「セブンの森・セブンの海の森」づくり

日本美しい自然次世代引き継ぐために

日本の四季折々の美しい自然や貴重な生態系を次世代に引き継ぐために、さまざまな団体と協力して保護・保全活動を推進しています。

「霧多布セブンの森」づくり
霧多布セブンの森

セブン-イレブン記念財団は、豊かな生態系を抱く霧多布湿原を次世代に引き継ぐために、「小さな力が集まって、大切な自然遺産を残していく」ナショナルトラスト運動を推進しています。

北海道浜中町の認定NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストとパートナーシップ協定を結び、2002年より霧多布湿原の民有地などを取得し保全しています。これまでの取得面積は、480.8ha(2022年2月末日現在)になります。

豊かな森が豊かな湿原をつくり、やがて豊かな海を作ります。この自然の循環の一助となることを目指し、2018年より「霧多布セブンの森」を開始しました。
また、2021年3月30日、霧多布湿原も含まれる「厚岸道立自然公園」が「国定公園」に昇格し「厚岸霧多布昆布森国定公園(あっけしきりたっぷこんぶもりこくていこうえん)」になりました。

2025年6月28日(土)
第10回「霧多布セブンの森」活動報告

この活動は、豊かな生態系を抱く湿原を次世代に引き継ぐための保全活動を目的に行われております。
森・湿原・川・海をつなげるプロジェクトに総勢47名の方々に参加していただきました。

20250628第10回霧多布セブンの森
集合写真

ここ霧多布湿原は、1993年6月には釧路市で開催された『ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)締結国会議』で登録湿地に認定されました。
季節により顔を変え、雪解けとともに徐々に緑が生い茂り、夏から秋にかけては、多くの花々が湿原を彩り『花の湿原』とも呼ばれております。冬には雪により白く染まり、タンチョウ、オオワシなどが遊びに来る場所となっております。

20250628第10回霧多布セブンの森
活動場所から見える霧多布湿原

今回の「霧多布セブンの森」活動では、植樹と保護カバーの設置を行いました。
昨年・一昨年に植えた苗木は、保護カバーの効果もあり、約8割が順調に育っており、参加者からは「こんなに育っているとは!」と驚きと喜びの声が上がりました。

今回の活動では、枯れてしまった苗木を取り除き、空いたスペースに新たな苗木を植樹しました。広葉樹の「白樺」「イヌエンジュ」「モミジ」「ヤマザクラ」、針葉樹の「トドマツ」など、合計150本を植えました。特に白樺とイヌエンジュはエゾシカが好んで食べる傾向があるため、保護カバーを設置し、しっかりと守る対策を講じました。 活動現場は傾斜のある山道で、足元も不安定でしたが、参加者の皆さんは慣れた手つきで作業を進め、予定よりも早く作業を終えることができました。自然の中での作業は大変な面もありますが、風や木々の香りを感じながらの活動は、心も体もリフレッシュされる貴重な時間となりました。

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植樹のレクチャー
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植樹エリアへ移動
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まずは穴を掘ります‼
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苗を植えます
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保護カバー設置
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植樹完了‼

森を育てることは、湿原や川、そして海の環境保全にもつながります。特に霧多布湿原は、豊かな生態系を育む貴重な場所であり、私たちの活動がその未来を守る一助となることを願っています。今後も、森の活動と海の活動を通じて、自然とのつながりを大切にしながら、持続可能な環境づくりに取り組んでまいります。

霧多布セブンの森 (面積480.8ha)
実施日 活動内容 植樹
本数
参加人数
加盟店と
本部社員
総参加人数
財団 2018年915 「平成30年北海道胆振東部地震」のため中止し、有志で山道作りと11本の植樹 11 4 12
第1回 2019年525 シラカバ500本の植樹 500 35 43
第2回 2020年721 外来種駆除 0 7
第3回 2021年7月10日 下刈り、外来種駆除 5 12
第4回 2022年514 植樹した箇所の活着率調査、記念植樹(カエデ) 1 6 15
第5回 2022年1022 海岸清掃、木道整備 6 23
第6回 2023年624 海岸清掃、生きもの調査 37 75
第7回 2023年1014 海岸清掃、生きもの調査 16 52
第8回 2024年629 植樹(白樺・イヌエンジュ・トドマツ) 150 34 44
第9回 2024年1012 海岸清掃 28 49
第10回 2025年628 植樹、保護カバー設置 150 30 47
合 計 812 201 379
※総参加人数は、セブン-イレブン加盟店と本部社員以外のグループ社員やNPO、行政、地元の方の参加を含む人数です。