東京湾UMIプロジェクト
(東京湾・海をみんなで愛するプロジェクト)

セブン-イレブン記念財団は、水質浄化やCO2削減に役立つアマモを増やして、東京湾を豊かな海に再生する活動に2011年度から取り組んでいます。

つぶつぶがアマモの種
つぶつぶがアマモの種

アマモは、海中の栄養を吸収し、酸素を放出することで海水を浄化する海草です。小魚などの隠れ場・生育場、魚の産卵場、アサリやハゼなどの小生物のエサにもなる豊かな海の源で「海のゆりかご」ともいわれています。アマモやヨシなどの藻場や、干潟、マングローブ、プランクトンなどの海洋生物も、森林などの陸上生物と同様に二酸化炭素(CO2)を吸収しています。これを「ブルーカーボン」と呼び、地球上の生物が固定化する全炭素量の55%を占めており、温室効果ガス削減の切り札とも言われています。
2011年6月に「東京湾再生アマモプロジェクト」を開始し、2013年9月30日からは、東京湾の環境改善に取り組む国土交通省港湾局の「東京湾UMIプロジェクト」に協力し、横浜港においてアマモ場の再生活動に取り組んでいます。
アマモが、海をきれいにしてくれて、CO2削減に役立つことを期待して活動しています。

関東地方整備局港湾空港部 
横浜市港湾局 

2022年5月29日(日)
第15回「東京湾UMIプロジェクト」活動報告
集合写真
集合写真

5月29日(日)千葉県木更津市金田漁協にて、アマモの花枝採取、アマモ場の生きもの観察を実施しました。

コロナ禍により参加人数を制限、45名の皆様にご参加いただきました。
まず船で干潟まで移動し、アマモについての説明を受けてから花枝採取を開始。天候に恵まれ、さわやかな海風を浴びながら各自黙々と花枝を採取し、約3,400本(68,000粒)を集めることができました。

採取後は仕掛けておいた引き網を行い、生きもの観察を実施。ヒメイカや貝の卵など生きものの名称や特徴を専門家に解説していただきました。

アマモ場
アマモ場
アマモの花枝と種
アマモの花枝と種
花枝採取
花枝採取
種の成長を確認
種の成長を確認
採取完了!
採取完了!
集まった花枝
集まった花枝
引き網開始
引き網開始
生きもの観察
生きもの観察
専門家による解説
専門家による解説

【参加者からの感想】

  • 初めて参加しました。このような形で東京湾に関われること、身近に参加できることが分かりました。水に入るのはとても気持ちが良く、次回も是非参加したいです。
  • 前回に比べて花枝が沢山あり、アマモ場が活性化していることが見て分かりました。この後、どうゆう形で続いていくのか知りたくなりました。また参加したいです。
●東京湾UMIプロジェクトの結果
実施日 活動場所 活動 参加人数 花枝本数
2011年
65
1回
神奈川県横須賀市走水海岸
アマモの花枝採集し水産技術センター水槽に移植、海洋生物の観察
25名
2012年
616
2回
神奈川県横須賀市走水海岸
アマモの花枝採集、地引網を引き、海洋生物の観察
40名
2013年
526
3回
神奈川県横浜市「横浜海の公園」
アマモの花枝採集、潮干狩り
79名
2013年
1116
4回
神奈川県「横浜港ベイサイドマリーナ」
種子を粘土に入れたアマモ団子を作り、海中に植えるアマモの播種
63名
2014年
614
5回
神奈川県「横浜港ベイサイドマリーナ」
アマモの花枝採集、アマモのレクチャーと海洋生物の観察
66名
2015年
66
6回
神奈川県横浜市「横浜海の公園」
アマモのレクチャー、アマモの花枝採集、海の生きもの観察
103名
2015年
81
7回
神奈川県横浜漁協柴支所
アマモの種子とり
79名
2016年
528
8回
神奈川県横浜市「横浜海の公園」
アマモの花枝採集
117名
2017年
527
9回
神奈川県横浜市「横浜海の公園」
アマモの花枝採集、地引網を行い海洋生物の観察
140名
2018年
616
10回
神奈川県横浜市「横浜海の公園」
アマモの花枝採集、地引網を行い海洋生物の観察
60名
2019年
616
11回
神奈川県横浜市「横浜海の公園」
アマモの花枝採集、地引網を行い海洋生物の観察
170名
2020年
523
12回
千葉県木更津市金田漁港
アマモ花枝の採集活動、環境教育、海の生きもの観察
9名
3,600本
2020年
66
13回
千葉県木更津市金田漁港
アマモ花枝の採集活動、環境教育、海の生きもの観察
11名
4,000本
2021年
612
14回
千葉県木更津市金田漁港
アマモの花枝採集、アマモ場の生きもの観察
21名
3,800本
2022年
529
15回
千葉県木更津市金田漁港
アマモの花枝採集、アマモ場の生きもの観察
45名
3,400本
合計
1,028名
14,800本