「セブンの森・セブンの海の森」づくり
日本の美しい自然を次世代に引き継ぐために
日本の四季折々の美しい自然や貴重な生態系を次世代に引き継ぐために、さまざまな団体と協力して保護・保全活動を推進しています。
(株)セブン&アイ・ホールディングスと一般財団法人セブン-イレブン記念財団は、長野県埴科郡坂城町と2012年6月~2017年6月までの5年間の協定を結び、日本の森林を育て、木質材の利用を促進する「長野セブンの森プロジェクト」を坂城町で行ってきました。
このプロジェクトは植林活動に限定することなく「健全な森林づくり」に必要な間伐や下刈り、樹種転換等の森林整備活動を行います。また、この森林から得られる木質材をグループ内の店舗資材や事務備品として使用するほか、商品化することで国産木材の活用も促進しています。
2017年9月からは、長野県上水内郡信濃町と2017年9月~2027年の10年間の協定を結び、信濃町の「やすらぎの森」を活動場所としています。荒廃した長野の森を、生物多様性が豊かで地域と共存する森の保全・再生をめざし、「みんなで楽しく笑顔で活動しよう!」をコンセプトに、(株)セブン&アイHLDGS.と協働して活動しています。
第15回となる長野セブンの森の活動には、総勢82名の方にご参加いただきました。今回の活動では、前回雨天により実施できなかったカラマツやブナの植樹エリアの下刈り作業を中心に行いました。

今年の信濃町は例年に比べて高温が続き、雑草の成長も早かったため、作業は人の背丈ほどに伸びた草を取り除く大変なものでしたが、皆様のご尽力により、植樹された木々の成長をしっかりと確認することができました。
作業の合間には、長野県の永瀬様より森の植生や管理に関する小話をいただき、参加者の皆さんも熱心に耳を傾けていました。ブナはしなやかで雪に強く、豪雪地域に適した樹種であることなど、森づくりに関する学びの時間となりました。


また、今回もお子様向けのクラフト体験を実施し、森で拾ったどんぐりなどを使った時計作りが行われました。野尻湖がレーザープリントされた文字盤に、シールや絵の具で自由に飾りつけを行い、個性豊かな作品が完成しました。

子どもたちによる司会進行も見事で、カンペの運用なども自主的に行われるなど、活動全体を通して自然とのふれあいと学びが融合した、充実した時間となりました。


協定締結から8年が経過し、エリアごとの植樹の成長の違いも見られるようになってきました。今後も活動の範囲を広げ、妙高山のふもとにさらなるセブンの森が広がるよう、継続的な取り組みを進めてまいります。


| 回 | 実施日 | 活動 内容 |
植樹 本数 |
参加人数 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 加盟店と 本部社員 |
総参加人数 | ||||
| 第1回 | 2017年10月3日 | 植樹とベンチづくり | 200本 | 61名 | 71名 |
| 第2回 | 2018年6月23日 | 山道作り、下刈り、間伐材でプランター作り | ─ | 137名 | 154名 |
| 第3回 | 2018年10月27日 | 森林保全活動、間伐材で本棚作り | ─ | 97名 | 110名 |
| 第4回 | 2019年6月29日 | コブシ・ヤマザクラ・ヤマボウシ各25本の植樹、下刈り、バードコール作りコブシ・ヤマザクラ・ヤマボウシ各25本の植樹、下刈り、バードコール作り | 75本 | 113名 | 172名 |
| 第5回 | 2020年10月31日 | 下刈り | ─ | 28名 | 42名 |
| 第6回 | 2021年6月5日 | ヤマザクラの植樹、下刈り | 30本 | 23名 | 32名 |
| 第7回 | 2021年10月23日 | コブシ、ナナカマド、ヤマボウシ全300本の植樹、支柱設置 | 300本 | 25名 | 41名 |
| 第8回 | 2022年5月28日 | コブシ、ナナカマド、ヤマボウシの補植、苗木と支柱を固定している紐の撤去 | 60本 | 44名 | 60名 |
| 第9回 | 2022年10月15日 | コブシ、ナナカマド、ヤマボウシの補植、下刈り | 180本 | 32名 | 45名 |
| 第10回 | 2023年6月24日 | 下刈り | ─ | 59名 | 77名 |
| 第11回 | 2023年10月14日 | 下刈り | ─ | 46名 | 62名 |
| 第12回 | 2024年5月25日 | 植樹、下刈り | 1,000本 | 45名 | 63名 |
| 第13回 | 2024年9月28日 | 下刈り | ─ | 66名 | 86名 |
| 第14回 | 2025年5月17日 | 森林散策・クラフト作成 | ─ | 60名 | 75名 |
| 第15回 | 2025年10月4日 | 下刈り、クラフト作成 | ─ | 61名 | 82名 |
| 合 計 | 1,845本 | 897名 | 1,172名 | ||
2017年より「長野セブンの森」は、長野県上水内郡信濃町の「やすらぎの森」で活動を開始します。これに先駆け、2017年9月27日(水)に、長野森林組合ならびに信濃町、(株)セブン&アイ・ホールディングス、セブン-イレブン記念財団との整備・保全協定の締結式と記念植樹を野尻湖に近い矢保利の館で行いました。

左より長野森林組合代表理事組合長 酒井美明、信濃町町長 横川正和、セブン-イレブン記念財団理事 山岸隆成、(株)セブン&アイ・ホールディングスCSR統括部シニアオフィサー 伊藤利彦(敬称略)


| 回 | 実施日 | 活動 内容 |
植樹 本数 |
参加人数 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 加盟店と 本部社員 |
総勢 | ||||
| 第1回 | 2012年6月29日 | 下刈り | ─ | 25名 | 30名 |
| 第2回 | 2012年6月30日 | 下刈り | ─ | 57名 | 72名 |
| 第3回 | 2012年10月27日 | つる切り、除伐、補植と下刈り | ─ | 106名 | 154名 |
| 第4回 | 2013年6月1日 | 下刈り | ─ | 44名 | 62名 |
| 第5回 | 2013年9月28日 | 下刈り | ─ | 53名 | 71名 |
| 第6回 | 2014年5月31日 | 間伐や下刈り | ─ | 71名 | 86名 |
| 第7回 | 2014年10月4日 | ヒノキを植樹 | 250本 | 80名 | 96名 |
| 第8回 | 2015年5月30日 | 下刈り、トンボ作成 | ─ | 100名 | 120名 |
| 第9回 | 2015年10月17日 | アカマツの除伐 | ─ | 86名 | 119名 |
| 第10回 | 2016年6月4日 | 下刈り | ─ | 83名 | 83名 |
| 合 計 | 250本 | 705名 | 893名 | ||

長野県坂城高校、坂城町立坂城中学校の2校に、第8回「長野セブンの森」の活動で作成したグランド整備用のトンボを20台づつ寄贈しました。
坂城高校の田中校長先生より「野球部をはじめ、みんなとても喜んでいます。壊れないように補修しながら、ていねいに使わせていただきます。本日はありがとうございました。」

坂城中学校の塚田教頭先生より「セブン-イレブンとアリオ上田の皆さまの地元での活動をはじめて知りました。こんなにたくさん寄贈いただき、びっくりしています。」