げました。「花とのふれあいを通して街づくり」をするべく花壇づくりを進めました。
各自治会や先人会(老人会)、子ども会に呼びかけ街全体の拡がりを目標に頑張っております。現在3ヵ所の花壇が完成して一年中花のある団地になってきました。正月を飾った葉ボタン、パンジーは大変好評でした。今年もすでに葉ボタンの種まきは終了し、育苗、管理と作業は大変ですが、11月末の「定植祭」は街の人との協働で楽しくやりたいと思っています。
街を花で潤し、花とのふれあいを大切にして豊かで美しい街づくりをめざしています。定植祭には多くの参加をお待ちしています。
「ふちゅピカクリーン大作戦」市民参加の美化活動
act634府中(東京都府中市)
路面にこびりついたガムを剥がすのはなかなか大変
路面にこびりついたガムを剥がすのはなかなか大変

京王線府中駅から直結するペデストリアン「スカイナード」は、府中市民にとっても、府中を訪れる方にとっても身近な場所で、まさに「府中の顔」です。

しかし近年は老朽化に加え、コロナ禍でのごみ箱撤去や喫煙所閉鎖により、ごみやタバコのポイ捨てが増え、駅前空間の景観悪化が問題となっていました。

そこで市民団体「act634府中」では、市に「府中駅前スカイナードにおける市民参加の美化活動」を提案し、駅前空間の美化を「自分ごと」として捉える機会をつくることを目的にした活動を2022(令和4)年11月3日に実施しました。

春には綺麗な花が人々の目を楽しませた
春には綺麗な花が人々の目を楽しませた
種入りの泥団子「たねダンゴ®」づくり
種入りの泥団子「たねダンゴ®」づくり

名付けて「ふちゅピカクリーン大作戦!」。市民、周辺の商業施設、市、まちづくり会社、管理者等の連携で実施し、市民にスカイナードの柱の清掃、路面のガム剥がし、「たねダンゴ® 」のプランターへの植え付けを体験してもらいました。この春にはプランターの種が芽を出し、綺麗な花を咲かせてくれました。

今年度も市民参加の美化活動を継続し、府中市の表玄関にあたる駅前を市民にとって自慢となる美しい場所に変えていきたいです。

「みどりの風」
2023年
夏号より

名所になった「氷川台通り花壇」
氷川台自治会(東京都東久留米市)
坂途中の休憩場所「たけのこ広場」
坂途中の休憩場所「たけのこ広場」
坂の路肩に設けられた長い花壇。地植えの芝桜とビオラのコントラストが目を引く
坂の路肩に設けられた長い花壇。地植えの芝桜とビオラのコントラストが目を引く

氷川台自治会は高台にあり、駅周辺商業地に行き来をする「氷川台通り」の急な坂道は高齢者にとって大きな負担になっています。そこで、この坂や途中に設けた休憩場所に花を植え、坂上の通りにもプランターの花を配置し、花を楽しみながらゆっくり歩けるようにしたいという思いがありました。これらは高齢者の外出を誘い健康維持につながり、歩く人に潤いを与え、会員の地域活動への参加機会にもなります。

こうした発想から2014年に花植え活動を開始。翌年には市の許可を得て坂部路肩に約100mの花壇を構築と休憩場所「たけのこ広場」の花壇整備、坂上の通りの会員宅前にプランター25基を配置しました。

平坦部のプランターは全25基。花を植え付けた後は会員宅前に配置する
平坦部のプランターは全25基。花を植え付けた後は会員宅前に配置する

花の植え替えは年2回、約250株の色とりどりの花を植えます。花の植え替え・水やり・花柄摘みは自治会員有志が担当、常に満開を維持します。今では、近隣他市の方が散歩途中に花柄摘みをしてくれるなど、多くの皆さんに「氷川台通り花壇」と呼ばれ親しまれています。

「みどりの風」
2022年
冬号より
沢の水の流れを復活させてホタルを飛ばそう!
枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会(東京都八王子市)
雨の後で水の流れが滞っている箇所の石や枝をどける
雨の後で水の流れが滞っている箇所の石や枝をどける

長く放置された人工林では、様々な要因が重なって森林の健全さが失われています。林床が荒れ、本来なら恵みであるはずの雨を受け止められず、沢の水は涸れてしまい、ホタルをはじめ多くの種類の生きものたちが棲めなくなっています。
『枯れ沢復活&ホタルを飛ばす会』は、東京都八王子市内の恩方の森で、自然が自ら健全さを取り戻すための“きっかけづくり”を行っています。
水の流れが滞りそうな箇所の枝や泥を取り除きながら沢を登ったり、沢の周りの斜面に雨水を地面に浸透させるための溝や穴を掘ったり、土砂が流出しそうな所には枝等を絡めて〝しがらみ〟をつくったり、炭を使って菌糸の働きを助け、土の中の環境を良くしていくことで、草や木や生きものたちも元気になっていくとともに、森林の持つ涵養機能を高め、防災にも役立つ造作をしています。

斜面に散乱している枝などを置くために段切りした箇所に炭を入れる
斜面に散乱している枝などを置くために段切りした箇所に炭を入れる
斜面に雨水の浸透口ともなる足掛かりをつくりながら登る
斜面に雨水の浸透口ともなる足掛かりをつくりながら登る

子どもも大人も楽しめる、自然と対話しながら行う、気づきと学びに満ちた活動です。

「みどりの風」
2021年
秋号より
晴海通りの桜並木に花壇を作り、住民や子供たちと交流
パークシティ豊洲園芸クラブ(東京都江東区)
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花壇は春爛漫。美しい桜並木になりました
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春と秋の年2回、花壇を耕し土壌改良

「雑草だらけの桜並木を綺麗にして、東京オリンピック・パラリンピックのおもてなしに一役買いたい」との思いから、6年前、東京都の「ふれあいロードプログラム」に応募し活動を開始。桜のひげ根取りと土壌改良を年2回行い、年間3,000株の花を植えています。
花柄摘みや水やり、草取りや清掃を会員が交代で毎日行っています。赤ちゃん連れの親子や散歩で通りがかった方から、「ありがとうございます」と声を掛けていただくことが増え、嬉しくなり疲れも取れます。

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豊洲北小の2年生150名が地域を知る授業で花壇を見学

自然と触れ合うことが少ない都会の子供たちのために、親子花壇を作り夏の花やチューリップの球根植えのイベントを行ってきました。昨年からは、小学校の授業ともタイアップ。地域を知る授業に花壇見学を取り入れてもらい、環境美化の講義も行うようになりました。豊洲地区4カ所のコミュニティガーデン連絡会も出来たので、豊洲地域全体の環境美化に取り組んでいきたいと思っています。

「みどりの風」
2020年
夏号より
葛飾柴又の水路と江戸川で魚類調査と外来種駆除
自主生物調査団(東京都葛飾区)
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江戸川本流での採取作業
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新八水路での採取作業

1996年2月、市民参加により再生された葛飾柴又にある江戸川河川敷の新八水路。翌月から魚類調査を開始。それ以来、ほぼ毎月、台風などを除き、江戸川本流も含めて調査し、報告書を参加者や行政に配布。葛飾区のHP「水辺のふるさと かつしか」に掲載されます。
採取した魚は、測定後元いた場所に戻しますが、特定外来生物(カダヤシ、オオクチバス、コクチバス、ブルーギル、ウシガエル)や要注意外来生物の一部(アメリカザリガニ、ミシシッピアカミミガメ)は駆除します。

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測定作業:採取後の魚の測定作業(同定、計測、記録)

参加者は、核となる会員のほか学生、社会人、小・中学生を含む地域の人たちです。
希望者には投網の投げ方を教え、川での投網を体験してもらいます。自由参加のため、通常の参加者数は20名以下ですが、時には20名を超える時もあります。今年(2019年)7月の調査で266回目となりました。水路はメダカなどの小型魚類にとって、また他の魚の産卵や稚魚が暮らすためには絶好の場であり、今後も維持していく必要があります。

「みどりの風」
2019年
秋号より
都市と地域の交流・人と生き物にぎわう森づくり
NPO法人 ナチュラルリングトラスト(東京都)
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3年かかった笹の刈り取り作業
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手ノコで行う伐採体験

「都市にはマンパワーがある。地方には生きる知恵がある」

このキャッチコピーの元、都市近郊に残された里山の自然を都市と地域住民の交流により守り育み、次代に伝えることを目的に2012年に団体を設立しました。

活動地の埼玉県比企郡吉見町は都心から車で1時間半程度でありながら、田んぼと雑木林が広がる地域です。団体設立以降、月1回の保全活動と、年2回の子ども体験教室を開催し、笹刈り、不法投棄の片付け、ツリーハウス作り、生き物探しと冬はコナラを伐採して薪作りなどを行い、これまで70回、800名を超える参加がありました。薪は都心の薪ストーブユーザーに販売して活動資金としています。

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みんなでつくったツリーハウス  右上:フデリンドウなど様々な野草が回復

手作り看板が壊されたり、ボランティアが安定しないなど、地域への認知度を深める課題を抱えておりますが、明るくなった森はかつて生息していた野草が回復し、生き物の賑わいが戻りつつあります。色んな動植物が生息し、多くの人も集う、人と生き物がにぎわう森づくりを進めています。

「みどりの風」
2018年
冬号より
都市と里山との双方向の交流によりお互いの価値観に気づく
しかはま自然観察会のらえもん(東京都)
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7月夏のキャンプ 「魚つかみ」をして喜ぶ男の子

親と子が参加し、その共有体験を共に話し合えることを目的に活動を続けて18年になります。

活動は年間を通じて行われ、大きくわけると4つになります。①田んぼ体験活動…田植え・稲刈り・しめ縄づくり、②飼育活動…カブトムシ・カイコ・サケの飼育と放流、③自然体験活動…古民家キャンプ・夏のキャンプ・登山・ハゼ釣り・スキー・冬の里山歩き、④文化的活動…草木染め・押し花遊び・クズの籠づくり・篆刻。

子供たちの人気は、夏のキャンプです。里山の川遊び、魚つかみ、夜はゲンジボタルの幻想的な光にうっとりしました。

活動の終わりには、必ず「ふりかえり」の感想を書いてもらいます。言語的表現でまとめる練習です。

毎年同じような活動でも必ず新しい発見があり、それが次への活力になっています。

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5月田植え
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4月古民家キャンプ 里山で寝転ぶ子どもたち
「みどりの風」
2019年
春号より
公園を拠点としたまちづくりを目指して
小田野中央公園まちづくりの会(東京都)
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小学生によるタネ団子づくり

小田野中央公園は10年前、八王子市と地域住民の協働事業として開園した公園です。公園の計画段階から地域住民、近隣の小中学校の児童・生徒が公園づくりに参加しました。2008年3月の開園後も、公園拠点としたまちづくりを展開しようと、活動メンバーが7月に「小田野中央公園まちづくりの会」を発足しました。

開園以来、約2.9haある公園は地域のボランティア約100名による整備活動や小学生による花植えなどの花壇の美化・整備活動が行われています。

2017年度は「第34回都市緑化はちおうじフェア」のスポット会場となり、ひょうたん花壇が新設され、花壇管理をメインに活動する「チームひょうたん」も誕生し花壇が充実しました。きれいに整備された公園は私たちボランティアの誇りでもあります。

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河津桜の選定作業
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草刈り風景

夏には納涼祭、秋にはワークショップ、防災訓練、スポーツ大会、春には遊歩道ぞいに植えられた河津桜の花のもとで、さくら祭りが開かれ多くの人々で賑わいます。

いつ訪れてもきれいに整備され、季節の花が迎えてくれる公園づくりに取り組んでいます。

「みどりの風」
2018年
夏号より
自然を知り、敬い、守る活動を。楽しみながらご一緒に
NPO法人 山の自然学クラブ(東京都)
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志賀高原のインタープリター「夏休み自然学校」
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富士山森林復元活動での植栽の様子

山の自然学クラブは「山から始まる自然保護」を実践するために1993年に設立されました。自然と肌で接することによって自然をより深く理解し、その価値を学び、学んだことを活かして、自然を守り、共生するための活動を行っています。自然は長い時間をかけて今日の世界を作ってきました。自然の様々な成り立ちや仕組みを知ると、自然が与えてくれる恩恵や価値に気づき、大切にしていきたいと思うのです。その気持ちから、いろいろな地域での実践へ。みんなで一緒に活動を進めています。

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木曽駒ヶ岳周辺で行っている植生モニタリング調査

おもな活動は、自然に接し、自然を理解するための自然学講座、環境教育活動、森林復元・植林・自然再生活動、里山や海岸植物の保全・再生活動、インタープリター活動、高山植生モニタリング(自然の定期検診)、地域の自然を活かした活性化活動など。会員が自ら学び、自分たちの経験と行動力を活かし、できるところから自然の恵みを活かして地域に貢献する活動を行っています。

「みどりの風」
2018年
春号より
小学校の先生を主対象とした多摩川体験塾
NPO法人 多摩川塾(東京都)
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小学校の先生のための「多摩川のお魚図鑑」
東京都と神奈川県の境を流れる多摩川は流域人口420万人の大都市河川ですが、比較的に高い自然度を残しており、教育河川として環境学習や自然教室などが活発に行われています。
当団体も2008年から環境教育に携わってきた教師や市民でNPO法人多摩川塾を設立。流域小学校をまわって児童の指導に当たってきましたが、担任教師の7割強が魚を獲ったり泳いだりという水辺体験を持たないことから、私たちに授業を丸投げするような状態で、毎年同じ学校から同じ内容の依頼が繰り返されました。そのため先ず先生自身を多摩川の環境学習指導者にしようと、教師を主対象とした自然体験教室を流域11カ所で開催しています。同時にテキストとなる環境学習読本や動植物の図鑑などを企画制作し、教育活動に役立ててもらっています。
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世田谷塾-小学校教師の川流れ体験教室
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狛江塾-俳優の中本賢さんを講師に迎えた自然体験塾

過去8年間で、多摩川流域の250校を超える小中学校の支援・指導をしてきました。今後もたくさんの多摩川先生誕生のお手伝いをしていきたいと思います。

「みどりの風」
2017年
春号より
絶滅から救え!コアジサシ人工営巣地整備の取り組み
NPO法人 リトルターン・プロジェクト(東京都)
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ヒナへの給餌
コアジサシは5月〜8月に砂浜や河原等の裸地に巣を造る全長28cmほどの渡り鳥です。近年、自然の営巣地が減っていることなどから数が減り、環境省のレッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。
 私たちは、コアジサシを絶滅の危機から救うために、2001年から東京都下水道局森ケ崎水再生センターと大田区と協同でコアジサシの人工営巣地を整備しています。毎年、コアジサシの営巣状況調査を行い、明らかになった問題点を改善し、より良い営巣地整備に活かしてきました。その成果が実り、2015年は過去最大数の2200羽ものヒナが産まれました。一般の方にもコアジサシの子育ての様子を見ていただくために観察会も開催しています。
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人工営巣地整備作業風景
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コアジサシ観察会
営巣地整備や営巣状況調査は多くのボランティアさんと協力して行っており、毎年3月には整備作業、5月からは営巣状況調査に参加していただけるボランティアさんを募集していますので、一緒にコアジサシを絶滅から救いましょう!
「みどりの風」
2015年
冬号より
植樹作業時の子どもたちの目の輝きと張り切りよう
NPO法人 国際ふるさとの森づくり協会(東京都、長野県)
その土地が支えうる最も自然な樹種(潜在自然植生)からなる多様な森(近自然林)を再生する活動をしています。なるべく多く、20〜50種類の樹種を専門家が選定し、ドングリなどの種子から育てて3年程のポット苗を60cm程の間隔で密植し、多くの種類がまんべんなく混ざり合うように混植します。
高さ40〜50cmの若いポット苗は、幼稚園児でも簡単に植えつけることができます。子どもたちは興奮し熱中して作業をします。植えつけ後、敷きワラを行い乾燥防止、雨水による土の移動を防ぎます。敷きワラに稲穂を見つけて「米が入っている実を見つけた」と声を上げる子もいます。
木々は1年に80cm、5年で2階の高さまでに成長し、若々しい多様な森が速やかに出現します。鳥や哺乳類も住み着きあるいはコリドーとして利用します。子どもは、自分が植えた木々が森になる姿を体験することで、命の尊さ、力強さ、自然の素晴らしさを本能的に感じ取るようです。
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植栽後17年経過した森(長野市地附山)
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「もっとワラをください」
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植樹に汗を流す母子
「みどりの風」
2012年
春号より
地域の力で花いっぱいの公園をつくる
NPO法人 芦花公園花の丘友の会(東京都)
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丁寧な手入れが美しい花を育てます
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コスモスの種まき
1996年、世田谷区にある都立蘆花恒春園内にできた芦花公園花の丘の維持管理を、地元地域住民でやろうと結成されたのが当会です。400m2の花壇五面という広さを、一年中花が絶えることのないよう維持管理しております。春と秋には大々的に花の苗の植え替えを行い、また、毎週日曜日には雑草の除草・水遣り等の作業を行っています。この花壇2面ずつを地元小学校2校に提供し、種まきから収穫までを学習として体験させています。この公園の知名度を上げるため、毎月第1日曜日には「芦花公園花の丘フェスタ」と銘打ちイベントを開催しています。この他、当会が作ったトンボ池と隣接のログハウス「芦花公園自然観察資料館」では、子どもたちを集め水中生物や草木などの自然観察会や木の実等を集め勉強会なども行っており、子どもたちの情操教育に寄与しています。老若男女を問わず都民の憩いの場所として皆さんに喜ばれております。
石神井川の清掃隊
練馬石神井川かるがも友の会(東京都)
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お馴染みの黄色の服装で清掃活動中
東京都を流れる石神井川の流路は、小平市から端を発し西東京市、練馬区を経て板橋区に至り隅田川に合流しています。練馬区の流域には「カルガモ」が飛来して泳ぎまわり、魚なども生息しています。
練馬石神井川かるがも友の会は、昭和60年ごろ河畔の町内会の住民が中心となり、練馬大橋から石川橋にいたる両岸の道路をキレイにしようと仲間が集まり清掃活動をはじめたことが創立のきっかけです。
毎月第2日曜日の午前中、地域の清掃作業を実施します。地域の人たちからは「かるがも」さんと呼ばれて、黄色の帽子、Tシャツ、ジャンパー姿がすっかりお馴染みとなっています。
また毎年10月には、環境美化の活動団体として秋の風物詩の評判を呼んでいる「かるがも祭り」を開催。多くの人たちの参加のもと「いも煮」「やきそば」などで訪れた人たちを歓迎し、地域の人たちとの交流によって活動の理解と協力を受けています。
北川流域の環境保全活動の底辺の拡大
北川かっぱの会(東京都)
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粗石付双斜曲面式魚道で魚の遡上調査を実施
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「北川クリーンアップ」の一コマ。手前は自然護岸化した場所。
北川かっぱの会は、狭山丘陵の東麓、トトロの故郷「八国山、北山公園」一帯の緑の保全と、その前を流れる北川の清流復活という夢を掲げ、95年に発足しました。年2回の川掃除「北川クリーンアップ」を行政と共働で取り組み、「北川わんぱく夏まつり」を多くの市民とともに主催し、どちらも12年目を迎えています。また、未来の川のあるべき姿を市行政に提案したことが契機となり、市と市民とが共同して検討や運動をした結果、04年にコンクリート護岸をはがして自然護岸に復元する工事の完成を見るに至りました。続く05年には、さらに下流部の自然護岸化と世界で4例目となる「粗石付双斜曲面式魚道」も完成しました。会では北川流域の環境保全をさらに推進していくために、子供の環境学習(魚や昆虫観察など)の機会を増やし、環境の定点観測(魚類や水底生物、水質、湧水、ゴミなど)の強化を図り、地域への情報発信の強化や提言を行っていく予定です。
自転車の活用で環境にやさしいまちづくり
東京を自転車で走る会(東京都)
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毎週日曜日に自転車道路として開放される皇居前のパレスサイクルを走る
近年、環境問題や健康づくりの観点から、自転車の活用が推進されています。当会は、車の往来の少ない土日祝日を対象に、自転車を活用した東京の楽しみ方を考えようという有志の集まりです。駐車場が少なく渋滞の多い東京都心部では、自動車に比べて自転車による移動の方がはるかに効率的です。自転車で地域資源や隠れスポットを巡ると、コンパクトな都心のスケールを知ることができます。そうした情報を集め、来訪者が自転車を有効に活用して楽しむための自転車観光マップづくりを進めています。また、そのためのイベントとして「江戸ポタリング」を実施しています。
一方で、安全面を始め実社会に自転車が増えた時の問題点は置き去りにされています。自転車を活かしたまちづくりを考えると、道路整備や交通ルール、各種施設の使い方や作り方などが変わってきます。将来的には、自転車の活用を進める上で必要な法的整備についても提案していければと考えています。
地下水・井戸・湧水マップをつくろう
昭島環境フォーラム(東京都)
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手こぎ井戸の調査風景
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井戸調査のためのインタビュー。水の流れの方向を聞いたり、汚染の経験を聞き出すことも重要
私どもの住んでいる昭島市は、水道水が100%地下水でまかなわれています。当会は、発足以来、地下水を水道水源として、さらに環境水として、重要視してきました。
一昨年度、昭島市制50周年記念事業として、行政との協働で、水田と用水路のマップを作った経験を踏まえて、今度は、井戸や湧水のマップをつくろうとしています。その背景には、湧水や井戸の減少があります。都市化に伴って、地域の水系は、著しく乏しくなっています。このままでは、地域の湧水や井戸は枯れ、水道水源や防災水源の用をなさなくなってしまうのではないか、そんな危機感が今回の調査につながっています。
現在、地域の井戸の一つ一つを調査し、水位、水流、使用状況、水質、井戸の歴史等々を記録し、マップ化しようとしています。地下水の現状を視覚化することで、多くの市民に理解していただき、地下水の保全に役立てば、と思います。
武蔵野台地に失われた自然環境を復元し里山における自然復元技術を発信
NPO法人 生態工房(東京都)
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バッタなどの個体数を調べることにより、草原の復元試験地での植生の回復状況を評価
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外来カメ類の駆除を進めながら、在来カメ類の個体群構造をモニタリング
私たちは東京を中心に、自然環境保全の方法として、自然公園などにあるビジターセンターなどの「生きもの緑地施設の活用」を進めています。
生きもの緑地施設の本来の生物相を回復するために、外来種の捕獲・除去にも取り組んでいますが、捕ってもなかなか減らない外来種を見ていると、駆除作業は果てしなく続くように思えてきます。しかし、適切な技術と労力を投じれば、駆除の達成は不可能ではありません。また、外来種駆除は人間の価値観や認識との戦いでもあります。「駆除なんて必要ない」「やっても無駄」という声が大きくなれば、駆除を進めることも難しくなります。そういった声を打ち消すためにも、さまざまな外来種の駆除成功事例を積み上げることが急がれます。
外来種を根絶してもすべての在来種が自然に回復するわけではありません。生息環境が劣化したことにより、すでに姿を消してしまった種もいるのです。そういった種も含めて地域の生物相をどう復元していくか?ということが、外来種駆除の先にある課題であると考えています。
わたしたちは今回の助成事業で、劣化・消失した自然環境を復元し、その技術をまとめようとしています。復元すべき自然環境は、漠然とした「自然」や「野生生物」ではなく、過去のデータや現況調査から明らかにした潜在的生物相です。これを目標にすることにより、復元がどこまで進んだのかを評価でき、新しいデータや知見に基づいて計画を修正することもできます。この事業を契機として、各地の団体との技術・情報の交換を促進し、自然復元に役立つ知見を向上させていきたいと考えています。
身近な鳥を一緒にしらべてみませんか?─ベランダバードウォッチ─
NPO法人 バードリサーチ(東京都)
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全国的に減少傾向にあることが見えてきた人里の代表的な鳥モズ(写真提供:内田博氏)と、ベランダバードウォッチ用マニュアル
昔、人里は生き物でにぎわっていました。しかし都市化や過疎化、農業形態の変化などでその状況は大きく変化しています。そのためツバメやヒバリなど、身近な鳥たちが減ってしまったようなのですが、状況はよくわかっていません。
そこで、NPO法人バードリサーチは、身近な鳥との共存を考えるために「ベランダバードウォッチ」という身近な鳥を調べる活動を始めました。家のまわりで見た鳥をホームページ上から報告していただく簡単な調査で、鳥の識別ができる人なら、どなたでも参加することができます。また、鳥の識別に自信がない人でも「季節前線ウォッチ」という調査にご参加いただけます。この調査では姿や鳴き声をホームページで確認していただきつつ、特定の鳥の飛来や初鳴きを報告していただき、季節前線地図をつくっていきます。
ご興味を持たれた方は、ホームページをご覧いただき、ぜひ参加ください。
清流復活を夢見て
NPO法人 空堀川に清流を取り戻す会(東京都)
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6月に行われた恒例の「身近な水の一斉調査」には、地元の中学校の自然科学部の生徒たちが参加した
20世紀半ばから改修されている空堀川は、狭山丘陵の僅かな水の流れが、柳瀬川・新河岸川を経て墨田川に流れ込む約15kmの河川です。
1965年4月、準用河川から一級河川に指定され、同時に今まで自然の蛇行であった河道が今までの8倍近い川幅を持つ、ほぼ直線の河道に改修されました。水害に対する安全性は向上したものの、新河道は水が透水しやすくなったため、結果的に水無し川の状態となっています。
東京一汚い川からようやく脱却した今は、きれいな水が流れ、豊かな生態系の河川の復活を目指し活動を続けています。会では水質検査をはじめ、水量・湧水・生息生物の調査等、また総合学習の支援、冊子「水辺の体験学習事例集」の発行等を行っています。その他、空堀川の紹介ビデオ「空堀川に清流を!」、地域の要請で行っている「土曜子ども講座・のぞいてみよう空堀川」等を作成し、学校他関係団体に貸出し喜ばれています。また、寄付者の善意を忘れないように会で設立した“みどりの基金”に積み立て、流域に緑を植え続けています。
日本一元気で楽しいまち、笑顔あふれる座間を目指して
まちの活性化委員会(神奈川県座間市)
かにが沢公園の斜面で地域の方と一緒に水仙球根植え
かにが沢公園の斜面で地域の方と一緒に水仙球根植え

人々が元気になれるようなまちの活性化を目的に活動しています。

多世代のつながりと地域コミュニティを大事に、花と緑の環境美化を通じて豊かな地域創りを進めています。

『かにが沢笑顔のひまわりプロジェクト』では、冬にひまわりを咲かせようと2021年、市のアダプト制度を利用してプロジェクトを開始し、今年で3年目。当初は「冬にひまわりが育つかな?」という危惧もありましたが、試験的に種を蒔いたところ、見事に咲き誇ってくれました。2022年はより多くの元気を届けるために畑の面積を3倍にし、新たな品種のひまわりも植えました。また降霜対策としてトラック1台分の敷き藁をしましたところ、12月初旬まで楽しめました。2023年もより多くの方が笑顔になれるような活動をします。

かにが沢公園で元気いっぱい咲き誇るひまわり
かにが沢公園で元気いっぱい咲き誇るひまわり
地域の園児と一緒に冬のひまわり種蒔き作業
地域の園児と一緒に冬のひまわり種蒔き作業

他にも、斜面に穴を掘り約1万8000個の水仙の球根を植えた『春の訪れ水仙プロジェクト』や、1年中花が楽しめるように、秋に咲く彼岸花を300個植えた『秋の訪れ彼岸花プロジェクト』も実施。花と緑の環境美化を通じてまちを元気に、そして老若男女の様々な世代に力を発揮していただき、新たな生きがい創出につながることを願っています。

「みどりの風」
2023年
秋号より
みんなでつくる花いっぱいの美しい街
南足柄市姉妹都市交流協会(神奈川県南足柄市)
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みんなで一生懸命植栽しました
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きれいに咲きました

日蘭友好400周年を記念し、オランダ・ティルブルグ市姉妹都市交流協会から、チューリップの球根が贈られたことを契機として、チューリップの植栽活動が始まりました。以来、20年以上この活動を続けています。

毎年、市内の地域公民館に、約1万球のチューリップを植栽しています。美しい街づくりを目的として、地域住民や自治会、中学校などに呼びかけ、皆で一緒に植栽を行っています。

そして春には、1万余のチューリップが見事に咲き誇ります。この時期に開催しているチューリップ観賞会では、ミニSLを走らせる活動をしているボランティア団体とともにイベントを盛り上げ、様々な方にチューリップを愛で、楽しんでいただいています。

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日蘭花の共演

道行く人から、「きれいにしてくれてありがとう」、「花があるのはやっぱりいいですね」とお声がけをいただくとき、大変嬉しく思います。協会員の「より多くの人にもっと楽しんでもらいたい」という思いのもと、今後はさらに球根数を増やし、緑化活動を行ってまいります。 

「みどりの風」
2021年
春号より
暮らしを見直すアイディア創出と環境への関心を高める活動
かんきょうデザインプロジェクト(神奈川県横浜市)
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再資源物選別施設ツアー(工場の視察)
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リメイクワークショップ(古着からリメイク服を制作中)

「人は気づいた範囲では最善を尽くす」といわれるように、「気づき」を得られれば、環境に対する「無関心」を「関心」へと導くことができます。そこで私たちは、フォトコンテスト、リメイク作品の制作、音楽ライブ、再資源物選別施設ツアー、地産地消ツアー等、主に中高生、大学生世代そして関心のない人にも触れやすい企画を運営し、環境問題に関心を持つ人を増やす活動を行っています。

リメイク作品の制作では、家庭から回収された衣類、布製品の選別作業工程からどのようにリユース・リサイクルされるのかを選別工場で学び、工場で調達した衣服をリメイク服に仕立てた後、リメイクファッションショーとして披露し、環境問題の特徴である「連鎖」を実感できる工夫をしています。

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かんきょう文化祭のリメイクファッションショーで服を披露

2016年から「変化に対応する者ではなく、変化を起こす主体者になること」をテーマに、中高生が環境課題に向き合い制作した作品を展示、披露する自己表現の場「かんきょう文化祭」を開催しています。 

「みどりの風」
2021年
春号より
次世代に繋げよう!絶滅危惧種Ⅱ「横浜メダカ」
横浜メダカの会(神奈川県横浜市緑区)
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名瀬谷戸の池
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名瀬メダカ調査

「横浜メダカの会」は、柏尾川と帷子川に昔から住んでいた横浜固有の黒メダカ「横浜メダカ」(矢部メダカ、名瀬メダカ、大池メダカ2004DNA鑑定済)を会員と横浜市の動物園で保存するとともに、水辺づくり活動や啓発活動などを行っております。

2017年に「名瀬メダカ里帰りプロジェクト」を立ち上げ、「名瀬谷戸の会」と連携し、戸塚区にある名瀬谷戸の池に名瀬メダカを里帰りさせました。月一回、小中学生をはじめ地域の方々と一緒に生物調査や環境整備などを行っています。名瀬メダカは、コロナに負けずに元気に育っています。 

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子供たちと微生物調査

また、今年度は6月から小学校で出前講座を実施しています。子どもたちは、横浜メダカの卵を観察したり、横浜の財産である横浜メダカの大切さや世界のメダカについて学習しました。卵の中の赤ちゃんの心臓の動きや血流を観察して、小さな卵にも命があることに感動し、命の大切さを実感することができました。

「みどりの風」
2020年
秋号より
利用者参加型&多世代交流で公園再生し、地域のサードプレイスへ
ツインウェイヴ北口ガーデンクラブ(神奈川県横浜市緑区)
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子どもたちの植花で、四季折々の花が咲く花壇に再生
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利用者へのおもてなしを子どもたちが表現する「デコ・パーク」

貨物線跡にできたつつじ公園は、駅から徒歩5分、電車が間近に見え 年間のべ4万人の利用がありますが、創設20年でボランティアが高齢化し路上生活者や不法投棄が絶えませんでした。

世代交代を機に、1年をかけて2日毎に花壇の花を配りながら声を集め、利用者が「福祉と環境の駅前サードプレイス」を求めていることが分かりました。そこで有識者を交え、生物定点調査、樹木調査、公園研修を実施し、外来種駆除、セブンイレブン記念財団の助成による公園再生を実施しました。

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花壇再生・植花には園児から高校生まで参加

最大利用者である保育事業所、放課後児童と保護者が活動に参加し、四季折々花壇に再生、さらに園児が「利用者へのおもてなし」を表現した「デコ・パーク」により、インスタの高校生や若者層が関わり、年間延べ1500人以上の活動参加となりました。多世代交流・利用者参加型の公園再生により在来生物観測数も60種以上、生命のつながりに「ありがとう」と言える公園づくりを目指しています。

「みどりの風」
2020年
春号より
里山の魅力を生かした地域活性
NPO法人 里地里山景観と農業の再生プロジェクト(神奈川県)
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間伐した竹を利用して、山野草園外周の囲いを作る
私たちは、地域の財産である緑(里地里山)を生かした景観づくりをすることで、多くの緑と田園の持ち主である農家が元気になる(収入増につながる)ことを目指して活動しています。
地域の緑の魅力を高めるために各所にサクラ、モミジを植える活動もしていますが、現在集中的に取り組んでいるのが「遠藤まほろばの里/藤沢えびね・やまゆり園」の開設です。
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木道を作り、園の体裁が一段と整う
3年前から農家の協力を得て、荒れた林地の枯木の伐採や間伐を行い、鉄砲垣、竹穂垣、木道等を製作。エビネ、ヤマユリを中心に多彩な樹木と山野草を植えました。薄暗かった林には陽が入り、季節の花々が咲くさわやかな空間となりました。慣れない仕事に戸惑いながら取り組んできた会員も、ものづくりの楽しさと緑に親しむ心地よさを改めて感じています。
多くの人たちにこの地を訪れてもらい、地域の持つ魅力(豊かな緑や新鮮な農産物)を味わってもらいたいと願っています。園は2015年4月12日にオープンです。
「みどりの風」
2015年
春号より
園芸の力で幸福な時間を作る
イーハトーブ湘南(神奈川県)
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「湘南夢わくわく公園」に茅ヶ崎市と協働のコミュニティーガーデンづくり
2000年、PTAで老人ホームを訪問したことから始まったボランティア活動も14年目となり、今は65才以上が半数を占めています。高齢者と児童の交流活動の中で、一番盛りあがったのが園芸作業でした。そのことから人生の最後まで植物が身近にある生活が送れたら幸せだろうと、『季節を感じる園芸レクリエーション』を出前する活動を始めました。
介護施設に出向いて庭や花壇を作って入居者と一緒に世話をしたり、夏休みには小学生対象に、車イスの操作や園芸作業などを組み合わせたボランテイア体験を企画したりしています。
今後は「湘南夢わくわく公園」の花壇を、より楽しめる花壇となるように、地域の方達と整備を進めていく予定です。現在は北側の花壇を福祉花壇として、介助が必要な方々でも自宅の庭で過ごしているように整備してきました。利用してくださる皆さんが会員と一緒に季節感や開放感を得て、少しでも幸せな時間を過ごしてくださることを期待して活動しています。
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東北支援・釜石のグループホームで花壇作り
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自然風花壇「湘南夢わくわく公園」の花の植え替え
「みどりの風」
2014年
冬号より
大都市の中に里山をつくる
水沢森人の会(神奈川県)
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竹林管理のたけのこ堀りは人気の市民参加イベント 作業前にまず竹の勉強
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中学生の農作業体験
どこにでもある農村の風景、でもこれは都市化された川崎市のど真ん中、私たちの活動の目的は、わずかに残された里山の自然を守り、少しずつでも自然を再生させていくことです。きっかけは1999年に川崎市が策定した各区に1カ所ずつの「市民健康の森」市民協働事業でした。どんな森をつくるか、区民の選択は里山の保全と生きもの復活でした。
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畑で働く人もまた、美しい里山景観のひとコマです
市の用地取得の努力で「水沢の森」はいま5ha、雑木林、竹林、草はら、梅林、畑、公園になる前の里山のモザイクを昔のままに残し、林床の草刈、萌芽更新、竹炭焼き、農作業など伝統的な仕事を続けながら、さらに分断された雑木林を植樹によってつなぎ、拡大します。
里山生態系保全のため外来樹種を避け実生で植樹、在来の野の花を守ります。区内の小中学校や支援施設の利用が広がり、子どもたちの農作業、植樹や間伐の体験、また森の恵みを楽しむ市民参加イベントは大人気です。
「みどりの風」
2014年
秋号より
森にはいつも発見と感動があります─湘南の森から
湘南の森(神奈川県)
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晩夏にはヤブランの群生が見事です
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春にはエビネランも咲きます
放置された森は、外から見ると立派な高木があるものの、近づいてみると、暗い林床にはアオキと笹がジャングルのように繁茂し、中に入れないひどい状態。コツコツと刈り払ってゆくと、次の年の春に奇跡が起こりました。林床に光が入って、さまざまな草花が一斉に咲き始めたのです。野鳥や昆虫も戻ってきて、生物多様性に富んだ明るい森が出現したのです。私たちの活動はこんなことがきっかけとなって始まりました。
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ソメイヨシノの枯木が多く危険防止のために伐採
当初は通りがかりの人から「自然のままにしておけ」「自然を破壊するな」というようなクレームを受けたこともありましたが、丁寧に説明して理解を得るようになり、今では毎回温かいねぎらいの言葉を掛けられるまでになりました。昔の人が長い時間をかけて作り上げた豊かな里山、私たちが放置するとあっという間に不毛な森になってしまうのです。
私たちは、有形無形に、いかに多くの物を森からもらっているのか、そんなことを考えたり、体感しながら、気持ちの良い森で、仲間たちと毎回作業に励んでいます。
「みどりの風」
2014年
春号より
トンボの飛ぶ水辺を目指して〜トンボを通して環境を考える〜
神奈川トンボ調査・保全ネットワーク(神奈川県)
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新潟マダラナニワトンボ生息地の保全作業
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ザリガニ駆除用かごの修理・設置準備
2006年から3年間、県の博物館で「トンボ調査隊」と言う講座があった。この修了者が2009年に会を立ち上げ調査・保全に動きだした。神奈川の最悪な水環境から良質な水環境を求め、積極的に県外遠征調査を行ってきた。同時に県内では埋め立てられる池や湿地の生き物救出・移動や国内移入種のリュウキュウベニイトトンボ、外来種のスイレン、オオフサモ、ウォーターマッシュルーム、アメリカザリガニなどの駆除を行ってきた。
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ベッコウトンボ・♂未熟個体

新潟ではマダラナニワトンボ(絶滅危惧㈵B)の産卵場所の保全の草刈り、静岡のベッコウトンボ (絶滅危惧㈵A) 新生息地のアメリカザリガニの駆除活動を続けてきた。ベッコウトンボの池では昨年隣接する池が埋め立てられ、アメリカザリガニが多量に移動してきて爆発的な増殖が起こり危機的な状況が続き、正念場を迎えている。5月〜7月の間にすでに13回駆除活動に通って1万6000頭駆除した。今後も長い厳しい戦いが続くが、物言えぬ生き物たちの代弁者になって、彼らの命をつないでいきたい。

「みどりの風」
2013年
秋号より
トポフォリア*を目指した持続型アクション
*トポフォリア:(Topophilia)とは、「場所への愛」という
千村ネイチャー倶楽部(神奈川県)
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多くの稲狩人
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田んぼのあぜにいたクロアゲハ
秦野市の施策方針のもと、農山村従事者が減少し長年手が入っていない里地・里山の再生を目標に活動を開始した。
千村地区は、矢倉沢往還など歴史がある所で、生態系に配慮しながら休耕田再生、ビオトープ作り、竹林や外来種の伐採等による地域整備を行っている。地元住民の絆を強める楽しみの機会づくりを目指し、ハイキングコースである頭高山を含めた谷戸全体を視野に、山道を切り開き尾根までの遊歩道を設置し、整備した休耕田で農耕体験をしながら豊かな生き物を呼び戻す活動を進めている。田植え、稲刈り、農耕体験、森林の間伐保全などを実施し、年間1000名以上の来村者を迎えた。恒常的な活動の必要性を強く感じ、持続的な活動のあり方を検討している。
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整備後の田んぼでの稲刈り風景
活動を通じて人的なネットワークを広げ、参加者の絆を強め集える場所をつくりあげ、学術的にも希少な生き物・植物の保全と観察する場を提供し、地元が進める生物多様性保全計画の取り組みなどにも参加していく予定である。
「みどりの風」
2012年
秋号より
コウモリ類保全のための音声ライブラリーの作成
コウモリの会(神奈川県)
コウモリ類(翼手目)は、日本に生息する哺乳類の中で最も種数の多いグループで、46種が生息しています。その半数近くは環境省の絶滅危惧種に指定されていますが(22種<亜種も含む>)、生態に不明な点が多く、保全対策が進んでいないのが現状です。
コウモリは夜間に昆虫を求めて飛翔しますが、その際に発する超音波パルスが種によって異なることがわかっています。そのため、音声による種判別方法を利用したモニタリング調査が海外では行われていますが、日本ではまだほとんど行われていません。今回の活動は、音声による種判別の基となる「音声ライブラリー」を作成するために、環境省と地方自治体の許可を得てコウモリを捕獲し、蚊帳の中で飛翔させて音声を録音し、解析を行うというものです。また、コウモリの観察会を一般市民の方々を対象に行い、コウモリの存在や生態的役割を多くの方に知ってもらうことも、活動の目的としました。
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コウモリの音声データ採集の様子。捕獲したコウモリを蚊帳の中で飛翔させ、音声を録音した後、放獣する際にも音声を録音する。
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捕獲されたコテングコウモリ。体長約4.5cm。チューブのように突き出た鼻が特徴。葉の中や樹洞などにすむ。
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ハープトラップで捕獲されたコテングコウモリ。ハープ状のトラップにコウモリが捕獲されると下のポケットに落ちて、その後、布とビニールの間に入って休息している
「みどりの風」
2010年
春号より
お泊り体験から、清掃活動による青少年の健全育成
NPO法人 フィジカルコミュニケーション(神奈川県)
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お泊まり会を楽しむ子どもたち
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埼玉県さいたま市桜区で青少年の健全育成をテーマにスポーツや環境保全を中心に活動している団体です。今回セブン-イレブンみどりの基金を活用させていただき、地域の環境美化活動を行なっています。
対象は、小学生以上、民間施設を借り、小学生の「お泊り会」の活動の中で行ないます。ここでは、団体生活を教え、その中で協調性や、協力、助け合いなどを教えていきます。お泊りの朝、近隣の小学校までの散歩に清掃活動を入れ、清掃の大切さを知ってもらうことも狙いです。2ヶ月に1度のお泊り会には、リピーターも多く、高学年の子供が低学年の子供たちに生活面や、清掃活動を教えている姿も見られます。この活動を始めたことで、ゴミの分別やタバコのポイ捨て禁止など、環境美化の大切さが、子供たちにも理解されてきていると思います。
里山に「シゴト」を生みだし 里山を保全する
NPO法人 よこはま里山研究所(NORA)(神奈川県)
神奈川に里山を残すため、地モノ市を開催しています。
田んぼ、畑、森や水辺の集まりである里山は、その手入れをしながら利用する地域の生業(農業や林業など)に支えられてきました。近ごろはボランティアによる森や里山の手入れが盛んですが、里山を残すためには、やはりそこを舞台にした生業が成り立つことが必要です。地モノ市は、神奈川で環境にこだわったモノづくりをしている農家や職人、市民団体による「地モノ」を扱う市場です。里山や農業に興味のある市民が実行委員となり、伊勢佐木町商店街をはじめ横浜市内3ヶ所で開催しています。
地モノ市の目的は、地元の人が地元のモノを利用するキッカケをつくること。近くの「地モノ」を利用することは、近くの生業や市民ボランティアを応援することになり、身近な里山を守ることにつながります。ぜひ、地モノ市に参加して地モノを手に取ってください。最新の地モノ市情報はホームページをご覧下さい。
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左から 「地モノ市」では、地元の農産物や里山の竹、葉っぱなどを販売 / 農家の紹介POP / にんじんを集荷
放置自転車でレンタサイクル事業に取り組む
NPO法人 ナイス・ヨコハマ(神奈川県)
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「ハマチャリ」の貸し出しステーション
NPO法人ナイス・ヨコハマは、環境と人に優しい街づくりを推進するためのレンタサイクル事業「ハマチャリ」を実施しています。現在深刻な社会問題となっている放置自転車の状況はますます悪化し、その収容処分には多大な労力とコストがかかっています。そこで私どもは、放置自転車問題に取り組む一環として、引き取り手のない放置自転車を修理・整備して有料で貸し出すレンタサイクルや、放置自転車のリサイクル販売を実施することになりました。
自転車を貸し出すステーションは、現在横浜市に6つあり、これに加え、湘南にも開設する予定です。横須賀のステーションがスタートすれば三浦半島一周のレンタサイクルが完成します。現在、300台の自転車を用意していますが、週末には全国から訪れる観光客の利用で自転車が足りなくなるほどの人気で、環境にやさしい移動手段として皆さんに喜ばれています。