「セブンの森・セブンの海の森」づくり
日本の美しい自然を次世代に引き継ぐために
日本の四季折々の美しい自然や貴重な生態系を次世代に引き継ぐために、さまざまな団体と協力して保護・保全活動を推進しています。
山形県鶴岡市に位置する「都沢湿地」は、かつて自然の湿地として豊かな生態系を育んでいましたが、時代の流れとともに農地として活用されるようになり、湿地は田んぼへと姿を変えました。長年にわたり米づくりが行われてきましたが、暮らしや地域の産業構造の変化により農業は次第に縮小し、米づくりも終わりを迎えました。その後、休耕田は手つかずの状態となり、湿地は荒れ果ててしまいました。
このような背景を受けて、かつて庄内平野に広く存在していた湿地環境の再生を目指し、地域の自然と共生する新たな取り組みが始まりました。2025年2月5日(水)、庄内自然博物館構想推進協議会、鶴岡市、一般財団法人セブン‐イレブン記念財団の三者によって、「庄内セブンの森」の整備・保全に関する協定が締結されました。 この協定は、都沢湿地の環境整備を通じて、地域の自然資源を守り、次世代へとつなげていくことを目的としています。湿地の再生は、生物多様性の保全や地球温暖化防止にもつながる重要な取り組みであり、地域住民や子どもたちが自然とふれあい、学び、育む場としての役割も期待されています。

都沢湿地の保護保全事業および、湿地に生息する動植物の生物多様性の保全を目的として、「第1回 庄内セブンの森」活動を開催しました。県内外から総勢153名の方々にご参加いただきました。

当日は天候にも恵まれましたが、気温が高く、熱中症に注意しながらの活動となりました。活動の開始前には、座学と子どもたちによる除幕式を実施。ほとりあ副館長の上山様より、都沢湿地の成り立ちや環境の重要性についてご説明いただいた後、子どもたちが元気いっぱいに除幕式を行いました。

活動内容は、草刈り・集草作業、木道整備、そして子どもたちを中心とした外来種(ザリガニ)の駆除です。参加者は5つのチームに分かれて作業を開始しました。

草刈り・集草チームでは、鎌の使い方に注意しながら、手際よく作業を進めました。特に湿地に胴長を着て入ったチームは、足場が不安定な中、互いに助け合いながら作業を行いました。暑さの中、水路に入って体を冷やす場面もありました。


子どもたちも大活躍。鎌を使える子は大人顔負けの技術で草を刈り、集草では自分の体ほどの草を軽トラックに投げ入れる姿も見られ、まるでプロのような集中力と団結力を発揮していました。


木道整備チームは、湿地へと続く木道の基礎づくりを担当。スコップで枕木の下の土を整え、2人1組で枕木を運び、丁寧に並べていきました。活動前はただの土手だった場所が、活動終了時には美しい木道へと生まれ変わりました。

気温は30度を超える猛暑となり、慣れない湿地での作業は決して楽なものではありませんでしたが、参加者の皆さんの協力と熱意により、無事に活動を終えることができました。
最後に、ほとりあの副館長上山様からいただいた言葉をご紹介します。
「今の日本で自然を守るということは、『壊さない』ことだけでなく、『変わらないこと(=放置)』も大きな課題です。だからこそ、自然と関わり続けるための、持続的な仕組みが必要だと感じています。」
今後も、都沢湿地の保全活動を継続し、地域の自然と共に歩む取り組みを進めてまいります。皆さまのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
回 | 実施日 | 活動内容 | 参加人数 | |
---|---|---|---|---|
加盟店と 本部社員 |
総参加人数 | |||
第1回 | 2025年6月21日 | 刈草・集草作業・木道整備・外来種駆除 | 63名 | 153名 |
合 計 | 63名 | 153名 |