「セブンの森・セブンの海の森」づくり

日本美しい自然次世代引き継ぐために

日本の四季折々の美しい自然や貴重な生態系を次世代に引き継ぐために、さまざまな団体と協力して保護・保全活動を推進しています。

 

大分セブンの森

九重町

飯田高原(はんだこうげん)は、玖珠郡九重町南部 阿蘇くじゅう国立公園内に位置しています。 標高800mから1,200mにかけてゆるやかな丘陵が続き、美しい草原や清らかな水をたたえる田んぼも 広がっています。
飯田高原一帯には、ツクシフウロなどの貴重な植物や生き物が生息しており、それらを守るために毎年野焼きが行われます。
‶野焼き″には、経験に基づいた知識と技術が必要なため、開始前の安全管理講習を受講し、参加資格を満たしている方が参加できるなど、参加資格の基準も設けています。
「大分セブンの森」活動では、飯田高原一帯の環境を守ろうと大分県、九重町、飯田高原野焼実行委員会、セブン‐イレブン記念財団の4者が協定を締結。「セブンの森」として‶草原″が対象となったのは初めてであり、草原の大切さや豊かさをたくさんの人たちに知っていただくため、地域の人たちも一緒に参加できる活動を進めてまいります。

美しい飯田高原
美しい飯田高原
飯田高原の草原が、この度「未来に残したい草原の里100選」に選ばれました。

 草原がつくる⾵景は広々として⼼地よく、どこか懐かしい気持ちになります。かつて草原は、茅葺き屋根の材料を得たり⽜⾺を放したりと、⽇本の暮らしを⽀える存在でしたが、今では国⼟の1%にまで激減しました。⼀⽅近年では、観光資源として優れ、多くの希少動植物が暮らすなど、多様な価値が⾒直されています。
 「未来に残したい草原の里100選」の事業は、全国に残る草原とその⾥に光を当て、⼈と⾃然の関わりの中で培われてきた知識や技術、⼈々の想いを共有し、次世代へ受け継ぐことを目的としています。

泉水山(おにぎり山)

タデ原_自然研究路

【草原里100選概要】

主催:全国草原の⾥市町村連絡協議会(会⻑:岩井茂樹 東伊⾖町⻑)
① 美しい草原の⾵景を残す地域を100 選として選ぶ、国内初の取り組み
② 今回は北海道から九州まで、34 箇所の⾥が選定
③ 選考委員会は、湯本貴和京都⼤学名誉教授(委員⻑)、養⽼孟司⽒など

プレスリリース
http://sato.sogen-net.jp/wp-content/uploads/2022/06/press_release_0220530-2.pdf
ホームページ
http://sato.sogen-net.jp/

2025年9月7日(日)
第9回「大分セブンの森」活動報告

原風景である草原、森林環境、生物多様性の保全、野焼き文化を次世代に継承する為、ここ大分のセブンの森に総勢88名の方々に参加してもらいました。

2025年9月7日(日)第9回大分セブンの森
集合写真

今回から、草原の環境を守る新たな取り組みとして「草原を花いっぱいに!プロジェクト」をスタートしました。

草原は、人の手が加わることで保たれてきた自然環境のひとつです。野焼きや採草(草刈り)、牛馬の放牧などによって草原が維持されてきました。特に草刈りが行われる草原では、天然のお花畑のように野草が咲き乱れる美しい風景が広がっていたといわれています。
しかし近年では、草刈りの機会が減り、野焼きのみで管理される草原が増えてきました。その結果、ススキやササが繁茂し、背丈の低い植物が花を咲かせにくくなっています。私たちは、50年前の草原に見られたような、さまざまな野草の花が咲く豊かな生態系の再生に挑戦します。

活動当日は、事前に刈っておいたススキやササを3班に分かれてトラックに積み込み、草原から搬出しました。子どもたちもレーキを使って一生懸命に草を集めてくれました。

草集めの様子
草集めの様子
草集めの様子

その後、野草堆肥づくりを行いました。重い草の塊をトラックから降ろす作業では、大人たちも声を掛け合いながら力を合わせました。降ろした草に石灰をまき、草を交互に重ねて発酵させることで、野草堆肥が完成します。

堆肥作りの様子
堆肥作りの様子
堆肥作りの様子

この時期に背の高いススキや繁茂したササ原を刈ることで、来年以降の成長を抑えることができます。地面まで太陽光が届きやすくなり、多様な野草の開花を促します。約3〜5年かけて、“花いっぱいの癒しの空間”を目指していきます。

草刈り前
2025年9月7日(日)第9回大分セブンの森
ササが繁茂した場所。 ハギの花ばかりが目立つ
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草刈り後
2025年9月7日(日)第9回大分セブンの森
3区画 計1200㎡を事前に草刈り
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活動後
2025年9月7日(日)第9回大分セブンの森
すべて草原の外に草を持ち出し。 2t車1台、軽トラック3台使用
大分セブンの森
実施日 活動内容 参加人数
加盟店と
本部社員
総参加人数
第1回 2021年926 輪地切り、野焼き文化の勉強会、大分セブンの森看板設置 1 19
第2回 2021年1019 輪地焼き(防火帯づくり) 14
第3回 2022年514 外来植物オオハンゴンソウの駆除活動 22 46
第4回 2023年527 外来植物オオハンゴンソウの駆除活動 9 34
第5回 2023年910 防火帯の草寄せ、雑木の伐採(防火帯づくり) 66 94
第6回 2024年511 外来植物オオハンゴンソウの駆除活動 85 120
第7回 2024年98 防火帯整備・シカ防護柵の設置 66 102
第8回 2025年525 外来植物オオハンゴンソウの駆除活動 61 95
第9回 2025年97 刈草の持ち出し、野草堆肥作り 56 88
合 計 366 612
※総参加人数は、セブン-イレブン加盟店と本部社員以外のグループ社員やNPO、行政、地元の方の参加を含む人数です。
2021年6月17日(木)

「大分セブンの森」整備・保全に関する協定締結式

2021年6月17日(木)、大分県、九重町、飯田高原野焼実行委員会、セブン‐イレブン記念財団の四者で「大分セブンの森」整備・保全に関する協定を締結しました。
この活動は九重町大字田野を中心に、九重町大字湯坪までの飯田高原一帯で実施される予定であり、「セブンの森」として‶草原″が対象となったのは初めてになります。

【協定の目的】

  • 草原および森林において整備・保全活動を実施することにより、草原および森林環境の保全に貢献する。
  • 地域社会との交流を通じて地域の発展に寄与する。
協定式写真 右から九重町日野町長、大分県広瀬知事、セブン‐イレブン記念財団
協定式写真 右から九重町日野町長、大分県広瀬知事、セブン‐イレブン記念財団南九州地区 高山理事、飯田高原野焼実行委員会 髙橋会長
屋外にて野焼きの現場や草原の植物等について、九重ふるさと自然学校の職員が解説
屋外にて野焼きの現場や草原の植物等について、九重ふるさと自然学校の職員が解説
ヨシ笛を体験
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